狼花 の商品レビュー
鮫島さん!最高っす! ストーリースケールは大きくはないが、過去シリーズからの絡み合いがエゲツなく、素晴らしい! 主人公を取り巻く、仲間、敵、表向きは敵だか真相は認め合っている同期たちが、深みのある事件解決ストーリーを彩っていて、長編小説を飽きさせない 最期は悲しくもあり、次...
鮫島さん!最高っす! ストーリースケールは大きくはないが、過去シリーズからの絡み合いがエゲツなく、素晴らしい! 主人公を取り巻く、仲間、敵、表向きは敵だか真相は認め合っている同期たちが、深みのある事件解決ストーリーを彩っていて、長編小説を飽きさせない 最期は悲しくもあり、次作の登場人物はどーなってしまうのか、心配にはなるが、とにかくこの作品は最高の出来だとおもう
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新宿鮫9、新宿中央公園でナイジェリア人が大麻樹脂(ハシシ)を奪われる、犯人は同じナイジェリア人。この大麻を巡る「泥棒市場」の利権・覇権争いを警察、ヤクザ、外国人犯罪組織の目論見が複雑に絡む。その中で、中国人クラブホステス・呉明蘭が、愛する男のため役立つため、あろうことかクスリの商品鑑定に手を染める。明蘭の周囲で利権抗争が勃発し、さらには殺人事件をも助長する。外国人犯罪組織殲滅を目指す警察キャリア香田理事官と鮫島が対峙し、警察の正義とは何かを両者が噛み合わずも罵倒し合う場面は、俺の感情が最大に高揚した。
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外国人による麻薬の販売ルートを捜査することになった鮫島は、またしても仙田と際会します。一方香田は、新しく設置されることになった組織犯罪対策部、通称「組対」への異動をみずから希望し、外国人による犯罪を抑えるため、国内最大の暴力団である稜知会を利用しようともくろみ、鮫島と激しく対立し...
外国人による麻薬の販売ルートを捜査することになった鮫島は、またしても仙田と際会します。一方香田は、新しく設置されることになった組織犯罪対策部、通称「組対」への異動をみずから希望し、外国人による犯罪を抑えるため、国内最大の暴力団である稜知会を利用しようともくろみ、鮫島と激しく対立します。こうして鮫島と香田、仙田と稜知会の四者が複雑にからみあい、事件はいっそう錯綜したものになっていきます。 今回はついに仙田との因縁に決着が着くことになります。また、鮫島と香田、あるいは仙田とのあいだで交わされる、犯罪と法をめぐってのやりとりもおもしろく、図式的ではありますがそれぞれのキャラクターの立ち位置が明瞭にされていることで読みやすいものになっているように感じました。
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前半はやや冗長なところもあるが、後半、特にクライマックスに向かってぐいぐいと読ませるところは、さすがに「新宿鮫」シリーズだと実感させられる。 前作『風化水脈』がドライブ感に欠けていただけに、「新宿鮫らしさ」が戻ってきたのは喜ばしい。
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新宿鮫でも 一番 スリリング。 鮫島の警察官としての立ち場がくっきりとして、 香田の戦略的な立ち場からの 外国人犯罪をなくそうとするのを 阻もうとする。 まさに、警察の良心にかけての闘い。 新宿は 犯罪の巣窟 のように思える。 ヤクザの跋扈する 時代は すぎて 外国人犯罪が 組...
新宿鮫でも 一番 スリリング。 鮫島の警察官としての立ち場がくっきりとして、 香田の戦略的な立ち場からの 外国人犯罪をなくそうとするのを 阻もうとする。 まさに、警察の良心にかけての闘い。 新宿は 犯罪の巣窟 のように思える。 ヤクザの跋扈する 時代は すぎて 外国人犯罪が 組織的に行なわれる。 中国人だけでなく ナイジェリア人の犯罪。 まさに 多彩な人種による 犯罪の 巣窟としても新宿。 盗品を扱う マーケットが存在する。 無防備であるがゆえに 犯罪が横行する。 犯罪が組織的になると言うことは、 犯罪のマネージメント力が 問われるようになる。 そして、それぞれの 役割分担から プロフェッショナルが 生まれることになる。 まさに 犯罪自体も 進化していくのである。 その 犯罪を 防ぐためには さらに組織的な抑制機関としての警察機能がいる。 組織と個人 というテーマが 覆い被さっていく。 深見と言うオトコの持つ 物悲しさ。 警察官、そして、公安。さらに サクラとなり、 日本と言う国を捨てたオトコ。 デラシネでありながら、花を育てる。 眺めるだけで、時間が過ぎていく。 過去にとらわれ 一歩 オトコとして前にすすめない。 そして 明蘭の 自立しようとする 強い意志。 プロフェッショナルになろうとする。 懸命に努力する姿勢は 悪の河も渡りきる。 毛利というヤクザなりの オンナへの接し方と愛し方。 『守ってやる』と言い切る。 実に長い本であったが 読ませるね。 鮫島、香田、仙田(深見、間野)、毛利(石崎)、そして 明蘭(古尾明子)。 それぞれのキャラが しっかりと浮き立つ。
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このミスベスト10、2007年版4位。ご存知、新宿鮫シリーズ第9作。新宿鮫シリーズは、このミスベスト10でも4、5冊選ばれてるし、安定して面白く、大沢在昌の中でも一番良いシリーズと思う。特に、この本は、アクションの分量や、恋人とのやり取りの分量が少なめで、純粋に先の読めない物語の...
このミスベスト10、2007年版4位。ご存知、新宿鮫シリーズ第9作。新宿鮫シリーズは、このミスベスト10でも4、5冊選ばれてるし、安定して面白く、大沢在昌の中でも一番良いシリーズと思う。特に、この本は、アクションの分量や、恋人とのやり取りの分量が少なめで、純粋に先の読めない物語の展開が面白くシリーズの中でも1,2を争う傑作だと思う。ただ、警官以外の登場人物はそれぞれ複数の名前(偽名)を持っていて、場面によっていろんな名前で呼ばれるの若干ややこしいのと、前半部分は少し退屈なとこがあるのでちょっとしんどいかも。ただ、後半はどんどん盛り上がって行くし、やっぱ小説は後半の盛り上がりが重要だなと思うのであります。
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新宿鮫シリーズ第9弾。外国人の泥棒市場の捜査を進める鮫島だが、想像を絶する国家による計画が組まれていることを知る。 鮫島の宿命のライバル仙田、そして組織内の宿敵のライバル香田が登場して、各々の立場の正義がぶつかる。男と男のがっぷり四つの闘いだ。勿論、勝負に決着はついてしまうのだが...
新宿鮫シリーズ第9弾。外国人の泥棒市場の捜査を進める鮫島だが、想像を絶する国家による計画が組まれていることを知る。 鮫島の宿命のライバル仙田、そして組織内の宿敵のライバル香田が登場して、各々の立場の正義がぶつかる。男と男のがっぷり四つの闘いだ。勿論、勝負に決着はついてしまうのだが、心情を思うに他人の同情を必要としない潔さを3人に感じる。信念を持って行動をする男たちの生きようと死にざまが美しい。
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『それは、法の公正に反する行為だと思うからです。警察が犯罪を撲滅するために別の犯罪者の手を借りる。 そのときはたとえうまく機能しても、その後必ず齟齬が生まれます。そうしたとき、警察のとる態度はふたつにひとつです。妥協するか裏切る。協力を得た犯罪者に関してはあるていどまで目をつぶ...
『それは、法の公正に反する行為だと思うからです。警察が犯罪を撲滅するために別の犯罪者の手を借りる。 そのときはたとえうまく機能しても、その後必ず齟齬が生まれます。そうしたとき、警察のとる態度はふたつにひとつです。妥協するか裏切る。協力を得た犯罪者に関してはあるていどまで目をつぶって大目に見るか、必要がなくなったとたんに掌をかえして協力した者まで逮捕する。 初めの方は、法に対する裏切りであり、あとの方は、正義に対する裏切りです。どちらもあってはならない。法が、司法機関によって都合よく利用されるのを許せば、それは法ではありません。』 シリーズ9作目。やっぱ鮫島はすごいなぁ。
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「新宿鮫シリーズ」やっぱり面白い。 9作目にしていまだぶれない面白さ。凄い。 特に今作は数作にわたって登場してきた、あの「香田警視正」と「ロベルト仙田」との決着も、とうとうついてしまった。 のに、次作もまた楽しみに思えるからほんとに凄い。 ただ、一点のみ不満が・・・。 最近、「晶」の出番が少なすぎるなぁ・・・と。 今回は特に少なくて・・・。 残念だなぁ~と思ったりして(笑)
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携帯電話が箱だった頃から刑事をやっている鮫島さんは、一体何歳なのだろう? とりあえず、香田さんも悪い人ではないのだけれど、方法論が違うのだよねぇ 意外と終わり方があっけない ま、シリーズ通してそんな感じだけどね
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