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花世の立春 の商品レビュー

3.4

19件のお客様レビュー

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2010/06/23

盗賊一味に襲われた麻生家は、当主の宗太郎と娘の花世だけが生き残った。先にも述べたがこの「新・御宿かわせみ」では、殆どの主要人物、特に壮年部が何かしらの形で亡くなっている。生き残りメンバーは「麻生宗太郎」と主人公だった神林東吾の兄「神林通之進」とその妻「神林香苗」そして東吾の妻「神...

盗賊一味に襲われた麻生家は、当主の宗太郎と娘の花世だけが生き残った。先にも述べたがこの「新・御宿かわせみ」では、殆どの主要人物、特に壮年部が何かしらの形で亡くなっている。生き残りメンバーは「麻生宗太郎」と主人公だった神林東吾の兄「神林通之進」とその妻「神林香苗」そして東吾の妻「神林るい」である。 多分、平岩氏は練りに練ってこのメンバーを残したのであろう。そんな気がしてならない。 だからこの先きっと、なんらかの形で残されたメンバーが大きな波と対峙し、またその波に次世代の子供達が真っ向勝負を仕掛けるような、そんな雰囲気を感じてしまう。 大きな波とは、麻生家の一家惨殺事件ではなかろうか・・・。 この「花世の立春」では、その麻生家の「花世」が結婚した。 お相手は、麻生家の事件を追っていて賊に殺された南町奉行所同心「畝源三郎」の息子である「畝源太郎」であった。明治になったから結婚出来た二人である。そうでなければ身分が違い過ぎ、この恋は成就しなかったであろう。 元将軍家御典医であった天野家の長男として生まれ、その後旗本の麻生家に婿入りした医師「宗太郎」の娘「花世」は、世が世ならお姫様である。下級武士である同心の家に嫁入りなど出来る身分ではない。時代が変わったことと、花世自身が新しい物事を吸収する柔軟な心を持った娘だから叶った祝言だと言える。 現に、婿である源太郎、一生の不覚か…花世に逆プロポーズされてしまった(笑) 花世は、元々がお姫様育ちだった事と、英語の勉強、及び文明開化をスポンジのように吸収することに前向きで、当時の女性としては最先端を突っ走っていた。 そんな訳で、源太郎の嫁になるために必要な「掃除」「洗濯」「料理」の知識がまるでない。そんな花世の先走り行動を、御宿かわせみのお馴染みのメンバーが暖かく見守るのである。 でも…花世の言った立春までは、7日しか無かった。相変わらず突っ走る花世である(笑) この話はテンポも良く、平岩氏ならではの筆さばきで読んでいても楽しかった。が…やっぱり花世の花嫁姿を亡くなってしまった色んな人に見て欲しかったし、もっと立派な祝言も挙げてやりたかったというような思いが華やかさにブレーキとなる。 手放しで何につけても楽しめない重さがあるな~。 一日も早く、麻生家の事件が解決し、東吾の消息も解るといいなと思う。それが解決しないと何時までも薄く霧が立ち込め、本当に息苦しい~~(笑) ※今回は携帯から読まれている方もいらっしゃるようなので…改行をあまり入れずに小説風に書いてみた。だが、これではPCからは読み辛いか…(笑) あちらを立てればコチラが立たずだの(アハハハハハ) そっか・・平岩氏もあちらを立てればコチラが立たずの状態なのかな~(私と平岩氏では余りにレベルが違うが、フとそう思った…笑)

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2010/05/24

作者も子世代には愛着がないのでは……。 ものすごいスピードで江戸時代の良さと話の面白さが失われていくようでさびしい。 時代的にリアルなのかもしれないけど。

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2010/05/16

なんとなく、惰性で読み続けているが、やはり登場人物の行方が気になるから、というキャラ読み視点がほとんど。 あまりに長いシリーズなので、過去から関連する登場人物などは、意外と忘れていて難儀する。。

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2010/05/12

思わず笑っちゃう花世さんのお嫁入り風景、でも最後でるいさんの考え(著者の)を聴くと、かわせみの人々がたどってきて、これからも生きていく人生がいとしい。

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2011/08/15

恋仲であった源太郎と花世が祝言を挙げる。父親の畝源三郎と、花世の母親の七重は既に此の世を去っている、更に神林東吾は幕末の戦で行方知れずとなっている。驚いた事に神林麻太郎の義父・東吾の実兄通之進が隠居となり、狸穴で生きている、という設定になっていたということ。唯、メンバーが入れかわ...

恋仲であった源太郎と花世が祝言を挙げる。父親の畝源三郎と、花世の母親の七重は既に此の世を去っている、更に神林東吾は幕末の戦で行方知れずとなっている。驚いた事に神林麻太郎の義父・東吾の実兄通之進が隠居となり、狸穴で生きている、という設定になっていたということ。唯、メンバーが入れかわって(生存はしているが)、ドラマの進行の歯切れが悪くなってると感じるのは、僕だけだろうか?それとも、平岩先生は、わざとこういう設定にしているのか。時代が替わって若い者達の物語になったからか。比較的早く回って来たかな、其でも3ヶ月、意外と人気薄だな、たなぞう界じゃあ。仙台にはたなぞう加盟者が居ないのか、単に居ても此のジャンルを読まない人なのか。

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2011/10/26

花世があっさり結婚。 麻太郎と千春、るいと宗太郎の関係が気になるところ。 あいかわらず図書館で借用。

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2010/03/11

何十冊も出ていて何度もドラマ化もされている人気シリーズ、私も9割方は所持しております、が、ここ最近のものは図書館で借りて読むばかり。うーん、、もう私の中で家族同然のかわせみの面々のその後が知りたいから、これからも出版されるたびに読みたいけど、、もう、東吾のいない世界がおちついてき...

何十冊も出ていて何度もドラマ化もされている人気シリーズ、私も9割方は所持しております、が、ここ最近のものは図書館で借りて読むばかり。うーん、、もう私の中で家族同然のかわせみの面々のその後が知りたいから、これからも出版されるたびに読みたいけど、、もう、東吾のいない世界がおちついてきてしまって、淋しいねえ。源太郎と花世の祝言も、こんな哀しい空気の一遍になってしまって、なんかひっかかる。るいと東吾をつないでいたあの頃の熱や濃い香りがもう、この物語には無いなあ。麻太郎はやっぱり私にとってはどんなに似ていても東吾の代わりには及びもつかないね。かわせみの人々はいつでも慈愛に満ちてはいるけど、東吾とるいの間にあった揺ぎない愛、みたいなあの揺さぶり感がもうどこにもない。ひたひたとしている。うまくいえないけど。勿論面白かったけれど、せつなくなっちゃうな。きっと東吾が帰ってくるかもって期待して読むからだな、私。 まあとはいえ、登場人物がリアルな親戚より近しく感じられるほど物語のなかの世界のファンになれる作品に出会えるのって幸せなことだと思う。新刊が出て、ページを開いて読み始めると、かわせみの暖簾をくぐって帰ってきた自分がわかる。こういう感覚になれるのは、9と3/4番線の壁を抜けてホグワーツに行くときと、眩暈坂を見上げて登り始めるとき、この3つだけ。あ、あと、映画館でA long time ago in a galaxy far, far away … の文字を見たときだけだね。自分がまたここに来れたという臨場感を味わうときの気持ちはたまらない。ホグワーツとSWはもう終わってしまったから、かわせみと眩暈坂(京極夏彦京極堂シリーズね)だけは、また続編を心待ちにしてます。。。

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2011/07/17

話の内容がどうこうというより、「かわせみ」に行ってみんなに会うという感じでしょうか。新シリーズになってすっかり代替わりしてしまったけれど、忠義者のお吉、嘉助、長助が元気で子供達やるいを助けてくれていて、うれしい。最後のるいの思いが、作者や読者である私の思いと重なって、時の流れを感...

話の内容がどうこうというより、「かわせみ」に行ってみんなに会うという感じでしょうか。新シリーズになってすっかり代替わりしてしまったけれど、忠義者のお吉、嘉助、長助が元気で子供達やるいを助けてくれていて、うれしい。最後のるいの思いが、作者や読者である私の思いと重なって、時の流れを感じました。何にしても新しい本がでるたび、必ず読むだろうと思うシリーズです。

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2011/09/17

ようやく花世ちゃんと源太郎くんが祝言。あの子達がねえ…と温かく次世代を見てしまいます。江戸は遠くなりにけり…と言ったところでしょうか。それでも「かわせみ」は大川端に有り続けるのがこのシリーズの良いところですね。…やっぱり東吾くんは復活しないのかしら???

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