水車館の殺人 の商品レビュー
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綾辻行人の館シリーズ第2段 相変わらず面白いのだが、前作の十角館の殺人でハードルを上げてから読んでしまったため、少し物足りない感じもあった。 現在と過去を交互に読み進める進行であったが、全然話が進まないモヤモヤした感じがありつつ、最後のオチの部分は20ページくらいでササッと書かれており肩透かし。 でもでも全体的には大満足、すぐにシリーズ次作を読み始める!
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十角館の殺人をかく作者の館シリーズ第2弾。 ほかにも館シリーズはあるのだが、図書館には この2冊しかなかった。 1985年9月と1986年9月に山あいにある中村青司がたてた水車つきの館、通称水車館で転落死や殺人事件がおこる物語だった。 十角館の殺人ででてきた、中村青司や島田潔がまた出てきて驚いた。 1985年の話(過去とかいていた)と1986年の話(現在とかいていた)を交互にかいてあった。 しかし、読み進めていくうちに、85年の事件を現在で少し深く掘っていくうちに85年の事件で思い出したことをかき、過去でその思い出したことの詳細をかくスタイルのせいで、なかなか物語が進まず、途中で飽きてしまったため星1個とした。 まだ、十角館の殺人のほうが良かった。
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推理小説は読みながら「これもしかして犯人は・・・」とか「あれ?これ怪しいな」と思いつつもその想像をひっくり返されるのが楽しいなと思っているんですが、これは割と「あー、やっぱり思った通りかー」という感じでした。 この作品は自分の予想がドンピシャ過ぎてたので星2つとしました。 私だけ...
推理小説は読みながら「これもしかして犯人は・・・」とか「あれ?これ怪しいな」と思いつつもその想像をひっくり返されるのが楽しいなと思っているんですが、これは割と「あー、やっぱり思った通りかー」という感じでした。 この作品は自分の予想がドンピシャ過ぎてたので星2つとしました。 私だけでなく、おそらく読者の半数以上はトリックや犯人が見破れたんじゃないかなと思います。
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山あいの地の鬱蒼とした森に囲まれてたたずむ、石造りの館。その横腹には三連の水車が、時を支配するかのごとく回り続けている。女が墜落死し、男が殺害され、一枚の絵と一人の男が消えた翌年、またしても惨劇は、起こった…。 「十角館の殺人」以降の作品を読んだことないなと思って挑戦。中高...
山あいの地の鬱蒼とした森に囲まれてたたずむ、石造りの館。その横腹には三連の水車が、時を支配するかのごとく回り続けている。女が墜落死し、男が殺害され、一枚の絵と一人の男が消えた翌年、またしても惨劇は、起こった…。 「十角館の殺人」以降の作品を読んだことないなと思って挑戦。中高生むきの本しかなかったけど、かなり面白く読めた。あとがきにあったが、中学生向けだからとひょうげんを柔らかくしたとかはなく、漢字にルビがあったりひらがなになっていたりとするぐらいで、原作とは変わりないらしい。 奇妙な館に住む奇妙な主人と美しい黒髪の幼妻。かなり山奥にあって、年に一度しか客人が現れない。もうこれだけで、かなり好きな話だ。 話の流れは、過去と現在が行き来するかんじで、過去の事件も私たちは垣間見れる。そして、現在でも起こる謎の事件! 最初は過去と現在を行き来するから読みにくいし、今が過去なのか現在なのか分からなくなってた。過去も現在も同じ日付に同じ館で起こった事件のために、頭が少し混乱してくるところがあった。 だけど、それが最後の最後で「うわー!そういうことだったのかー!」となった。あれは、私たちを混乱に導くために過去と現在を行き来していたのね!と(違うか) 最後は驚きがあったが、結局は「幻の絵画」に振り回された人たちだったのか。そう思うとなんだか少し可哀想だったかなぁと思った。 2023.4.30 読了
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犯人は早い段階で多分この人だとわかったが、最後の最後でそのからくりに驚いた。 現在と一年前の過去が交互に出てくる。それもなかなか良かった。 しかし由里絵さんにはいただけない。 悲しい人だなと思う。
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十角館が面白かったので、館シリーズ2作目を読んでみた。 一年前の過去と、現在が、交互に書かれている。 一旦本を閉じて、次に開いた時、今読んでるのはどっちだったか?とわからなくなる。 しかし、ページの下段(ノンブルの横)にこのページは過去か現在かが書いてあるため、読者にわかりやすくて親切だった。 内容は過去に起きた事件を小出しに語られるので変化に乏しく単調であり、引きのばしている感じで途中から飽きてしまった。 本書はおおむね一人称『私(館の主人)』の目線で書かれている。 結果犯人が語り手本人『私』だったことに残念。 こういう手法はあるのだろうけれど、長々読んできた『私』の語りはなんだったのかと思ってしまう。 トリックらしいトリックもなく、焼け焦げた死体と四六時中被っている白いマスク、普通に考えればすぐにわかってしまう犯人を一人称にすることで多少なりともわかりにくした、という強引さを感じた。 そもそも焼死体でDNA鑑定できないのか、歯型は?と思ってしまったが、その頃は出来なかったのかな。 せっかくの館のシンボル・水車も、大きく事件に関わるのかと思いきや、特に出番はなく残念。 とはいえ、十角館が面白かったので、次の館シリーズも読んでみようと思う。
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3連水車が付いている外壁が、そのまま住居になったような「水車館」にて年に一度、高名な画家の絵を鑑賞するための集まりが開かれる。 去年はそこで、二人が無くなり、一人が失踪するという事件が起きたのだが、今年も殺人事件が起きてしまう。 ミステリーは読者の謎解きのため、なるべくフェアに情報を開示する。背景や建物、登場人物の人間関係……。また、重要なものだけを説明したらトリックが容易にバレてしまう恐れがあるため、フェイクとして、重要そうに見える偽の情報も取り混ぜる。 となると、説明部分が冗長になったり、退屈になったりしがちだが、本作は現在と過去、と時を変えたり、人物の視点を変えたりすることで、説明的になりすぎないようにしてあるし、館に閉じ込められたミステリアスな美少女など魅力的な登場人物、さらに冒頭にショッキングな死体発見シーンを持ってくることで、ぐいぐいと物語に引き込んでくる。 今回も、館シリーズ特有の特殊な仕掛けがあったが、犯行には対して使用されてはいなかった。四角形の外壁の形をした館の地下室に、主人の父が描いた絵が隠されていたのだが、上から見ると、絵を飾るための巨大な額縁のように見えた。
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謎解きに入るまでは結構楽しめたのですが、肝心のトリックがこれでは・・ 端的に言えば、ご都合主義の極み。 本格にあるべき「意外性」「妥当性」「共感性」が希薄。 綾辻作品は好きで、「十角館」「時計館」「霧超邸」などは楽しめましたが・・「迷路館」「水車館」のレベルはかなり落ちます...
謎解きに入るまでは結構楽しめたのですが、肝心のトリックがこれでは・・ 端的に言えば、ご都合主義の極み。 本格にあるべき「意外性」「妥当性」「共感性」が希薄。 綾辻作品は好きで、「十角館」「時計館」「霧超邸」などは楽しめましたが・・「迷路館」「水車館」のレベルはかなり落ちます。
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[ 内容 ] 山あいの地の鬱蒼とした森に囲まれてたたずむ、石造りの館。 その横腹には三連の水車が、時を支配するかのごとく回り続けている。 女が墜落死し、男が殺害され、一枚の絵と一人の男が消えた翌年、またしても惨劇は、起こった…。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論...
[ 内容 ] 山あいの地の鬱蒼とした森に囲まれてたたずむ、石造りの館。 その横腹には三連の水車が、時を支配するかのごとく回り続けている。 女が墜落死し、男が殺害され、一枚の絵と一人の男が消えた翌年、またしても惨劇は、起こった…。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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水車館で起きた転落事件、窃盗事件、そして殺人事件。それから、1年後また惨劇が起こった。中村青司が設計した建物による力なのか。1年前の謎と今回の謎に島田潔が挑む。 所々に付箋があり、犯人が誰か目星はついたしまった。
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