凍裂 の商品レビュー
最近よく耳にするモラハラ。 こんなことでなんて簡単には言えないんだね。 だって殺意が起きちゃうくらいだし。
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夫の父の葬儀の日に、美人料理研究家の妻が夫を刺した。 逮捕された妻は、殺意を認めるものの動機を語らない。 妻を強行に走らせた理由は何なのか。 殺人未遂犯の睦子の周りの人は皆、あんな穏やかな人が何故と言う。 一方で、姑と娘は、睦子を悪く言う。 見る人によって睦子の強行の理由が揺らぐような気がしました。 テーマがモラハラだと初めに知っていたことは失敗だったかも。 知らなかった方が楽しめた気がします。 モラハラについて、最近似た話を聞いたばかりだったので、怖いなと改めて思いました。
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初読みの作家さん。もう亡くなっちゃってるのね、残念。 この小説は、2010年に出版されてるんだけど、当時ってモラハラは、あんまりメジャーじゃなかったんだっけ?? 「貞淑な妻が、善良な夫を刺した――。」っていう事件の動機を探っていく話なんだけど、なんかやけにもったいぶった書き方だっ...
初読みの作家さん。もう亡くなっちゃってるのね、残念。 この小説は、2010年に出版されてるんだけど、当時ってモラハラは、あんまりメジャーじゃなかったんだっけ?? 「貞淑な妻が、善良な夫を刺した――。」っていう事件の動機を探っていく話なんだけど、なんかやけにもったいぶった書き方だったので。 でも、モラハラの加害者の多くは、自己愛性人格障害という精神疾患だっていうのは知らなかったなー。 強烈な劣等感が根底にあるらしいけど、ハラスメントの加害者って、多かれ少なかれそんな感じなのかも。DVやストーカーなんかもね。 友達(男性)のDVが理由で離婚したっていうんで驚いたけど、あれもよくよく話を聞いてみたら奥さんの方のモラハラが原因だったからな~~・・・。 真面目な頑張り屋さんが被害者になってしまうのも悲しいし、爆発するまで我慢して別の加害者になってしまうのも悲しい。 一刻も早く、決別するという判断ができるように、それを助けてくれる人たちが周りにいるように、と願ってやみません。。。
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水原や義母側からはずいぶんケチョンケチョンに言われてる睦子。おかしいなぁエピソードを読む限りでは睦子の躾や言動は間違ってないと思うのにと思っていたけど、そういうことだったんだ。睦子は嫁ぐ家、完全に間違っちゃったよねぇ。 病の父親、頼りにならない子供みたいな母親、兄弟たちの世話。まだ小学生なのに、マジメにやらなければ、自分がしっかりしなければ、といつも頑張っていた睦子。 弟に「私が頭をさげておさまる程度のことなら、なにしてもいいよ。おねえちゃんはいつでもノブちゃんの見方だからねー」(P146)と、サラッと言えるなんて、睦子、器がデカすぎる。なのに結婚してからも苦労が続くなんて。 モラハラ受けてると、心がだんだん潰れていって自信がなくなるんだよねぇ。睦子が儲からないのに仕事を辞めなかったのは、唯一夫と離れていられる場所、自分らしく振る舞える場所だったからだよね。社会との繋がりを絶ちたくなかったんだと思う。よく20年も辛抱していたよねぇ。ホント頑張り屋さんだから誰にも弱音を吐かなかったんだなぁ。夫と早く縁が切れるといいね。
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誰からも愛され、尊敬される妻が夫を刺した。妻は動機について黙秘を続けている。妻はどんな人物だったのか、夫は、妻に何をしたのか。同僚や刑事、子供たちからの視点で事件を振り返り、辿り着いたその理由とは……。 もう本当に心底腹立たしいタイプの夫で、読んでる最中いらいらしっぱなしで、早...
誰からも愛され、尊敬される妻が夫を刺した。妻は動機について黙秘を続けている。妻はどんな人物だったのか、夫は、妻に何をしたのか。同僚や刑事、子供たちからの視点で事件を振り返り、辿り着いたその理由とは……。 もう本当に心底腹立たしいタイプの夫で、読んでる最中いらいらしっぱなしで、早く痛い目を見ろ!と思って読んでた。もう第二章で姑からの話があった時点でどう考えてもこれはモラハラ夫。最後にはすかっとできると期待して読んだのでちょっと期待外れ。視点が多すぎて、いろんな人の家庭事情とか家族の幸せそうっぷりとかはどうでもいいので、もう少し視点を限って一つの家族の話としてきっちりまとめてほしかった。刑事さん家の嫁姑問題とかフリーライターのきょうだい問題とか投げっぱなしすぎて、もったいない。 長女が最後号泣したのは、やっと母の苦しみに気付いたのか、自分のこれからを憂えて泣いたのか、前者だと救いがあるのだが。 離婚にいつまでも応じなくてだらだら引き伸ばしたあげく負け犬の遠吠えして実家戻って母親に冷たく当たってうちのぼくちゃんがこんなこというようになったのは元嫁のせいだ!と喚く元姑とほんとはママがうるさかったんでしょママとは離れからぼくちんとこ戻っておいでとロミオる元夫、その一方ですっきりさっぱり新生活を始めた妻。まで一気に妄想した。完全に下衆の勘繰りですが。
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(あらすじ・引用)美人料理研究家・水原睦子(50歳)が、義父の通夜の後、夫・勝一(57歳)を包丁で刺し殺そうとした。ショッキングなニュースが社会面を賑わせる睦子を知る人物は首を傾げるが、彼女は容疑を認めている。いったい水原家に何が起きていたのか。根深く広がる問題「モラル・ハラスメント」をテーマにすえた、社会派家族小説。 (感想)被害者の同僚、刑事、容疑者・被害者の娘…とそれぞれの視点で事件を探っていく形式。テーマはモラルハラスメント。言葉は知っていたものの、どのような状態の事を言うのか、周りの家庭環境、またそういった環境で育った子供達の心情等多岐に渡って考えさせられ、勉強になった。 ただ、内容としては、これで終わり?というかんじも…。終盤にいくにつれて事件の全容が明らかになるが、肝心の容疑者・被害者(傷害事件においての)の視点が書かれておらず、また事件当日の描写もなく、エピローグで後日談が語られるという構成なので、消化不良感はある。(恐らく筆者が意図的にそうしたのだと思うが。)また、登場人物の心理描写や行動が事細かに書かれているが、私にとっては逆に読みづらく感じてしまった。
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引き込まれて一気に読んだ。すごく考えさせられる話だった。自分の行いを見直さなくちゃと思った。泣きました。
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よくある痴情のもつれの話しか?と思っていましたが、いい意味で裏切られました。 「モラハラ」の恐さを感じさせられました。
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誰からもとても評判のいい主婦が 夫を包丁で刺した所から始まる話。 モラハラという言葉はまだ あまり世間に浸透していないと思う。 色々な人の視点で事件が描かれていく。 この間よんだ「ゆれる」と同じ書き方。 主人公が自らも大きな問題を抱えているのに 大きな心で自...
誰からもとても評判のいい主婦が 夫を包丁で刺した所から始まる話。 モラハラという言葉はまだ あまり世間に浸透していないと思う。 色々な人の視点で事件が描かれていく。 この間よんだ「ゆれる」と同じ書き方。 主人公が自らも大きな問題を抱えているのに 大きな心で自分の子供の友人までも包み 子供の友人からもとても愛され頼りにされている。 そんな人がなぜ・・・ 自己愛性人格障害についても あまり知られていないけど、思い当たる人がいる。 意外と気づかずに日常生活を送ってる人って多いんだろうな。
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近所で評判のいい優しい妻が、近所で評判のいい優しい夫を刺した。周囲はなぜ?という疑問に包まれるが、さまざまな角度からこの夫婦を見ることで次第に謎が解けていくというストーリー。 主人公は章によって変わり、夫の同僚、刑事(と、夫の母親)、夫婦の娘、妻の弟、フリージャーナリスト、夫婦の...
近所で評判のいい優しい妻が、近所で評判のいい優しい夫を刺した。周囲はなぜ?という疑問に包まれるが、さまざまな角度からこの夫婦を見ることで次第に謎が解けていくというストーリー。 主人公は章によって変わり、夫の同僚、刑事(と、夫の母親)、夫婦の娘、妻の弟、フリージャーナリスト、夫婦の息子、妻の弁護士、という順番で視点が移り変わっていく。 湊かなえ「告白」や塔山郁「毒殺魔の教室」と似たような作り。 最初の章では、夫の同僚が「あの人は刺されるようなことなんてないはずなのに…」と思い、その妻は「あの奥さんが人を刺すなんて考えられない…」と思う。ここで読者にも共通の疑問を抱かせて、先へ読み進める原動力とする。 その次の章から「あれ、ちょっとこの人おかしい」ということが次々と表面化してくる。客観的な感想(たとえば刑事やフリージャーナリスト)と主観的な思い(夫婦の子どもたちなど)がバランスよく登場するので読んでいて飽きない。 ただ、文章が少し古臭く感じたので★4つ。
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