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柳井正 わがドラッカー流経営論 の商品レビュー

3.8

55件のお客様レビュー

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2023/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ドラッカーの経営論も元をたどれば結局、「どうすれば人間は幸せになれるのか、どうすればよい社会が誕生するのか」という命題にたどり着くんですよ。柳井正 今やグローバル企業となったファーストリテイリング、ユニクロ躍進の原動力として柳井さんが大切にしているドラッカーの教え。 具体例をあげ、わかりやすく教示頂けます。 第1章 顧客を創造せよ 第2章 人間が幸せであるために 第3章 主役は「知的労働者」 第4章 企業は社会の公器だ 4章からなる本書も間違いなく良書。 経営層のみならず、会社で働く全ての人、そしてこれから社会に出ていく若い世代にも学び多き一冊です。 内容(「BOOK」データベースより) NHK「仕事学のすすめ」から生まれた本。「顧客の創造」「知識労働者」…ユニクロ躍進の原動力、そこにはドラッカーの教えがある。

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2018/12/30

ユニクロの柳井さんがドラッカーをどのように捉えてどのように実践しているかが書いています。ポイントは「会社は社会の公器」「お客様に提供できるものは何か常に考える」「社員は全員"知識労働者"であり、経営者の意識を持つべき」「企業は人を幸せにするために存在している。...

ユニクロの柳井さんがドラッカーをどのように捉えてどのように実践しているかが書いています。ポイントは「会社は社会の公器」「お客様に提供できるものは何か常に考える」「社員は全員"知識労働者"であり、経営者の意識を持つべき」「企業は人を幸せにするために存在している。金儲けは企業存続のための手段にすぎない」

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2017/10/02

・いざやってみると高品質かつ低価格を実現するのは非常に難しかった。  最初は中国の工場に発注して作らせてみたものの、どうしてもモールデンミルズのフリースと比べると光沢や保温性・保湿性の点で劣ったものしか出来上がらなかった。  諦めきれないわれわれが試行錯誤の末にたどり着いたのが、...

・いざやってみると高品質かつ低価格を実現するのは非常に難しかった。  最初は中国の工場に発注して作らせてみたものの、どうしてもモールデンミルズのフリースと比べると光沢や保温性・保湿性の点で劣ったものしか出来上がらなかった。  諦めきれないわれわれが試行錯誤の末にたどり着いたのが、東レから原料を買い、インドネシアで紡いで、中国で織るという方法。その結果1900円の低価格が実現した。 ・考えてみると本ほどコストパフォーマンスの高い商品は他にありません。  千円や二千円足らずで、何十時間もの講義に匹敵するような、偉大な人の考え方や人生を学べるわけですから。

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2015/01/18

ひょんなことから、ユニクロというか、柳井正関連の本を2冊読んだ。 「柳井正わがドラッカー経営論」と「ユニクロ帝国の光と影」。 「~経営論」は、NHKの番組が元ネタで、柳井氏がドラッカーからいかに学んで、事業や活動をすすめているかを語ったもの。「~光と影」は、柳井氏の背景となる家...

ひょんなことから、ユニクロというか、柳井正関連の本を2冊読んだ。 「柳井正わがドラッカー経営論」と「ユニクロ帝国の光と影」。 「~経営論」は、NHKの番組が元ネタで、柳井氏がドラッカーからいかに学んで、事業や活動をすすめているかを語ったもの。「~光と影」は、柳井氏の背景となる家庭環境から、中国の下請け工場までを詳細に取材し、ユニクロの実態を暴こうというもの。 前者がユニクロのいい面を、氏が参考にしたというドラッカーに関連付けてまとめたものであり、後者は、大きな成功の裏にある負の側面について詳しく調査している。 柳井氏がドラッカーから影響を受けたことは有名ではあるが、ドラッカーファンとしては、ユニクロがブラック企業呼ばわりされるのをよく耳にして、真相について関心を持っていた。 この点について、「~光と影」の著者の努力で、おぼろげながら真相を垣間見ることができた。 率直な感想として、柳井氏がドラッカーの考えを反映して多くの成果を生み出しいている反面、ドラッカーの考えとは相いれない弱みを多々もっていると感じた。 この間のユニクロの成果については、フリースに代表されるヒット商品を世に送り出し、年々事業を大きくしていること。その背景として、SPAという製造小売り方式で、良品質で低価格の商品を可能にし、日本のアパレル業界にイノベーションを起こしたことなど、ことさら言うまでもない。 また、事業だけではなく、CSRの面でも、商品のリユース・リサイクルで、難民キャンプに古着を送ったり、障がい者雇用を8%まで引き上げたり、「匠プロジェクト」で下請け業者の品質向上に貢献したりなどの数々の成果をあげている。 これらの成果の部分は申し分がないのだが、光のあるところには影もあるのが世の常である。 残念だと感じた点は三つ。 一つ目は、既にグローバル企業として確固たる地位を築いているユニクロが、外部からの指摘がないと社内及びサプライチェーンのコンプライアンス違反を正せないという点。 実は、「~光と影」は、もともと週刊文春に掲載した記事の取材がベースとなっており、本書でもふれられている「サービス残業の実態」などを巡って、ユニクロは名誉棄損で裁判を起こした。しかし、東京地裁は、記事が事実であると認めることが相当と、訴えを却下している。 また、ちょうど今週、ユニクロの中国での下請け工場が、長時間労働や残業代の未払いで、人権団体に告発されたという報道があった。これは、既に4年前に本書で指摘されている事柄である。 二つ目は、柳井氏のワンマンぶりである。 2002年に、いったん若手に社長職を譲り、自身は会長に退くが、この際も実際決定権を握っていたのは柳井氏だったという。そして、わずか3年後には社長を辞任に追い込み、自身が会長兼社長に復帰する。 ワンマン社長やカリスマ経営者の失敗事例は、ダイエーの中内功、ヤオハンの和田一夫、マクドナルドの藤田など枚挙にいとまがない。 ドラッカーは、リーダーにカリスマ性は不要であり、百害あって一利もないことを説いている。 万が一、カリスマ経営者に不測の事態が発生して、代替わりした後に経営が傾いたとしたら、その責任は先代が問われることとなるだろう。 三つ目は、およそユニクロでのマネジメントが、人を大切にしているとは思えない点である。 ユニクロがブラック企業呼ばわりされるのは、離職率の高さだ。 2013年3月号の東洋経済に出たデータでも、ここ最近の入社3年目での離職率は、50%前後と高確率となっている。 新入社員に限らず、上層部を含めて人が辞めていく組織について、ドラッカーの「知識労働者」の特性のように語っているところがあったが、それは違うと思う。 また、休業している職員の88%がうつ病などの精神疾患であることが、部内でも問題になっているという。 著者が受けた柳井氏の感想として、次のように書かれている。 「インタビューなどに見られる柳井氏の言葉に、ユニクロに夢を抱いて入社したが、現場の激務の中で夢破れ、去って行った元社員に対する慰労や配慮の気持ちがほとんど感じられない。」 「~経営論」で語っている、柳井氏がドラッカーに寄せる思いにうそはないと思う。しかし、多くの成果の影にドラッカーの考えとは相いれない過ちがあることを見ると、柳井氏のワンマン体制に問題の根幹があるのではないかと感じた。 いくら能力があっても、ワンマン経営ではその人間の持つ能力の大きさまでしか、組織は大きくなることはできない。柳井氏=ユニクロであるところが、良くも悪くもユニクロの限界なのかもしれない。 いずれにせよ、ユニクロ=柳井氏の、成功している面からも、失敗している面からも、われわれが学ぶことは多いと感じた。

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2014/12/25

柳井正の経営論をドラッガーと重ねているが、無理やり感がある。 ドラッガーを出せば経営の神様的に視聴率が稼げるかなというNHKの打算を感じる一冊

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2014/06/30

ユニクロの柳井さんが最も尊敬する人のひとりのドラッカー。そして自分もドラッカー自体を尊敬していますし、違う視点から読むことができ、学び深い1冊となりました。

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2014/03/02

ユニクロ柳井社長へのインタビューを元にした一冊。 ドラッカー流ということなんでもっとドラッカーの話と絡めたエピソードなのかなと思いながらも、読んでみたら他の本にも色々書いてあることと重複することばかりであまり新味がない。たくさん読んじゃっている自分がいけないんでしょうけども。ドラ...

ユニクロ柳井社長へのインタビューを元にした一冊。 ドラッカー流ということなんでもっとドラッカーの話と絡めたエピソードなのかなと思いながらも、読んでみたら他の本にも色々書いてあることと重複することばかりであまり新味がない。たくさん読んじゃっている自分がいけないんでしょうけども。ドラッカー好きとかからしたら肩透かしを食らっちゃうかもしれないですね。

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2014/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

チェック項目6箇所。不況と低成長で「出口が見えない」といわれる今の時代だからこそ、読書の方々が、柳井さんがドラッカーと共に深めた実践の軌跡から、「明日」につながる何かをつかんでいただければ、と願っています。「顧客の創造」というと難しく聞こえますが、企業は自分たちが何を売りたいかよりも、お客様が何を求めているのかを一番に優先して考え、付加価値のある商品を提供すべきである、ということを、この言葉は意味しています。もちろんお客様にとって価格は安いほうがいいに決まっています、でもそれだけでは本当の意味で価値を創造したことにはならない、付加価値を創造するということは、今までになかったものを作るということなんです、だからこそ、百のものが千にもなれば、一万にもなる大きなビジネスチャンスが、そこに生まれてくるんですよ。結局、商品の開発においては「何を売ろうか」という企業側の発想ではなく「お客様が何を求めているか」を考えることが、一番大切なんですよ。店長には、給料をもらって使われているというサラリーマン意識は捨ててもらい、自分の店であるという意識を持ってほしい、そして店長のもとで働く従業員たちも、与えられた仕事をこなすだけではなく、店長の姿を手本にして、自ら考え行動することを学んでいってほしいのです。同じ目的を共通認識として持っていればこそ、その仕事(演奏)は自己実現につながるし、やりがいも生まれてくるということなんです、また指揮者の演奏家たちに対する姿勢も、ここでは重要になってきます。

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2014/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ファーストリテーリングの柳井氏が語る ドラッカー論。 ドラッカーも柳井氏も双方、崇拝する方には 一度で二度おいしい。 一勝九敗で語られた、ユニクロが 大きくなるまでの軌跡や スポクロ、野菜事業などの撤退にいたるまで 柳井氏は、ドラッカーの著書を参考に 判断されている。 私も「現代の経営」を読んで一番鳥肌が立った部分ですが 柳井氏は、企業の目的としての有効な定義は『顧客の創造』である というドラッカーのプリシンプルを全くぶれることなく実行されていて (付加価値の提供) それが、フィロソフィーとして店長さんや本部の方々 にも浸透している様子がこの本を読んでひしひしと 伝わってきました。 企業の目的は企業の外に存在する。という 企業内部はコストセンターとしか意味合いを持たない ドラッカーの名言ですが、ファーストリテーリングの キャリアパスにおける最大の目標は”店長”であり どっかの小売とは、まったく比較にならないほどの 人事制度の素晴らしさにただ感動するだけでした。 そりゃ、優秀な人材が集まるわ。 ドラッカーは社会生態学者として 知識労働者である「人間」を唯一の興味対象とし 新種の資本家だとも定義していたましたが 柳井さんもその考えに感銘を受けており ここは、松下幸之助さんの影響も感じられますが 全員が「個人商店主」であるという考えをもたれています。 →まさに人材重視の考え方で、 ハンバーガーの会社のダメさにビックリです。 最近、「企業は社会の公器である」という考え方を 持つ企業は少なくなっていますが ファーストリテーリングは、 この使命のもと、顧客を創造していくという ドラッカーの基本を応用して、企業拡大を 実現している軌跡がこの本で、わかりやすく 理解できたので、お勧めです。

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2014/01/17

ドラッカーの著作をページが擦り切れそうになるほど読んでいる。 顧客の創造 リスクを持っている=自分でリスクをコントロールできる。 関西のおばちゃん「交換して~な」→放送中止→ユニクロ=関西の格安店のイメージ シアーズ・ハーバック→時計商からの成長→カタログによる通信販売→農村...

ドラッカーの著作をページが擦り切れそうになるほど読んでいる。 顧客の創造 リスクを持っている=自分でリスクをコントロールできる。 関西のおばちゃん「交換して~な」→放送中止→ユニクロ=関西の格安店のイメージ シアーズ・ハーバック→時計商からの成長→カタログによる通信販売→農村に人気 ユニーク・クロージング・ウエアハウス→気軽に服を選べる倉庫 ドラッカー 仕事の中で何度も読み返してみる。→問いかけながら,行動する。 ドラッカー1997年のインタビューで「知識労働者が増えていくと,やがて終身雇用制維持できなくなる。知識労働者は大きな成果を求めて企業間を移る。競争の激化,不安定な社会になる。」 一番厳しいお客がお店に入ってきて,店や従業員をどのように見て感じるかをシミュレーションする。 ビルゲイツYou must worry. 用心深さが必要 世界中でつくり世界中で売る→世界中の人を幸せにする。 知識労働者→雇用形態を問題にしても意味がない 派遣 知識や技術を身胃が公とする努力が必要

Posted byブクログ