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最終定理 の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2020/07/08

クラークのおなじみのアイデアをポールが書いた。異星人も出てくるけれど、SFという感じではない(センスオブワンダーを感じない。ネタが使い古しだから?)。スリランカ愛も含めてクラークの生の感情がでているような感じなんだよね。

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2014/04/19

久し振りにアーサー・C・クラークを読んだ。遺作で、フレデリック・ポールとの共著。今までのいろんなアイデアが盛り込まれた楽しく読めるSFという感じ。明るい未来志向です。他のも読み返してみようかな。

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2013/07/15

SFとして、作品として酷評されるほど悪くない出来だと思う。広がりがちなスケールの大きさを一人の人間の人生を通して、絞込み書き綴っているのだから。 それがアーサー・C・クラークとフレデリック・ポールという名前によって期待が作品の質を上回ってしまったというだけで、作品としては普通に良...

SFとして、作品として酷評されるほど悪くない出来だと思う。広がりがちなスケールの大きさを一人の人間の人生を通して、絞込み書き綴っているのだから。 それがアーサー・C・クラークとフレデリック・ポールという名前によって期待が作品の質を上回ってしまったというだけで、作品としては普通に良い。本当は、僕たちがまだ出会っていない生物が、わかりやすく宇宙で起きている未来を語り継ぐ、もしくは数万年後に頂点に立った人類が、アーサー・C・クラークにだけ果てしない先の未来を告げ、彼らが僕たち一般人にもわかりやすく伝えためにこの本を最後に書いたのではないかと考えれば、またそれもSFになりうるんじゃないか。 本当のようで本当ではない、嘘のようで嘘ではない、たくさんの虚像の中に数少ない真実があれば、もうそれは何が本当で何が嘘なのか見分けがつかなくなる。 人の想像性のみでできたSFの世界の概念を覆すようなSF的SFだと思うとまた、それはそれで面白いような気がするのだ。

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2012/04/12

話が下らん(−_−#) 原爆の影響が宇宙生命の注意を惹き、人類を滅亡を意図した異星人が…太陽フレアのほうが破壊的だし、汚いと思うが都合よく忘れて、誰かの人生をこと細かく解説しながら話は進む。 半分も真面目に読める人はいないと思う。98%を読み飛ばし、最後の数ページで十分です。 「...

話が下らん(−_−#) 原爆の影響が宇宙生命の注意を惹き、人類を滅亡を意図した異星人が…太陽フレアのほうが破壊的だし、汚いと思うが都合よく忘れて、誰かの人生をこと細かく解説しながら話は進む。 半分も真面目に読める人はいないと思う。98%を読み飛ばし、最後の数ページで十分です。 「駄」が付くほどの作品です。

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2011/09/03

 楽しみにしていた新刊。しかしながら、少し残念なクラークの遺作だった。  宇宙エレベーター、ヨットレースの近未来。クラークの世界だ。まずここまでが長い。そして、ここから異星人とのファーストコンタクトが始まる。後半も後半、残りわずかになってからのストーリーである。  ランデブー...

 楽しみにしていた新刊。しかしながら、少し残念なクラークの遺作だった。  宇宙エレベーター、ヨットレースの近未来。クラークの世界だ。まずここまでが長い。そして、ここから異星人とのファーストコンタクトが始まる。後半も後半、残りわずかになってからのストーリーである。  ランデブーのようなストーリー。ここをもっと長く書いてほしかった。異星人の地球植民、肉体を捨ててヴァーチャル空間への移行・・・この辺はラスト2,3ページである。ここがテーマではないんだろうが、この辺をクラークの色で書いてほしかった。 残念だ。

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2010/07/24

英米の老いたる二人の巨匠の奏でる、人類と平和と未来と科学への賛歌。去年、90歳で亡くなった英国SF界の巨匠A.C.クラークと、米国SF界の重鎮F.ポールによる最初で最後の共作。 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/124...

英米の老いたる二人の巨匠の奏でる、人類と平和と未来と科学への賛歌。去年、90歳で亡くなった英国SF界の巨匠A.C.クラークと、米国SF界の重鎮F.ポールによる最初で最後の共作。 http://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/124713.html 僕はFポールの作品はあまり知らない(1~2作品しか読んでない)し、基本的にクラーク・ファンなので、そちら視点での感想となりますが、ご容赦を。 スリランカを舞台に青年ランジット・スーブラマニアンの半生を追うことで物語は進む。書名になっているのは「フェルマーの最終定理」だけど、最終定理はちょっと触れられているだけ。一本筋のテーマがあるというよりも、理想の未来像を描きたいという実に後期クラークらしい作品。感じとしては、長編の方の『遙かなる地球の歌』に近いかもしれない。 宇宙エレベータや太陽風により推進するソーラーセイル(日本の"IKAROS"が実証実験予定)といったテクノロジーや、月面オリンピックなど、クラークファンおなじみの「未来」がそこにある一方、地球人の核実験を憂慮する宇宙人(というか、『幼年期の終わり』でのオーバーロードみたいなもの)が断片的に登場。平和をもたらず秘密兵器とあわせて、核の必要ない平和な世界を願ってやまない著者の思いがひしひしと伝わってくる。 ストーリー的にはいろいろあっさりし過ぎているとこが目立ち(クラークらしいといえばらしいが)、特にF.ポールのファンがハードSFを期待して読むとひどく肩すかしを食らうかもしれない。それでも科学は未来をよりよいものとし、きっと平和で素敵な未来が訪れるはずだ、というクラークの信条が最後の最後まで全くぶれなかったことがわかっただけでも、この本を読んだ価値はあった。SF小説として見ると、必ずしも特筆すべき作品とは言えないけれど、クラークの遺作として、彼の作品世界と哲学の最終形を味わいたいのであれば読んで損はないと思う。

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2011/07/15

SF界の偉大なる存在クラークの遺作。しかもフレデリック・ポールとの競作。ものすごく期待してしまった。舞台はスリランカ(クラークが住んでいたインド洋の島だ!)、数学に魅せられフェルマーの最終定理を証明しようとする主人公、クラーク著「幼年期の終わり」のオーバーロードや「宇宙のランデブ...

SF界の偉大なる存在クラークの遺作。しかもフレデリック・ポールとの競作。ものすごく期待してしまった。舞台はスリランカ(クラークが住んでいたインド洋の島だ!)、数学に魅せられフェルマーの最終定理を証明しようとする主人公、クラーク著「幼年期の終わり」のオーバーロードや「宇宙のランデブー」を思い起こさせるような異星の存在等、著者が昔遊んだガジェットがたくさん出てくるのだけど、各々のエピソードのつながりは希薄。ストーリーはほとんど無く、ラストもオープンエンドと言っていいのだろうか、本当にこのあたりで亡くなったかのように唐突に終わる。う〜ん、なんだかクラーク爺さんが撮ったスナップ写真のアルバムを見ながら、ポール爺さんが語っているって感じ。あぁ、海賊にもさらわれたこともあったよねぇ、宇宙エレベーター作ってたよね〜、これはソーラーセールで事故起こしたときの写真だねぇ・・・他の競作にくらべれば悪くはないのだけれど・・・やっぱり、懐かしいスナップ写真集。まぁ、香典代わりということで。合掌。

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