理系のための「即効!」卒業論文術 の商品レビュー
・参考図書指定科目:「特別研究Ⅱ 田中 頼人」 <OPAC> https://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/4mtKkOWaWCDB-Eohxxfhcwcy7Rh/description.html
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【1行説明】 (タイトルのまんま) 【趣旨】 主にこれまで論文のような系統だった長い文章を書いたことのない学部生に向けて,卒業研究の着手(テーマ決定)から卒論執筆,研究発表まで気を付けるべき点や知っておくとよいことを紹介している本. 【引用文3つ】 1. (p.68) やさし...
【1行説明】 (タイトルのまんま) 【趣旨】 主にこれまで論文のような系統だった長い文章を書いたことのない学部生に向けて,卒業研究の着手(テーマ決定)から卒論執筆,研究発表まで気を付けるべき点や知っておくとよいことを紹介している本. 【引用文3つ】 1. (p.68) やさしくシンプルに書く 文章はわかりやすくなければいけません.論文をかっこよく高尚に見せたいがために,難解な専門用語や,珍しい感じをあえて使う人もいますが,そのような「こけおどし」をしてはいけません. 2. (p.70) 学術論文が備えるべき内容 ・他人のまねではない新規なアイディアがメインの主張であること ・何の問題を,なぜ解くのかが述べられている事(第一章:序論,背景) ・どのように解くのがよいのかが述べられている事(第二章:提案手法) ・その解き方はなぜ可能なのかが述べられている事(第三章:実験手順) ・十分な証拠が示されている事(第四章:実験結果) ・総括と自己評価が与えられている事(第五章:結論) ・文章の各部が,互いに分業し協力するように組織立っている事 3. (p.140) 書きやすい順に書け 文章は,書きやすいところから書くべきです.内容が決まっていてあとは書くだけのところや,レトリック上の工夫が不要で淡々と書けばよいところなどから先に着手します.(中略)書きやすい順とは,一般的には次の順になります ①謝辞 ②証拠提示(実験報告)の第四章 ③解決方法の可能性論証の第三章 ④参考文献リスト ⑤解決方法選定の第二章 ⑥問題設定(序論)の第一章 ⑦結論の第五章 4. 【感想】 多くの学生にとって,卒論というのは人生で初めての論文執筆であり大変な作業になると思う. しかるに,研究室での指導体制は整っておらず,「とりあえず書け.そしたらダメ出しするから」という状態なのではないだろうか(少なくとも私の場合はそうだった). 右も左もわからないままとりあえず論文を書くよりも,先人の知恵を借りた方が効率的であると思い,「卒論の書き方」についての本を探したが,この一冊しか見つからなかった. しかし,この一冊でも十分なほどに卒論(もっと言えば論文全般に共通する)執筆に必要な心得を学ぶことができたと感じている.
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〇学んだこと 1.執筆作業自体が、優れたアイデアを生む 2.学生指導の際、研究対象・勝利条件・研究方法の3つのステージを意識 3.職業としての研究者は「徴兵制」 4.「問題発見能力」と「問題解決能力」。「問題発見能力」は現場で磨く 5.実験の失敗は、想像力の欠如が問題 6.論より...
〇学んだこと 1.執筆作業自体が、優れたアイデアを生む 2.学生指導の際、研究対象・勝利条件・研究方法の3つのステージを意識 3.職業としての研究者は「徴兵制」 4.「問題発見能力」と「問題解決能力」。「問題発見能力」は現場で磨く 5.実験の失敗は、想像力の欠如が問題 6.論より証拠・統計結果を結果として扱うな・逃げ腰ではいけない・専門を限定するな 7.論文の書きだしは、異論のない論点をスタート地点とする 8.アイデアの価値「先発性・明晰性・普遍性・可用性」 9.アイデアの限界「平凡さ・曖昧さ・狭さ・非実用性」 10.論文を確認する際は、ポジティブチェック⇒ネガティブチェック 11.論点の明確化・差別化されたタイトル案の検討
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https://library.shoyaku.ac.jp/opac/search?isbn=406257666X&type%5B%5D=book&type%5B%5D=magazine_title&type%5B%5D=magazine&targ...
https://library.shoyaku.ac.jp/opac/search?isbn=406257666X&type%5B%5D=book&type%5B%5D=magazine_title&type%5B%5D=magazine&target=local&searchmode=complex
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http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000194627
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「わからない」「慣れてない」「時間がない」から卒論はつらい。「やるべきこと」「書くべきこと」から「書く順番」までマニュアル化して解説!
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工学系の卒論作成術のようだ。 著者の専門領域が「情報科学、認知科学」ときて、最後に「舞踊学」とあって、おもしろい。 そういう人だけに、研究をどう進めるべきかや、どう成果を発表すべきかに考えなければならないことが多かったとのこと。 スケジュール管理から、材料探し、章立てまで、痒い...
工学系の卒論作成術のようだ。 著者の専門領域が「情報科学、認知科学」ときて、最後に「舞踊学」とあって、おもしろい。 そういう人だけに、研究をどう進めるべきかや、どう成果を発表すべきかに考えなければならないことが多かったとのこと。 スケジュール管理から、材料探し、章立てまで、痒い所に手が届くように、そして明解に提示される。 ところどころにさしはさまれる、著名人の格言が入るのもおもしろい。 例えば、論文に添える写真の撮り方への注意を述べた節のまとめには、キャパの「下手な写真は被写体への接近が足りない」とくる。 2010年の刊行。 最後の章が研究不正の話だった。 門外漢には意外なのだが、理系の研究論文にはかなり頻繁に起こるのだとか。 防止策として、教授にまめに研究ノートを見せることを挙げてあった。 なにか、例の事件を予見していたかのよう。
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卒論だけに限らず、物事を正しく報告、まとめるためのヒントとなった。 いろいろなフレームワークになり得ると思う。 即効かどうかは何とも言えないが、本当に卒論で切羽詰まっている学生には即効かも知れないな。
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学部4年生の、はじめて研究に取り組む学生向けの本。アカデミックライティングを説明しているだけあって、文章も明快。コンパクトにまとまっている。この本を参考にして一年間よく勉強したいと思う。
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