アスラクライン(14) の商品レビュー
あぁ、これで終わった……という感慨と、最後に1つだけ気掛かりの残る最終巻
前巻のラストで示された謎めいた部分について本巻で全て明らかになる訳でもないのだが、何となく「あぁ、これでようやく終わった……」という読後感を味わう不思議な短編集である。 和葉サイドと智春サイド、2つのプロローグから始まる本巻は、和葉の登校から入学式、そして科學部に辿り着くま...
前巻のラストで示された謎めいた部分について本巻で全て明らかになる訳でもないのだが、何となく「あぁ、これでようやく終わった……」という読後感を味わう不思議な短編集である。 和葉サイドと智春サイド、2つのプロローグから始まる本巻は、和葉の登校から入学式、そして科學部に辿り着くまでの幕間(3編)と、『電撃文庫Magagine』にでも掲載されていたのだろうかという過去編の短編(3編)、そしてこれらを繋ぐ最後の短編【The Lost Files】からエピローグという構成。智春&操緒の過去に関わった人達と和葉の現在とを巧みに繋げながら和葉の過去と「謎の人格」咲華の正体に智春の“現在(未来?)”を交錯させながら、最後までとことん螺旋(ループ)する展開が秀逸なのに加えて、各短編に登場する佐伯妹や朱浬さん、六夏会長や嵩月といった面々とのほのぼのとしたエピソードに微笑ましくなる内容となっている。こうしたドキドキ展開アリのライトな雰囲気が本編第7巻の終盤以降すっかり影を潜めていただけに大変楽しい。何故か閉じ込められてはトイレ絡みのトラブルに発展するパターンが続くのはご愛敬。それよりも過去編を読んでつくづく感じたのは、当り前のことでもあるのだが智春と操緒はずっとずっと2人で居たんだな、ということ。嵩月との“契約”を智春が迎えてもなお悠然と振る舞うことができた操緒の「幼馴染みとしての強力な関係」が滲み出ている。できれば、忘れた頃でもいいから、あとがきにあった和葉のその後や他のキャラクター達の外伝が読みたい。できることなら和葉の「本心」が智春にきちんと伝わるエピソードが読みたい、というか、それがないと完全に終わったことにはならないのでは?と思った“本当の”最終巻ながら“未完の”完結編である。
DSK
なるほどー。最後に主人公が「なかなか姿を現さない妙に有名な兄」の立場になるとは。 もっと感動的な演出にすることもできたと思うけど、最後までどこかコミカルな明るさが続いているのは、やっぱり操緒の影響だろうか。 ここまでお膳立てされていれば、確実に「帰ってくる」のだろうなあと思えるけ...
なるほどー。最後に主人公が「なかなか姿を現さない妙に有名な兄」の立場になるとは。 もっと感動的な演出にすることもできたと思うけど、最後までどこかコミカルな明るさが続いているのは、やっぱり操緒の影響だろうか。 ここまでお膳立てされていれば、確実に「帰ってくる」のだろうなあと思えるけど、果たして操緒はどうなっているだろう。肉体を取り戻して、もう完全に「嫁」ポジションにいる奏のライバルとして本気を出すことはあるのか!?頑張ってほしいと思う。
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9784048683340 279p 2010・2・10 初版 ◎もう少し続きが読みたいなと思わせる余韻、最後はきれいに収まっているのでそう感じたのかもしれません。
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前巻からの後日談の形式を取っているけれど、基本的には短編集。 でも、後日談が読めて本当によかった。 前巻で一応の最終回を迎えた「アスラクライン」だけど、 そのラストは、「え? ちょっと、これで終わりなの?」 と言いたくなるような謎の残る最終回だった。 その謎が、この巻でちゃん...
前巻からの後日談の形式を取っているけれど、基本的には短編集。 でも、後日談が読めて本当によかった。 前巻で一応の最終回を迎えた「アスラクライン」だけど、 そのラストは、「え? ちょっと、これで終わりなの?」 と言いたくなるような謎の残る最終回だった。 その謎が、この巻でちゃんと描かれたのは素直にうれしい。 でも、読者としては、これで終わりにせず、 トモハルや操緒が帰ってくるまで描いて欲しいと切に思う。 その意欲はあるようなので、期待です。 個人的には、奏ちゃんにまた会えて、サイコーですね(笑)
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これで一応の一区切りだそうです。これ以上続かれても困ってしまうと言えばそうですが。 あいかわらず、フックとなるような壮大な目的があるわけでもないのに、手馴れた文章と構成で読まされてしまいます。 スッゲー面白いわけでもないけど、つまらなくは決してない。気がつくととりあえず読み終え...
これで一応の一区切りだそうです。これ以上続かれても困ってしまうと言えばそうですが。 あいかわらず、フックとなるような壮大な目的があるわけでもないのに、手馴れた文章と構成で読まされてしまいます。 スッゲー面白いわけでもないけど、つまらなくは決してない。気がつくととりあえず読み終えている。 設定は硬派で過酷なのに、内容はなんだかゆるゆるな、不思議な話でした。 (一応の)完結記念で評価は+1です。
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短編集ですね。個人的にこのくらい軽い感じの話は好きです。この後また長く続くよりはいいんじゃないかと。惜しむらくはリバーシブルカバーを13巻から実施してもらえなかったことか(苦笑)
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やっと和葉ちゃんの(ちゃんとした)登場。 智春との過去はhp版が黒歴史なのか、それとも和葉の世界では本当にあった話なのかが判断に微妙なところ。 これで完結という感慨は深いけれど、いつかきちんとしたハッピーエンドを迎えさせてほしいな。
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14巻は書きたい事を描ききれてない気がする。今作と別途に番外編が出ないのであれば、13巻で完結でも良かった気がする。
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