あなたがここにいて欲しい の商品レビュー
表題作を最初は好きになれなかった。でも、読み直すと捻れた関係というか近すぎない緊張感のある関係に惹かれた。が、私のなかではハミングライフが一番ツボに入りました。テケルイルイ♪
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久々に最近の作家さんの本も読みたいなーと思って手に取った中村航の文庫最新作。 このミステリーすごいだとか、泣けるだとか、そんな形容詞とは別次元の文学を描く作家さん。 別に、大きなドラマがあるわけでも、冒険があるわけでもない でも 何か ここちよい何か とか キリキリっとす...
久々に最近の作家さんの本も読みたいなーと思って手に取った中村航の文庫最新作。 このミステリーすごいだとか、泣けるだとか、そんな形容詞とは別次元の文学を描く作家さん。 別に、大きなドラマがあるわけでも、冒険があるわけでもない でも 何か ここちよい何か とか キリキリっとする何か とかを さらっと描いてしまう 何とも音楽のような文章。 リレキショシリーズ以来久々に読んだけど、 何かいいんだよなあ。 本作は短編集ですが、標題になってる「あなたがここにいてほしい」よかったです。 タイトルだけみるとラブものっぽいけど、 そんな作家さんじゃないあたりも好きですw
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ちょっと変わった少年が大人になるまでの短編集。 大きな事件は起こらないけれど、確実に変わっていく。 時間は無限にあるわけではない。 人はいつまでも同じ場所にはいられない。 優柔不断な吉田くんとちょっと不良な又野君。 小田原城の老象とその他のものたち。 きっと誰にでもあるセン...
ちょっと変わった少年が大人になるまでの短編集。 大きな事件は起こらないけれど、確実に変わっていく。 時間は無限にあるわけではない。 人はいつまでも同じ場所にはいられない。 優柔不断な吉田くんとちょっと不良な又野君。 小田原城の老象とその他のものたち。 きっと誰にでもあるセンチメンタルな感情を。 丁寧に掬い取ってみたというような感じ。 ちょっとかっこつけすぎ感は否めないけれど。 何かに悩んでるときに読むと心が少し軽くなりそうな気がする。
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中村航のタイトル買い第2弾。(第1弾は「僕の好きな人がよく眠れますように」でした)表題作の「あなたがここにいて欲しい」、「男子五編」「ハミング・ライフ」の短・中編三作。 「あなたがここにいて欲しい」もすごく優しい話でした。吉田くんと舞子が付き合うシーンがなんといっても最高。超可...
中村航のタイトル買い第2弾。(第1弾は「僕の好きな人がよく眠れますように」でした)表題作の「あなたがここにいて欲しい」、「男子五編」「ハミング・ライフ」の短・中編三作。 「あなたがここにいて欲しい」もすごく優しい話でした。吉田くんと舞子が付き合うシーンがなんといっても最高。超可愛い。 今ここにいて欲しい人を思い浮かべながら読んでしまいます。 爽やかで軽いんだけど、ぐっとくるとこもちゃんとある。満ち足りていない心情の描き方がすごく気分にハマりました。 「ハミング・ライフ」も爽やかでポップで大好き。これは以前、短編集「LOVE or LIKE」で一度読んでいた話でした。読み始めてすぐそのことに気づいてテンションあがったな。というのも、以前読んだ時すごく好きな話だったのに、作家さんをチェックしそびれてたので、思わぬ形で再読できてひとり感動しました(笑) そんな感じで上記二作がすごく良かったので、「男子五編」は箸休め的な感じに読んでしまいました。でもそれでうまく本全体のバランスがとれてるような気もします。
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このままじゃダメだ。 青春はその繰り返しではないだろうか。 青春時を時間を追って、さわさわと描くあたり、理系感覚で文字を紡いでいるようで、新鮮な驚きだ。 まるで自分のことのようで、青春は淡々と過ぎ去っていき、そして昔を懐かしむことが最近多い。 あの時はこうだったとただ思うだけで...
このままじゃダメだ。 青春はその繰り返しではないだろうか。 青春時を時間を追って、さわさわと描くあたり、理系感覚で文字を紡いでいるようで、新鮮な驚きだ。 まるで自分のことのようで、青春は淡々と過ぎ去っていき、そして昔を懐かしむことが最近多い。 あの時はこうだったとただ思うだけで終わってしまうが。 世界との繋がりは、イメージとして共感した。今でも自分と社会との関係を自問自答しながら日々生活をしている。 ユニークな青春小説。 前に読んだ「夏休み」を思い出した。苦笑いしながら、ホッと一息つける。そして明日からまた歩き出せる元気がもらえる。改めて本の魅力に気付かされる。
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中村航先生の短編集 どの話もとても面白かったです。「あなたがここにいて欲しい」,「男子五編」を読んでいると学生時代を思い出してしまい,なんとも言えない懐かしい気もちになりました。また、「ハミングライフ」に関しては一度こんな恋してみたいなぁ~って思っちゃうような素敵な話です。 ...
中村航先生の短編集 どの話もとても面白かったです。「あなたがここにいて欲しい」,「男子五編」を読んでいると学生時代を思い出してしまい,なんとも言えない懐かしい気もちになりました。また、「ハミングライフ」に関しては一度こんな恋してみたいなぁ~って思っちゃうような素敵な話です。 文章表現もポップでかわいらしく,自分好みでとても読みやすかったです。読後は温かい気持ちでいっぱいになりました。改めて本ってすごいなぁと感じさせる作品でした。 心に残る一冊でした。
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吉田くんのずれ加減が心地よかった。やさしくて、ほんわかとした気持ちになれる本。でもときどきぎくりとさせられる。舞子さんの告白の真似をしたい。
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この人が書く文章はやっぱり面白い。 電車の中で読んでいると、思わず声を出して笑ってしまいそうになる。 物語としてはほっこりとする柔らかな物語。 文章も読みやすいので、すぐに読みきれるお手軽な本。
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初めて読んだ作家さん。おすすめいただいて手に取った本。 青春・恋愛小説なのですが、まず、告白シーンがすごくかわいい!です。 少女マンガにはちょっと無い感じなのです。 「ハミングライフ」も「あなたがここにいて欲しい」も、その場面自体はさらっとしているのだが、そこへ至るまでが、いい...
初めて読んだ作家さん。おすすめいただいて手に取った本。 青春・恋愛小説なのですが、まず、告白シーンがすごくかわいい!です。 少女マンガにはちょっと無い感じなのです。 「ハミングライフ」も「あなたがここにいて欲しい」も、その場面自体はさらっとしているのだが、そこへ至るまでが、いい感じで盛り上がっていく。 「ハミングライフ」は作中の絵もかわいい。単なる挿絵じゃなく、文章の一部だし。 私は男子ではないので男子の青春を体験したことはないし、もし男子だったとしてもこんなに全力の学生時代を送っていなかったかもしれないのだけれど、「あなたがここにいて欲しい」や「男子五編」に出てくる小学生時代・中学生時代にちょっとずつ共感するところがある。 それから、小学生時代・中学生時代というのは、ほんとはもうちょっとかっこ悪かったり、悪質だったりして、実は思い出すのも恥ずかしく情けなかったりするんだと思うのだけど、思い出はそこそこ美しくしておいて、前向きな未来につながる話になっているのが、良い。 主人公たちがみんな背伸びしてなくて、着実に自分のペースで人生を歩んでいっているところも好もしい。もちろん焦って背伸びして成長して魅力を放つ人もいるけれど、マイペースな人もいて、そういう人の魅力を書くのがうまい人だなあと思いました。
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短編集。表題作は長編でもいいくらい味わい深かった。幼なじみの割とマジメな吉田くんと不良の又野くん。一緒に育ったのに全然違う道を行き、それでもお互いを認め大切に思っている。良いバランス。別の短編、ハミングライフもとてもかわいらしいお話。あまりリアリティはないけど和みました。
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