黙秘 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
ストーカーに娘を殺された主人公。出所した犯人が何者かに殺されて動機があることで容疑者となる。裁判ではやってないけど詳しくは話せないと黙秘。これを担当弁護士鶴見が謎をといていく。検察側はほぼ空気。裁判員たちもそこまで重要な役回りではない。しかし、娘が托卵された子で、癌で死んだ妻と主人公の親友の子供だったことが明らかになる。そこに娘の元婚約者も絡んでくる。オイラとしては7年前に殺された婚約者の復讐を考えるこの男が主役、すごい執念、すばらしい。主人公は寛恕の念だとかなんとか言ってる腑抜け野郎、全然感情移入できない。あと托卵の片棒を担いだ親友もクソ。 結末はちょっと予想外だった、真犯人が裁かれるまえに終わるあまりない終わり方。 鶴見弁護士はシリーズらしい、しかしこの話、鶴見がどうやって主人公が抱える秘密情報を手に入れたかとかはいっさい書かれておらず、4日間の裁判の中の尋問だけを書いている。
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5年前ストーカーに娘を殺害されるも過失致死罪という短期刑で犯人が出所。その犯人が殺害された事件の容疑者としての裁判が裁判員制度のもと始まる。事件や裁判内容にはここでは触れないが裁判員制度の運用、問題点を分かりやすく指摘している点で役に立つ。
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娘をストーカーに殺された父親が、その後、犯人が出所後に何者かに殺された… 父親に容疑がかかる 裁判員裁判によりどう裁かれて行くのか…
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逮捕時から裁判まで、一貫して黙秘する被告。 その心底にあるのは何か?被告は誰かをかばっているのか?犯人は誰か?そして真相は? 読者の興味は尽きないまま、終局へ。 作品を通じて、著者は裁判員裁判の現状に疑問を投げかける。裁判の迅速のためではあるが、裁判官、検事、弁護士だけで行われる...
逮捕時から裁判まで、一貫して黙秘する被告。 その心底にあるのは何か?被告は誰かをかばっているのか?犯人は誰か?そして真相は? 読者の興味は尽きないまま、終局へ。 作品を通じて、著者は裁判員裁判の現状に疑問を投げかける。裁判の迅速のためではあるが、裁判官、検事、弁護士だけで行われる公判前手続に問題ありと、作中人物に語らせる。 ミステリーを楽しみながら、裁判員裁判の勉強にもなる、リーガルサスペンス。
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5年前、娘をストーカーしたあげくに殺した男に復讐をした――事件は簡単な構図のように思われたが、逮捕された男・内堀優一郎は殺したことは完全否定していた。しかしその他のことはほとんど黙秘していたため、弁護士の鶴見は苦戦しているようだった。今回裁判員に選ばれ、実は5年前の事件も傍聴し...
5年前、娘をストーカーしたあげくに殺した男に復讐をした――事件は簡単な構図のように思われたが、逮捕された男・内堀優一郎は殺したことは完全否定していた。しかしその他のことはほとんど黙秘していたため、弁護士の鶴見は苦戦しているようだった。今回裁判員に選ばれ、実は5年前の事件も傍聴していた秋川慎吾は不思議に思う。被告人は何を隠しているのか?もしかして、誰かをかばっているのか? 法廷ものであるが、裁判員裁判の特色そのままに、素人にもわかりやすい流れになっていたり説明があったりするので事件自体は把握しやすい。私もそうであったが、真相は鶴見弁護士が暴く前にほぼ完璧に予想できたので、謎解きの部分に期待すると肩透かしかもしれない。そして、この作品はあくまでも”裁判員裁判”がメインである。よって、裁判員たちによる判決が下されるところまでしか描かれていない。本当の真犯人が誰だったのか、その者は捕まることになったのか、この後検察側は控訴しなかったのか、3人の男達はどうなったのか。事件をメインに考えると、謎を残したままなのがちょっと残念。
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裁判員裁判には考えされられる本だった。 事実とは別に、裁判員がどう感じるかというのが裁判に響くんだなぁと実感。 一度読んでもいい本。
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裁判員裁判について考えさせられる。 裁判員は、裁判官、検察官、弁護士が事前に話し合って用意した、事件のあらましを聞かされる。その中身を審議するわけではない。 聞かされたあらましを念頭に裁判の様子をみて、無実か有罪かを決めるということ…これは難しい。好き嫌いで決まることもあるのでは...
裁判員裁判について考えさせられる。 裁判員は、裁判官、検察官、弁護士が事前に話し合って用意した、事件のあらましを聞かされる。その中身を審議するわけではない。 聞かされたあらましを念頭に裁判の様子をみて、無実か有罪かを決めるということ…これは難しい。好き嫌いで決まることもあるのでは。五年前にストーカーに殺された娘の復讐か、または別の犯人を庇ってなのか犯人として逮捕された、内藤優一郎は一貫して黙秘を続ける。考えさせられる内容と、思いやりや、純粋な気持ちに感動する一冊でした。
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飛行機の時間待ちに購入。 裁判員裁判と家族が大きな柱。家族の話はまあ、目新しいものではない。 裁判員裁判をテーマにすると、どうしても登場人物が増えてしまうなぁ。主人公以外の裁判員に、名前をつける必要があるのかなと思う。私の感覚では名前の出てきた人はストーリーに絡んでくるという気が...
飛行機の時間待ちに購入。 裁判員裁判と家族が大きな柱。家族の話はまあ、目新しいものではない。 裁判員裁判をテーマにすると、どうしても登場人物が増えてしまうなぁ。主人公以外の裁判員に、名前をつける必要があるのかなと思う。私の感覚では名前の出てきた人はストーリーに絡んでくるという気がするのだが……まあ、評議の部分を書き出すと、このボリュームでは無理があるが。陪席判事も裁判長もほとんど存在感ナシ。 過去と現在、また視点の移り変わりはスムーズだった。 ストーリーの重要なところに、偶然が絡むのも安易な気がする。 しかも2つ……せめて1つにしてほしい。
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借りて読んだ本。 裁判員裁判の恐さは伝わりましたが、普段よんでいる作家さんたちと比べるとストーリーも人物も薄いと感じてしまいました。 正直買って読んだんじゃなくてよかったと思いました。
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この物語で事件の被告となって裁かれる事となった和歌山県那智勝浦に住む内堀優一郎は 土地家屋調査士という職業とは、別の顔があった。かつて自殺しようとした人を助けたことによって 若者たちの間で噂になり講演を依頼されるまでになった人物であったのだが。 実は、5年前東京で暮らす男手ひとつ...
この物語で事件の被告となって裁かれる事となった和歌山県那智勝浦に住む内堀優一郎は 土地家屋調査士という職業とは、別の顔があった。かつて自殺しようとした人を助けたことによって 若者たちの間で噂になり講演を依頼されるまでになった人物であったのだが。 実は、5年前東京で暮らす男手ひとつで育て上げたひとり娘の優希をストーカーを繰り返す男に よって車で轢き殺された。しかし、裁判で男は、殺人罪に問われずに単なる交通事故が適用され 3年の懲役が確定した。刑期を終え出所した男が殺害され、容疑が内堀にかかり逮捕されるが 取り調べから裁判に至っても一貫して、殺害を否認、事件に関する肝心な部分は固く口を閉ざし しゃべろうとせず黙秘を貫く。 被告人が娘の復讐の為に殺害したとする検察側の主張。 一方、無実を信じ私選弁護士を申し出た人物は、 高校時代、彼の講演を聴いて生きる勇気をもらって弁護士を目指したという。 そして、6人の裁判員の一人、ジャーナリスト志望の秋川慎吾もまた、5年前の被害者遺族としての 内堀の人物像を傍聴していた。 学生時代からの親友で家族ぐるみの付き合いの青谷。傍聴する優希の婚約者だった光一。 被告を取り巻く曰く因縁深い者らが裁判に登場する。 4日間にわたる裁判の審理、法廷場面は、主にこの慎吾の視点で語られていく法廷ミステリー。 何故、内堀は、黙秘をしているのか?そこにはある秘密があったのだ! 真犯人は、もしかして??・・・なんて思わずミスリードしてしまう意外性もあるが 新たに導入された裁判員制度。候補の通知が届いてから呼び状が届き裁判員に選出される。 それから、公判前手続きとか判決に至る様子が詳細に描かれている。 また取り調べに対して自分に身に覚えがないことをもしも一旦認めた場合、 冤罪になり得るかもしれないと、あった。恐いことだ! 裁判を実際に傍聴してるようなとても臨場感がある作品である。
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