右か、左か の商品レビュー
表題だけ見て『テロルの決算』『危機の宰相』の続編かとおもって買ったら全然関係ない短編集でした、、 収録されてる短編が沢木耕太郎のスタイルにどう影響したのかについて、勝手に想像しながら読むという独特の楽しみ方ができました。 短編集の中で特に印象的だったのは坂口安吾の『散る日本』...
表題だけ見て『テロルの決算』『危機の宰相』の続編かとおもって買ったら全然関係ない短編集でした、、 収録されてる短編が沢木耕太郎のスタイルにどう影響したのかについて、勝手に想像しながら読むという独特の楽しみ方ができました。 短編集の中で特に印象的だったのは坂口安吾の『散る日本』 棋士が将棋に殉ずる如く、政治家はわが政策に殉ずるべきもの。 仰るとおり。
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沢木さんセレクトの短編集。 芥川龍之介『魔術』、阿佐田哲也『黄金の腕』、開高健『ロマネ・コンティ・1935年』、江戸川乱歩『人間椅子』、坂口安吾『散る日本』、村上春樹『レーダーホーゼン』がおもしろかった。やっぱりおれは、知らない世界を見せてくれるもの、とっぴなものが好き。あと、お...
沢木さんセレクトの短編集。 芥川龍之介『魔術』、阿佐田哲也『黄金の腕』、開高健『ロマネ・コンティ・1935年』、江戸川乱歩『人間椅子』、坂口安吾『散る日本』、村上春樹『レーダーホーゼン』がおもしろかった。やっぱりおれは、知らない世界を見せてくれるもの、とっぴなものが好き。あと、おれは世相を風刺したような小説がどうにも楽しめないことがわかった。
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どうもシリーズになっているようで、他の人の選集もでているらしい。 人生の分かれ道、選択をする時みないた事を扱っている短編を集めた選集。 短編だから読みやすい、さらに面白い。掘り出し物の短編もあった。他の人のも読んでみようと思う。
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私は友人の本棚を眺めるのが好きだ。自分の知らない本が並んでいたり、自分自身は好きではない作家が並んでたり、とても興味深い。 この文庫本は沢木耕太郎が選んだ13編の短編をまとめたもので、まさに沢木耕太郎の本棚を少し眺めたような感じ。 人生は選択の連続だという思いは、割と日々感じて...
私は友人の本棚を眺めるのが好きだ。自分の知らない本が並んでいたり、自分自身は好きではない作家が並んでたり、とても興味深い。 この文庫本は沢木耕太郎が選んだ13編の短編をまとめたもので、まさに沢木耕太郎の本棚を少し眺めたような感じ。 人生は選択の連続だという思いは、割と日々感じている私としては、「右か、左か」というタイトルがついているだけでも、なかなかグッときた。 このあたりの話は、沢木耕太郎自身によるあとがきに触れられており、あとがきではそれぞれの話のあらすじが書かれているので、あらすじを最初に読んでしまう人もこの本に限っては読まずに、まずはそれぞれの小説を読んだほうが◎。 「風薫るウィーンの旅六日間」小川洋子 アルバイト代を貯めて、初めての海外旅行に来た女子学生と同室のおばさんの話。この設定で、愛と死の話で、泣けてしまうのに、とても温かい。 そういえば、近親者の死は悲しいのに、なんだか意外と笑ってしまうエピソードもあったなぁとふと思い出したりした。 「黄金の腕」阿佐田哲也(色川武大) 賭けマージャンの話だが、ただただすごい賭けが繰り広げられていて(?)、息をつめて読んでしまった。 「賽子無宿」藤沢周平 おじさん世代に絶大な人気を誇る(?)藤沢周平は興味がありながらも、実はまだ読んだことがなかったが、この話を読んで、人気の理由が分かった気がした。なんともまぁ脇役の女性が見事におじさんの心をつかむわけだ。同性から見ても魅力的なんだが(笑)。 「人間椅子」江戸川乱歩 前に読んだのは学生だった時か。その時は、得体の知れない気持ち悪さを感じたが、久しぶりに読んでみると、気持ち悪さはないではないが、やっぱりまた読んでみたい話だったという思いがした作品の気がした。
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きれいなオチのついた作品が並ぶ。 普段読まない人の作品も読めておもしろい。 作品の舞台となる時代も場所も様々。
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沢木耕太郎による日本文学の秀作選。どれもタイトルにあるように、「右か左か」という場面において人々が悩んだり、どきどきしたり、哀しんだりする様子を描いた作品。 私は特に、「その木戸を通って」、「人間椅子」、「天使が見たもの」が良かった。どれも全く異なる雰囲気だけれど、作品に引き込ま...
沢木耕太郎による日本文学の秀作選。どれもタイトルにあるように、「右か左か」という場面において人々が悩んだり、どきどきしたり、哀しんだりする様子を描いた作品。 私は特に、「その木戸を通って」、「人間椅子」、「天使が見たもの」が良かった。どれも全く異なる雰囲気だけれど、作品に引き込まれ、同じように迷ったり、どきどきさせられた。読み終わっていろんな意味でう~んとうなってしまった。
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