Nのために の商品レビュー
すれ違い、勘違い、誤解・・・人生はもしかしたら、そんなことだらけなのかもしれません。自分で気がついていないだけで。
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ネタバレですので未読の方はご遠慮ください。 10年1月刊。 オー、図書館万歳。 形式は過去作品と同じ。冒頭で、事件の世間一般の解釈っぽいのがあり、そこへ各々の回想と、10年後が描かれる。 少女や告白など、暗めのテイストが多かったので、ずうーっと暗いイメージで読み...
ネタバレですので未読の方はご遠慮ください。 10年1月刊。 オー、図書館万歳。 形式は過去作品と同じ。冒頭で、事件の世間一般の解釈っぽいのがあり、そこへ各々の回想と、10年後が描かれる。 少女や告白など、暗めのテイストが多かったので、ずうーっと暗いイメージで読み進めて行ったんだけど… これは、もしゃ?もしやもしや? 結構、感情移入してしまった。途中で『楽しい』と感じてしまった。幸せになって欲しいと…願ってしまった。 ラストは、happyではないだろう。 みんな、それぞれの負ったものを克服まではできなかったから。 印象的だったのは、西崎真人の恋(?というのかどうか) あと、杉下を中心とした安藤、成瀬、西崎のばら荘の仲間。お互い、あ、過去に関わったことのある杉下と成瀬の間を除いては、お互い過去にもってる暗いものを明らかにせず、表面上のつきあいしかなくて、ばかばかしい作戦を練ったりして。 杉下も西崎も、過去は壮絶だ。 そして、奈央子が最後の最後で放った言葉… 「汚い傷をなめてあげた」 あれを聞いた時正直ものすごいガツンと衝撃がきた。 なんでかしらないけど、西崎のイメージが仮面ライダーキバに出て来た、チャラ男(つまり、キバの父だ、ヴァイオリン作った人)のイメージとかぶっていた。なんで
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湊 かなえさんの新作? 高層マンションで殺された夫婦。 殺害にいたるまでの出来事が関係者の独白で綴られて行く。 …って独白形式の展開すきだよね、この作者。 2回ぐらい読み返さないとよくわからないかも。
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「告白」「少女」「贖罪」と3作品読んでるボクは迷いもせず購入。 でも、読む前に、あっ・・・そうだ・・・この人の作品はなんか気持ち悪くて後味悪いんだっけ・・・。と思いながらも読破しました。 前3作品に比べれば文章も読みやすくなってました。構成は少し変わってドンデン返しっみたいなのは...
「告白」「少女」「贖罪」と3作品読んでるボクは迷いもせず購入。 でも、読む前に、あっ・・・そうだ・・・この人の作品はなんか気持ち悪くて後味悪いんだっけ・・・。と思いながらも読破しました。 前3作品に比べれば文章も読みやすくなってました。構成は少し変わってドンデン返しっみたいなのはありません。事件が起こり、それに対してその後と10年後で検証するような話。登場人物のイニシャルが「N」、それぞれの「N」達が「N」のためを思いながら起こってしまった事件。 特にイヤ~な気分にはならなかったけども、「告白」のようなインパクトは無かったのが残念。
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筍の皮を一枚一枚むいていく様な感じ。アラブの石油王と将棋を通して知り合い玉の輿に乗るために将棋の勉強を一生懸命する女性のモチベーションには脱帽です。筍の皮の一枚一枚にはトラウマが隠れており、幼少期にトラウマをもってしまうと、幸せになれないのだろうかと思ってしまいました。そんな事な...
筍の皮を一枚一枚むいていく様な感じ。アラブの石油王と将棋を通して知り合い玉の輿に乗るために将棋の勉強を一生懸命する女性のモチベーションには脱帽です。筍の皮の一枚一枚にはトラウマが隠れており、幼少期にトラウマをもってしまうと、幸せになれないのだろうかと思ってしまいました。そんな事ないと良いなぁ
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面白かったが「告白」ほどではなかった。登場人物全てが「N」。それぞれのNがそれぞれのNのために。究極の愛は罪の共有。2010/3
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湊かなえ好きでないとちょっと面白くないのかも。 周囲でも感想が別れました。 冒頭から背筋がぞっとする感覚から入って、最後にはまた最初とは違った恐怖感を感じるのは、「告白」と一緒 けど今回は恐怖と一緒に胸がぎゅーっとなるような切なさも同じ位ありました。 帯や宣伝にテーマが「愛...
湊かなえ好きでないとちょっと面白くないのかも。 周囲でも感想が別れました。 冒頭から背筋がぞっとする感覚から入って、最後にはまた最初とは違った恐怖感を感じるのは、「告白」と一緒 けど今回は恐怖と一緒に胸がぎゅーっとなるような切なさも同じ位ありました。 帯や宣伝にテーマが「愛」って書いてあって、途中まで意味がわからず出版社のこじつけか?って思ったけど、最後まで読んで理解できました。 タイトルの意味も。 登場人物の年齢が比較的近いから自分が周りの人に対して持ってる愛はどれだろう、って考えさせられました。 ちょっとした悪戯心や自分を肯定してもらいたい気持ちとか、共感できる部分もいっぱいありました。 ただ読んでる途中のドキドキ感は少ないかも。 最後まで読んで、いきなりズーンって来る感じです。 あとこの人の作品を読んで毎回思うのは、女を本当によくわかってるなぁ~って事 色んなタイプの女を知ってるし、女の怖いとこも素直な気持ちの描写が本当にうまいと思う。
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半日ほどで読了してしまった。それくらいスラスラと読めてしまう。 「あの人のために」と起こした何気ない行動と屈折した過去とが事件に収束する流れは自然で、読んでて小気味よかった。
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「告白」「少女」「贖罪」と続いて、やっぱり一人称の語りにより事件があわらにさせる、作者による独自の世界です。 「N」と出会う時、悲劇は起こる―。 ある事件に関わった人物たちは、すべて「N」というイニシャルがつきます。 特定の人を指し示すかと思いきや、その人にとっての「N」が実はそ...
「告白」「少女」「贖罪」と続いて、やっぱり一人称の語りにより事件があわらにさせる、作者による独自の世界です。 「N」と出会う時、悲劇は起こる―。 ある事件に関わった人物たちは、すべて「N」というイニシャルがつきます。 特定の人を指し示すかと思いきや、その人にとっての「N」が実はそれぞれ違っていたりすのです。。。 事件の真相は?
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「少々の後付はオッケーだから」と、ずっと何かを期待して読み続けていたのだが・・・、後味の悪さだけが漂う感じです。でも、序盤の安藤には「えっ、そっち?」ってなっちゃいましたけど。
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