深重の橋(上) の商品レビュー
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うーん読みづらい。歴史書やその他の資料からの抜粋部分がかなり多く、そこは読み込むとそれなりに追加の情報は得られるのだが何せほぼ古文なので読むのはつらい。飛ばしてもそのあとに説明があるのでうーんこの方法で書かねばならなかったのか彼女の他の本を読んでいないのでわからないが、人にお勧めできるものではないなあ。
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室町時代の足利義政の時代、京都を舞台とした波瀾万丈の物語。京を焦土と化す応仁・文明の大乱の足音が刻々と迫るなか、十五歳の少年《牛》が人買い商人の手で亀屋という湯屋(風呂屋)へと売り飛ばされた。狡猾な主が課す苛酷な労働に耐え、牛は逞しい男へと成長する。そして一緒に人買い市から売られてきた少女《もも》と心を寄せ合うのだが…。『身は破れ車、運命悪ければ人に売られこそする。先の見えない十五の涙』著者の創作小歌。澤田さんの『公事宿事件書留帳』シリーズと趣が全く違い京都を焼き尽くす応仁・文明の乱が背景で暗く重い。
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おそろしく筆の立つ人ではあるが、あくまで小説家、歴史を語ろうと思ってはいけない。 気張って取り組んだのだろうが、失敗作である。
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「壬申・応仁の乱」と教科書に一行で書かれていた、その一行の中に、どれほどの人が生き抜いて、また殺されていったのだろう。そんな乱世の中でも、いやそんな世であったからこそ育った芸能があり、人の生活があった。虐げられた者たちに対する澤田ふじ子さんのまなざしはいつも優しい。
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