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日本力 の商品レビュー

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18件のお客様レビュー

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2010/11/24

香織から借りた本。 ずっと本棚に飾ってあった本。 重厚感があり、存在感があり、敷居の高さを感じていた。 ゆえに、読むのには、それなりの意気込みが必要だった。 でも、いざ読み始めると、2人の言葉に、心地よい会話にすっと入っていけた。 圧倒的知識量と経験、深い考え。 そして、そこの根...

香織から借りた本。 ずっと本棚に飾ってあった本。 重厚感があり、存在感があり、敷居の高さを感じていた。 ゆえに、読むのには、それなりの意気込みが必要だった。 でも、いざ読み始めると、2人の言葉に、心地よい会話にすっと入っていけた。 圧倒的知識量と経験、深い考え。 そして、そこの根底にあるのは、大いなる好奇心だと思った。 この本を読んで何よりも感じたのは、悔しさ。 自分もこの会話に入りたい、そう強く思った。 以下、気になった事、知っておきたい事。 ・リキッド・ソサエティ:社会が液体のようになっていて、世界と私とのあいだに境界線が無い状態→現代の若者はそれを越える力が弱い。 ・教育:70年代に教育制度を変え、偏差値教育へ。学生運動、反体制、反権力などの問題意識の強い者が多く、社会を統制、コントロールできなかったため。少数のエリートが統治すれば良いという考えた根底にある。 ・何かを引くということ、シンプルに、枯山水。 ・ながめ、万葉言葉で「見れど飽かぬ」ということ。 ・日本らしさは、オブジェクトにでなく、方法に現れる。 ・『イッセイミヤケのルール』、米。 ・わびさび:お詫びする、寂しい。もっと~ならいいのに、すみません。 →何かを引くことで、逆にそこの何かあるように感じさせること。 ・やつし:本当は良いモノなのに、わざとはずして使う感覚。 ・デザインのあいだに「間」、哲学が無いとダメ。 ・パトリオティズムとナショナリズム。 ・才はモノに宿り、能で引きだす。 ・お金になりそうもないこと、手間がかかること。 ・質の高い、感性的なモノを使い、モノと一緒に成長する。 ・分類の知と手続きの知。 ・自分の原点、美意識や価値観の原泉を持ち、立ち返る。 ・ちゃんとした下地を作る。 ・歴史に残るマスターピース

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2010/11/20

今日本にあるモノ、失ってきたモノ。松岡さんとエバレットさんの対談の中から感じられるモノが多くありました。

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2010/10/07

松岡正剛の膨大な知識とエバレットの素晴らしい感受性があいまって、興味深過ぎる会話が繰り出される。日本の本質をわかりやすく示し、これからの日本の在り方を指南してるれる名書。

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2010/05/30

西洋文明にどっぷりつかって生活している日本人、知らないうちに日本の良さ、父母から知らず知らずに伝えられてきたものを自分の子の世代に伝えていないのではないかと考えさせられた。「自分のホームポジション(原点)を持ちそこから価値観なり美意識を考える、他の文化を学ぶ場合も自分のホームポジ...

西洋文明にどっぷりつかって生活している日本人、知らないうちに日本の良さ、父母から知らず知らずに伝えられてきたものを自分の子の世代に伝えていないのではないかと考えさせられた。「自分のホームポジション(原点)を持ちそこから価値観なり美意識を考える、他の文化を学ぶ場合も自分のホームポジションを持ってそこから考える」という考え方、頂きます。もっと日本を知らなければ、と大いに感化された。

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2012/05/05

現在の日本の混沌とした状況の中、 一筋の光としての日本力を提示している。 対話形式の書籍は、 エバレット・ブラウンという客観的な鋭い目で見た日本を発見し、 松岡正剛という知の巨人が日本の歴史にまつわる底流に脈々と ながれる日本力を関連させ「豊かな日本」を拾い上げながら これから...

現在の日本の混沌とした状況の中、 一筋の光としての日本力を提示している。 対話形式の書籍は、 エバレット・ブラウンという客観的な鋭い目で見た日本を発見し、 松岡正剛という知の巨人が日本の歴史にまつわる底流に脈々と ながれる日本力を関連させ「豊かな日本」を拾い上げながら これからの日本に必要な指針をあらわしている。 日本の伝統文化。自然環境。身体。考える力。 目にはみえない日本独自の世界観など。 忘れ去られたとみえるものが、 未来の日本に希望を抱けるものと変容していく。 ひとつの日本ではなく、 多様で一途になるべきことをすすめている。 素晴らしい書籍である。 エバレット・ブラウンさんが、 私が贔屓にしている寺田本家の話をしていました。 また、食べるものを選択する力、 考えに則って、実際の生活をしていることに 大変共感いたしました。 正剛さんは「遊」の時から変わらず、 消えてしまいそうなもの。 弱き、異形、フラジャイル。 「おもむき」「たそがれ」「うつろい」 そんな影になってしまうものに いつも光をあてようとしています。 そこにこそ、 したたかなエネルギーの種を 感じるからなのでしょうか。

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2010/04/20

松岡正剛とエバレット・ブラウンの対談本。エバレット・ブラウンは、日本滞在のアメリカ人で、日本に伝承される食や生活の知恵、心身の調和、自然への畏敬の念などを実践的に追求する。二人の対話を通して、日本の古い文化と新しい文化との間に深いつながりがあることが洞察される。とくにアニメ・マン...

松岡正剛とエバレット・ブラウンの対談本。エバレット・ブラウンは、日本滞在のアメリカ人で、日本に伝承される食や生活の知恵、心身の調和、自然への畏敬の念などを実践的に追求する。二人の対話を通して、日本の古い文化と新しい文化との間に深いつながりがあることが洞察される。とくにアニメ・マンガ・コスプレ・ファッションなどに無意識のうちに伝統的なものが表現されているという指摘に教えられた。

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2010/03/07

最初はちょっと構えてはいったけど、すごい読みやすくていっきに読んでしまった。 簡単にいえば現代の日本について対話形式で話しています。現代の日本はこうだ、けど昔はみたいな感じで進みます。 参考になる話がいろいろはいってたが、とりあえず自分がすごい共感したのが、『「働く」という言葉の...

最初はちょっと構えてはいったけど、すごい読みやすくていっきに読んでしまった。 簡単にいえば現代の日本について対話形式で話しています。現代の日本はこうだ、けど昔はみたいな感じで進みます。 参考になる話がいろいろはいってたが、とりあえず自分がすごい共感したのが、『「働く」という言葉の本当の意味は「傍を楽にする」というのがあります。お金のため じゃなくて周りのひとのために仕事をすると、それが気持ちよく戻ってくるんです。そう すると、仕事をする喜び、やりがい、精神的な喜び、感謝の気持ちがわいてくるんです ね。義務とか決まりじゃなくて、本当にお互いのために働くということです。』ってところ。

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2010/02/08

日本の底流に流れる地下水のようなものを巡り、2人の賢者が対話する。静かな場所でゆっくりじっくり読みたい一冊でした。

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