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古典を読む 江戸狂歌 の商品レビュー

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2009/10/04

“不まじめな”エッセイが得意ななだいなだ氏のものにしては結構本気モード。その分やや退屈だったか。勤勉、生真面目として形容されがちな日本人だが、日本の先人たちは笑いを解さなかったのか、江戸狂歌にあるエスプリを紹介してその誤解を解こうというもの。封建時代にあって狂歌(とその出版)が町...

“不まじめな”エッセイが得意ななだいなだ氏のものにしては結構本気モード。その分やや退屈だったか。勤勉、生真面目として形容されがちな日本人だが、日本の先人たちは笑いを解さなかったのか、江戸狂歌にあるエスプリを紹介してその誤解を解こうというもの。封建時代にあって狂歌(とその出版)が町人文化や「江戸」という公共圏を作り上げたという指摘は(紙幅の関係で)性急な感も受けたが、狂歌の単なる羅列に終わらず時代背景を解読していく展開になっていて、江戸についてさらに興味が深まる。

Posted byブクログ