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2021/06/30
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「赤毛の犬」阿部知二 「犬たち」網野菊 「犬と私」伊藤整 「わが犬の記」川端康成 「あか」幸田文 「クマ」「雪の遠足」志賀直哉 「トム公の居候」徳川夢聲 「『犬の家』の主人と家族」長谷川如是閑 「犬」林芙美子 「ゆっくり犬の冒険-距離を置くの巻」クラフト・エヴィング商會

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2017/03/07

犬に関わるアンソロジー。 伊藤整、川端康成、幸田文、志賀直哉、林芙美子ら錚々たる面々の、犬をめぐる随想や小説。 昔の犬が、ほぼ放し飼いにされており、残飯を食べさせ、時に逃げだし、また去勢や不妊もしないので盛りがつけば子犬が生まれ、もらったりあげたりが当たり前だったのが、おもしろ...

犬に関わるアンソロジー。 伊藤整、川端康成、幸田文、志賀直哉、林芙美子ら錚々たる面々の、犬をめぐる随想や小説。 昔の犬が、ほぼ放し飼いにされており、残飯を食べさせ、時に逃げだし、また去勢や不妊もしないので盛りがつけば子犬が生まれ、もらったりあげたりが当たり前だったのが、おもしろい。今の犬とは随分違う環境だったろう。犬を飼う人々の努力が、犬の地位を向上させたということだろうか。 一方で「犬殺し」がいる時代でもあった。

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2015/05/06

明治から昭和の作家の、犬にかかわるストーリーを集めたもの。小説というよりエッセイのほうが強いか。 実は本を読んでいても、この時代の作家のって読む機会それほど多くなくて、ほぼ初見。 文体はもちろんそのままだけれど、あの時代の犬というものに考えさせられる。

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2010/01/15

文豪たち一人ひとり、犬に対する気概、が色々に違っていて、面白い。 伊藤整の、ちょう甘やかされて育った高貴な犬、ミミイの話が好き。 それにしても旧かな遣い、漢字、読んでいるとタイムスリップです。 MVP:子犬(雪の遠足についてくる様が可愛らしい)

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2010/01/12

「猫」と同様、昭和29年に発行されたものをクラフト・エヴィング商會さんが再アレンジして発行してくれたもの。それ故に、ひとと犬とのかかわり合い方の時代の変化というものをしみじみと考えさせられたりします。  純粋犬派と雑種犬派とがいたりして、それぞれに書き手のこだわりが見て取れて興味...

「猫」と同様、昭和29年に発行されたものをクラフト・エヴィング商會さんが再アレンジして発行してくれたもの。それ故に、ひとと犬とのかかわり合い方の時代の変化というものをしみじみと考えさせられたりします。  純粋犬派と雑種犬派とがいたりして、それぞれに書き手のこだわりが見て取れて興味深いのです。 ●いつたい日本人は、動物にたいしては、人間をあつかうようにあつかわなくてもいいように思つています。子供が罪もない蛙に石をぶつけているのを見ても、しかる大人が少い。人に害をしない蛙に石をぶつけるのは、往来の人に石をぶつけるのを見ても、いけないことに決まつているのに、相手が蛙だからかまわないというのはずいぶん乱暴なはなしです。  犬も、ですから日本のはどうも性質がよくないのが多い。人間にいじのわるいあつかいをうければ、犬だつてわるくなります。でもまだ犬の方がましで、人間はウソをつきますが、犬はウソをつくことができません。(「犬の家」の主人と家族 長谷川如是閑より) 2010/1/11 読了

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