メグル の商品レビュー
大学学生部から紹介される少し変わったアルバイト。 「ヒカレル」 亡くなった老婆が、他者を連れて行かないように寝ずにその手を押さえつけておく。そのバイトを受けた学生は悪性腫瘍に侵されていた。 他に「モドル」「アタエル」「タベル」「メグル」から成る連作集。
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大学生にまつわる不思議なバイトの話し。楽しめた♪ 2014.5.2
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ライトノベルと言いましょうか、ミステリーと言いましょうか、微妙。とってもわたし好みのテイスト。とある大学(たぶん北海道大学)を舞台に、学生にバイトを紹介する奨学係の悠木さんを軸に展開する短編というか中編集。悠木さんに強引に紹介されたアルバイト、ちょっと難ありな雰囲気なんだけど、結...
ライトノベルと言いましょうか、ミステリーと言いましょうか、微妙。とってもわたし好みのテイスト。とある大学(たぶん北海道大学)を舞台に、学生にバイトを紹介する奨学係の悠木さんを軸に展開する短編というか中編集。悠木さんに強引に紹介されたアルバイト、ちょっと難ありな雰囲気なんだけど、結果的に、紹介された学生にジャストフィットなワケアリ物件という設定で…。悠木さんの雰囲気、大好き。一つ一つのストーリーがちょっとホラーとかミステリーっぽくって、なんとも素敵な雰囲気。
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北海道の某大学の学生課。 しかるべき学生にしかるべき学生に アルバイトを斡旋する。 不思議で怖くて、ホッとするところもあって 面白く読んだ。 「タベル」が一番好き。 なかなか謎めく学生部の悠木さん。 お話以上に興味ヒカレル人物像。 「断らないでください」って言われてみたい...
北海道の某大学の学生課。 しかるべき学生にしかるべき学生に アルバイトを斡旋する。 不思議で怖くて、ホッとするところもあって 面白く読んだ。 「タベル」が一番好き。 なかなか謎めく学生部の悠木さん。 お話以上に興味ヒカレル人物像。 「断らないでください」って言われてみたい。
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モドルの話を読んだ時、この調子で続くと夜とか一人の時とか怖いから読めない・・・と思ったが、怖い話は1話目だけだった。巻きこまれ型のお話だが、悠木さんの不思議さ加減がいいです。 それぞれの主人公が、直面したことにそれぞれに一生懸命で、なかなか面白かった。
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最近元気な北海道出身の女性作家の一人乾ルカさんの近作。 北大と想像されるH大学のアルバイトを紹介する部署に美しいが表情がない片足が義足の女性が働いている。彼女に紹介された仕事にまつわるお話が集められた短編集。独特のというか不思議な力とも言える人を見る目をもっている彼女に選ばれて仕...
最近元気な北海道出身の女性作家の一人乾ルカさんの近作。 北大と想像されるH大学のアルバイトを紹介する部署に美しいが表情がない片足が義足の女性が働いている。彼女に紹介された仕事にまつわるお話が集められた短編集。独特のというか不思議な力とも言える人を見る目をもっている彼女に選ばれて仕事に向かうと、その人のその後の人生に多き影響を与えるような出来事にその仕事で出会う事になる。 一日で読めてしまう短編集だがちょっとした引っかかりを気持ちの中に残してくれた。次回作に期待したい。
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「あなたはやるべきだと思います。断らないでください。」 始まりはそんな言葉だった。 少し不思議で、少し怖くて、少し温かいものが刻まれる小説でした。 お話は… 奇妙な迫力を持った大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なく指定されたアルバイト先に足を運んだ大学生たち。 そのアル...
「あなたはやるべきだと思います。断らないでください。」 始まりはそんな言葉だった。 少し不思議で、少し怖くて、少し温かいものが刻まれる小説でした。 お話は… 奇妙な迫力を持った大学学生部の女性職員から半ば強要され、仕方なく指定されたアルバイト先に足を運んだ大学生たち。 そのアルバイトは、彼らに…もたらしていく… ユウキさんが大学生に手渡すアルバイトを通して紡がれる短編5つ。 「ヒカレル」「モドル」「アタエル」「タベル」「メグル」 「ヒカレル」、「モドル」、そして「メグル」がよかった。 「ヒカレル」ミステリーな要素もよかったし緊迫感もあった。読んでて様々な痛みを感じた、様々な人の心の。 「モドル」最後にとけたシーン。光と音を一気に取り戻した感じがした。 「メグル」ユウキさんのやさしさに触れることができる。 爽やかな風がそよいでいく空を感じた。 この本はブクログでフォローしている人のレビューで知った。 読んで良かったと思った、本の波長があう人だとうれしくなった。 ブクログで繫がる、ブクログが結んでいく、ステキな本が増えていく。 温かい。
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結婚して間もないころ、通っていた歯医者さんが、あまりに人手不足だったのか 「受付のアルバイトをしませんか?」とスカウトしてくれたことがありました。 憧れの、ピンク色のナース服♪ あれは、七難隠すどころか百難くらい隠してくれる魔法のアイテムですね。 常連患者さんからの電話を取った...
結婚して間もないころ、通っていた歯医者さんが、あまりに人手不足だったのか 「受付のアルバイトをしませんか?」とスカウトしてくれたことがありました。 憧れの、ピンク色のナース服♪ あれは、七難隠すどころか百難くらい隠してくれる魔法のアイテムですね。 常連患者さんからの電話を取ったら、いきなり「付き合ってる人いるんですか」と訊かれたり (「あの・・・結婚してるんですけど」と答えたのを聞いて、 患者さんの歯を削っていた先生がぷぷっと笑ってしまい、 治療中の歯、危機一髪でした) 診察券と一緒に手紙やプレゼントを渡されたり、生涯で一番モテた半年間でした。 私なんかでもそんな状態だったのですから、 どうせバイトするなら可愛い制服でちやほやされたい♪ という女の子には、超オススメのアルバイトです。 。。。と、こんな私のオススメでは歯医者の受付のバイト人口が増えるはずもないけれど この本に出てくるH大の学生部奨学係の女性職員、悠木さんが薦めてくれるバイトは 絶対に引き受けたほうがいい。 たとえそれが、亡くなったお婆さんの手を握ってお寺でひと晩過ごすとか 豪華な食事を、作った人にじいっと見つめられながら食べた後、頬ずりされるとか 幽霊と和やかに会話しながらガーデニングにいそしむとかいう、摩訶不思議なものでも。 「あなたは行くべきよ。断らないでね」と悠木さんが断固として押し付けるバイトは 自分でも意識していない、その人が今いちばん必要としているものを 最後に必ず与えてくれるのです。 5件のバイトのうち、悠木さんが唯一「行くべきじゃないわ」と言った 「アタエル」というバイトは、肌が粟立つほど怖かったけれど その後に続く「タベル」と「メグル」の温かさに救われます。 学生に戻って、H大学生部の古びた廊下を辿り 奨学係窓口のガラスをコンコンとノックして 静かに振り向く悠木さんをひと目見てみたい! と願わずにいられない物語です。
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世にも奇妙な物語的な・・・ 大学学生部の不思議な女性職員から半分強要されたアルバイト・・・とても心動かされた! 良かったです。
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大学のアルバイト斡旋所で紹介される仕事をめぐる連作短編集。どれもちょっと不思議な仕事だけれど、何かしらの発見や成長を学生たちに与えてくれる。 バイトを斡旋するユウキさんのお話も読んでみたい。学生たちに的確な仕事を紹介する超能力(?)の持ち主。 どの短編も面白かった。 一話目の「...
大学のアルバイト斡旋所で紹介される仕事をめぐる連作短編集。どれもちょっと不思議な仕事だけれど、何かしらの発見や成長を学生たちに与えてくれる。 バイトを斡旋するユウキさんのお話も読んでみたい。学生たちに的確な仕事を紹介する超能力(?)の持ち主。 どの短編も面白かった。 一話目の「ヒカレル」はホラーテイストだけど心暖まる話で一番好きかも。同じくホラー系の「アタエル」は唯一合わないアルバイトをした学生の話でした。 他の三話も少しずつ不思議を織り混ぜています。
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