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精神鑑定の乱用 の商品レビュー

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2013/09/01

著者の文章は熱い気持ちを冷静な筆致で説かれており、読んでいて読後感が良い。精神鑑定を始めとして、カルテ開示や症例研究などでの個人情報開示、適用外処方など、現場が法律の問題で悩むところにヒントを与えてくれる所が多かった。裁判員裁判が開始される前に書かれた文章が多く、きっと新しい制度...

著者の文章は熱い気持ちを冷静な筆致で説かれており、読んでいて読後感が良い。精神鑑定を始めとして、カルテ開示や症例研究などでの個人情報開示、適用外処方など、現場が法律の問題で悩むところにヒントを与えてくれる所が多かった。裁判員裁判が開始される前に書かれた文章が多く、きっと新しい制度に向けて書かれたと思われるものであるが、裁判員裁判が始まってから、精神鑑定について書かれた文を読みたくなった。

Posted byブクログ

2013/05/28
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※このレビューにはネタバレを含みます

精神鑑定について、あちこちで書いた文章をまとめた本。 タイトルにもなっている「精神鑑定の乱用」の文章が読みどころで、法廷戦術として鑑定を要求する弁護士があまりに多いこと、そして、情状酌量の材料にすべきことと責任能力を混同した鑑定があまりに多いことなどが批判される。 日垣隆が引用されていたり、英国の司法精神医学の紹介にかなりの分量を費やしていたり、ややバランスがよくないところもあるが、一通り目を通しておくべき本。

Posted byブクログ