行動経済学 の商品レビュー
行動経済学の講義を聴いているような感じで、良く言えば網羅的、悪く言えば退屈な印象でした。 あまり判りやすい内容ではありませんが、有名な「囚人のジレンマ」が実験では理論通りにいかないというのは初めて知りました。何も知らない人が読むには難しいし、判ってる人が読むには表面的な紹介にとど...
行動経済学の講義を聴いているような感じで、良く言えば網羅的、悪く言えば退屈な印象でした。 あまり判りやすい内容ではありませんが、有名な「囚人のジレンマ」が実験では理論通りにいかないというのは初めて知りました。何も知らない人が読むには難しいし、判ってる人が読むには表面的な紹介にとどまる感じでちょっと中途半端な感じです。行動経済学の歴史を知るには丁度いいかもしれません。
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『行動経済学』/中公新書/★★★★☆/経済的合理人を前提とする古典派経済学の批判から生れた行動経済学とはどのような学問なのか?行動経済学での物の捉え方がよくわかると思う。個人的には喫煙行為を行動経済学で捉えたときに普通の経済学とどのように異なるのかが面白かった。数式も出てきますが、例示として簡単な例が出ているので、経済学初心者でも大丈夫と思われる。
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行動経済学を一通り網羅している。人間というものがいかに不合理な生き方をしているかがわかる。理解できなかった箇所がいくつかあるので、繰り返し読み返したい。これからの経済学は、生物学、脳科学に大きな影響を受ける事になる。そうなると、今までの経済学は前提そのものが誤っていたという事にな...
行動経済学を一通り網羅している。人間というものがいかに不合理な生き方をしているかがわかる。理解できなかった箇所がいくつかあるので、繰り返し読み返したい。これからの経済学は、生物学、脳科学に大きな影響を受ける事になる。そうなると、今までの経済学は前提そのものが誤っていたという事になるかもしれない。
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依田高典著「行動経済学」中公新書(2010) 完全無欠な人間が完全な情報を得て正しい判断をする、これが経済学者が仮定している世の中です。しかし現実はこのような人間はほぼ存在しません。情報が多く、買い物をしたあとでもっと安いお店や商品を知って後悔する。正しい判断がいつも実行できるわ...
依田高典著「行動経済学」中公新書(2010) 完全無欠な人間が完全な情報を得て正しい判断をする、これが経済学者が仮定している世の中です。しかし現実はこのような人間はほぼ存在しません。情報が多く、買い物をしたあとでもっと安いお店や商品を知って後悔する。正しい判断がいつも実行できるわけではなく、禁煙やダイエットも失敗することがおおい。本書はこのような人間の特性の行動を考慮した経済である「行動経済学」について紹介をして、経済学という学問の中での「行動経済学」の位置づけを理論的に説明している良著だと個人的に感じます。経済学がすべて合理的なわけではなく、人間の心理的な要因も多分に世の中の動きに関わるという認識を得るには、この行動経済学の存在を知っているということ自体が重要だと自分は思います。そういう意味で、一度は目を通しておくことを進める本となるでしょう。 *行動経済学とはなにか?ゆがみのないコインをはじいて裏表を見る。基本的には表の確率と裏の確率は等しく、10回はじけば、裏表ともに5回ずるでるはずである。もしも偶然10回続けて出たならばどのように皆さんは感じますか?過去に何度表が出ようとも次の1回には影響を及ぼすことはありません。しかし、人間の心理というのは異なります。次の1回も表が出るように感じてしまうのです。これが行動経済学。つまり理屈とは異なりますが、無視できない心理の影響を重視する学問といえます。
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伝統的な経済学は『完全に合理的で損をしない人間』をモデルに構築された学問。しかしそんな人間は果たしているのだろうか?人間は必ずしも合理的行動をする生き物ではない、時には感情的になったり、単に好きなものに突っ走ったり、ジレンマに陥ったり、弥縫策を講じたり、情に絆されたり。これまでの...
伝統的な経済学は『完全に合理的で損をしない人間』をモデルに構築された学問。しかしそんな人間は果たしているのだろうか?人間は必ずしも合理的行動をする生き物ではない、時には感情的になったり、単に好きなものに突っ走ったり、ジレンマに陥ったり、弥縫策を講じたり、情に絆されたり。これまでの伝統的な経済学から脱却して、非合理的な行動を取る人間の行動を基に再構築した学問が行動経済学です。 残念なのは、行動経済学の歴史を遡って解説している紙幅が多く、また数理経済学?の解説も分かりにくくて、退屈に感じました。僕は数字弱いので読むのが苦痛でしたが(笑)反対に数字に強い人が読んだら面白く感じるかもしれません。 タバコ千円議論の抜粋文章を読めば分かるのですが、どこぞの政治家みたいな論拠の弱いことしか書いてなくて、『本当に学者か?その程度のことなら誰でも言えるぞ?』と思わず口をついてでるような内容には閉口です。学者なら学問的見地から是非を問うべきで、まったく理路整然としていないので残念でした。 文章が読み辛くて一方的に説明を受けてハイ終わり、のような、読者を置き去りにした感のある展開で、良書とは言えません。著者自身が認める友野典男「行動経済学」という本の方が魅力的ですので、行動経済学の勉強をしたい人はそちらをお薦めします。 僕の評価はBにします。
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相変わらず、 数式関係はアレルギー反応が出る、 でもおもしろそうだから読みたい、 という二律背反のうちでのたうちまわりながら読了。 かなり時間かかった。 結果、 第1章の歴史的な概要と、 第6章のこれからの展望の話しか、 まともに理解していないでありましょう。 でも、 最初と...
相変わらず、 数式関係はアレルギー反応が出る、 でもおもしろそうだから読みたい、 という二律背反のうちでのたうちまわりながら読了。 かなり時間かかった。 結果、 第1章の歴史的な概要と、 第6章のこれからの展望の話しか、 まともに理解していないでありましょう。 でも、 最初と最後だけでも、 十二分におもしろい。 常々胡散臭かった、 市場万能主義やら、 ホモエコノミクスやらは、 やはり眉唾だったのか、とか。 経済学における利他性の話が、 ドーキンスの「利己的な遺伝子」みたいだったり、とか。 心理学と経済学が合わさった行動経済学は、 さしずめ赤魔道士みたいなもんか(・・・違うか)。 しかし最近の学問は、 様々な分野を横断的に取り入れないといけないくらい、 複雑さを増してきているのだね。 これもエントロピー増大の法則かしらん。 全部統一される日が来るのかな。 にしても、 大学生の時(2000年頃)に、 行動経済学の授業を取っていたけれど、 まったく覚えていないのはなんでだろう~(テツ&トモ)。
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人間は完全合理的な行動は行わないということは分かるが、この学問に終わりはないのではないかという気がする。新たに知った経済学用語としては、ヒューリスティックス、時間選好、割引効用アノマリー、期待効用アノマリー、など。ゲーム理論は囚人のジレンマ程度しかしらないが、もっと深く学ぼうと思...
人間は完全合理的な行動は行わないということは分かるが、この学問に終わりはないのではないかという気がする。新たに知った経済学用語としては、ヒューリスティックス、時間選好、割引効用アノマリー、期待効用アノマリー、など。ゲーム理論は囚人のジレンマ程度しかしらないが、もっと深く学ぼうと思う。数学の知識が必要。
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人間の経済活動は感情に左右されるということを、経済学的な数式や様々な事例から解説した本。元々経済学における経済人(ホモ・エコノミクス)は効用最大化を合理的に追求することが前提になっている。 ところが、実際の人間の行動は非合理的ある。効用の最大化を四六時中考えているわけではない。その例としては、貯蓄に回すはずのお金をあっという間に消費してしまう、タバコやパチンコは損をするとわかっていながら止められない(嗜癖/アディクション)、つい食べ過ぎてダイエットに失敗してしまうといった行動に見られる。 そのことはハーバート・サイモンの「限定合理性」の説に表れています。すなわち、 ① 選択肢は「発見」するもの(別のお金の使い道を用意する) ② 選択肢と結果との関係は固定されていない(ついお金を浪費してしまう) ③ 効用最大化を目指すとは限らない(ヒューリスティック=満足 を求める) ④ 結果にたどり着くまでの過程も重要(浪費に向かう過程に何があるだろう) といったもの。人間は必然的に誤ることを前提とした考え方である。見たいものを見て、見たくないものには目を瞑る(いわゆる「バカの壁」)。飛行機事故は自動車事故よりずっと少ないのに大きく心配したりするのはそのいい例である。 他に興味深いと思ったのは、期待効用アノマリーである。これは自分の好みを合理的一貫性に合わせないというもの。 例えば、90%で1000円が当たるくじと45%で5000円当たるくじのうち前者を選ぶ場合、10%で1万円当たるくじと20%で5000円当たるくじでも前者を選ぶことは合理的一貫性を欠く。ですが確率的には両方とも前者を選ぶ人が一番多い。このことからも、人間は非合理的な選択をすることが多いことがわかる。 それなりに興味深かったけど、自分が求めていたものとは少し違うなあ。
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少しかための本です。 私のようなずぶの素人がこの分野として初めて手にしたのは失敗です。 数式の使っての説明や、歴史をたどり学者の紹介など、目的と一致していませんでした。 #図書館の予約をタイトルと説明だけで入れたのがいけないんですが どうにか読みましたが、行動へ与える心理の影響はわかりました。 経済学というともっとがっちり市場の話とかをイメージしていたのですが。 時間・金額(相対的)・損得・利他性 どれも定量化した単純な数式的な判断はできず、 そのシーンや人の環境により感じ方が変わる。 同じ1年でも、同じ1万円でも、同じ1万円の損か得でも、 自分のためか他人のためか、どれも人それぞれ。
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