若かった日々 の商品レビュー
外国の純文学なんて、ほとんど読まないから、 この人の本から、この人の話に出てくるような人たちが アメリカにいるということを知る。 理由はよくわからないけど、私にとってアメリカって、 ほかの国と比べて、ごく普通の人の存在をイメージしにくい国。 親子の話であるという。 彼からこれを...
外国の純文学なんて、ほとんど読まないから、 この人の本から、この人の話に出てくるような人たちが アメリカにいるということを知る。 理由はよくわからないけど、私にとってアメリカって、 ほかの国と比べて、ごく普通の人の存在をイメージしにくい国。 親子の話であるという。 彼からこれを受け継いで、彼女からこれを受け継いで… っていう話が良かった。
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著者の両親との体験や思いを主に綴ったもの。美しい思い出ばかりとは言えないのは、何も著者ばかりの体験ではないでしょう。そんな両親への思いも胸に迫りますが、ここではやがてレズビアンであることを認識するに至る著者が、若き日々に出会い救われた一人の女性教師への感謝の気持ちを引用することに...
著者の両親との体験や思いを主に綴ったもの。美しい思い出ばかりとは言えないのは、何も著者ばかりの体験ではないでしょう。そんな両親への思いも胸に迫りますが、ここではやがてレズビアンであることを認識するに至る著者が、若き日々に出会い救われた一人の女性教師への感謝の気持ちを引用することにします。 ▼ときどき、いまでも彼女のことを考える。彼女の優しさ、彼女が教えてくれたこと、示してくれた手本を私は考える。もう一度連絡が取れたらと私は思う。彼女に何があったのかを知ることができたらと思う。彼女の人生がいま善きものであることを私は知りたい。そして私は彼女に伝えたい。彼女が何年も前に会った男の子みたいな女の子、ほかのどの女の子とも同じように自分なりの痛みや不安や謎を抱えていた女の子が、彼女によって救われたことを。自分が生き抜いていまは幸せでいることを私は彼女に伝えたい。感謝していることを彼女に伝えたい。 ナンシー・ブース、あなたがどこにいるにせよ、ありがとう。▼ 2010/1/25 読了
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紡ぎだされる言葉はとても力強く、きらめき、そして影を落とす。 自叙伝的な物語は、まるで自分の経験だったように心に染み入る。 なんだかとても好きになった。 もう少ししたら再読しようと思う。
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