ほうかごのロケッティア School escape velocity の商品レビュー
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女の子の願いを叶えるため冴えない高校生達がロケットを自作し、衛星軌道に乗せるために奮闘する。と書くとド直球な青春物語に聞こえるが、そんなにむず痒くはない。電波・オタク・中二病ネタ満載で古傷が疼いて痛くはなるかも。 #### 東京都から南下したところにある太平洋の孤島、イトカ島。そこの私立イトカ島学園高等学校には、日本全国から落ちこぼれやワケありの生徒が集ってくる。古い人間関係を捨て、新しいスクールライフを送るために。 電波なオタクだった褐葉貴人は、そんな過去を封印し、今はクラスのお調子者としての居場所を確保していた。表向き平穏な日々を過ごす彼の前に、美少女転校生久遠かぐやが現れる。実はかぐやは、以前褐葉が心酔し、中二病な手紙をひたすら送りつけていた覆面アイドル歌手だったのだ。おまけにアイドルから転落した彼女は「地球から脱出できなくなった宇宙人をロケットで送り帰してあげたい」という電波な使命に燃えるようになっていた。過去をばらすと脅され、褐葉はかぐやに協力する羽目になる。となり町の都立イトカ実業高等学校のロケット部(部員三人)と島工場の頑固職人爺さんを仲間に引き込み、褐葉たちは本物のロケット作りに没頭する。 最初はロケット花火に毛が生えた程度のものだったが、試作と改良を繰り返し、どんどん高く遠くにその記録を伸ばしてゆく。困難と挫折と法律を乗り越え、彼らはロケットを宇宙に届かせることができるのか…。 元電波男と現役電波女のボーイ・ミーツ・ガール物語。非リア充というか落ちこぼれた若者たちの再生。宇宙に挑み続けるロマン、ロケットにかける青春。ロケット打ち上げのクライマックスは胸にこみ上げてくるものがあったし、エピローグも良い後日談(そして数年後)だった。ロケットを飛ばす、ということがただの青春物語のための手段に終わっておらず、むしろロケットがこそが主役なのだ。市場飽和しているツンデレヒロイン亜種も雑多なパロディネタも過剰な味付けに過ぎないのかもしれない。 作中ではロケットに関連にとどまらず、かなりいろいろなネタがちりばめられている。ロケット研究部員たちが崇拝する「王立宇宙軍 オネアミスの翼」はタイトルが出てきているから良いものの、 スペースデブリをひとつ増やすだけだ。半世紀後にユーリ・ミハイロコフの奥さんをぶっ殺すぐらいの役にしか立たない。 とかあって、プラネテスを知らない人にはユーリってどこのだれだかさっぱりだろう。 私はガンダムには疎いのでガンダムネタは断片的にしかわからなかったし、ほかにもスルーしたモジリやパロディネタはきっとたくさんある。 そんなわけで「ほうかごのロケッティア」は読む人を選ぶかもしれない。まあ、ガガガ文庫という時点で十分選ばれた人たちが手にするとは思うけど。
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ロケットと電波とオタクとスクールカーストと青春。 心の中で泣き叫ぶ。涙で心がぐじゅぐじゅになりながら読み進む。 自分を欺くこと他人を信じること何かに夢中になること。何もかもが刺さります。オタクが集まってすごいことする物語は大好きです。きっと自分が掴めなかったものが、そこにあるから...
ロケットと電波とオタクとスクールカーストと青春。 心の中で泣き叫ぶ。涙で心がぐじゅぐじゅになりながら読み進む。 自分を欺くこと他人を信じること何かに夢中になること。何もかもが刺さります。オタクが集まってすごいことする物語は大好きです。きっと自分が掴めなかったものが、そこにあるからでしょう。
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高校生が、南の島で、ロケットを飛ばす! そこには青春と妄想とその他イロイロなモノが詰まっていたのです。
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謝罪して許しを請うのではなく、罰を受けることで許しを感じる主人公のスタンスがあまり合わなかったがジュブナイルとしては良作かと。
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全1冊完結。 星10個つけたいくらい! ロケット発射のカウントダウンは超名場面! 久遠かぐやにやられた。
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かぐやの突飛さに最後まで慣れませんでしたが(ツンデレかあ…)、青春物で、エピローグの褐葉のダメさが高校時代に輪を掛けてダメでいいエンドでした。
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悔しい。と思わせる作品。 中盤までは主人公の斜に構えた語りや、ネットスラング、行動の気持ちの悪さ、文章の早いテンポで正直読む手が止まりかける流れでした。 でも、それも中盤を過ぎれば逆に味になって、雑に見えていたものが十分すぎるほどに丁寧なシチュエーションの積み重ねへ代わり、後半の予想できる展開へ繋がるすぅっと気持ちのいい読み味が訪れる。 非常に悔しい、と思わされる。
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火薬の勉強もしたことがあるので出てきた知識が懐かしかった。ライトノベルとして出すのが惜しい。よかった。
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久しぶりに面白いと思えた青春物の作品だった。宇宙までいけるロケットを作る為に奮闘する主人公たちの姿に読んでいるこっちまでワクワクしてきたし、専門的な話は理解できなかったけれどかいつまんだ説明でも楽しむには十分に理解できたと思う。 ただ、ところどころで出てきたニコ動とかその他の用語にはちょっと・・・って思ったし、終盤の同級生たちの急な態度の変わりようにも納得できなかった。確かに影から自分たちが操られていたと知ったらあんな事もしてしまうかもしれないしそのあたりのことは主人公が更に自分を追い込んだのでわかるが、急に何故あんなに協力的になったのかが理解できなかった。しかし それを差し引いてもすばらしい作品でした。 特に最後の「Give me a Go, no Go for Launch!!」は感慨深いものがあったし感動してしまった。
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2009年12月当時の日記転載 さて、肝心の物語ですが前述した通り青春物です。 少年少女がロケットを作るお話ですね。 葛葉貴人はとある事情をかかえて、私立イトカ島学園に通っていたわけですが、そこに少し因縁のある少女久遠かぐやが転校してきます。 彼女曰く、彼女の携帯には宇宙...
2009年12月当時の日記転載 さて、肝心の物語ですが前述した通り青春物です。 少年少女がロケットを作るお話ですね。 葛葉貴人はとある事情をかかえて、私立イトカ島学園に通っていたわけですが、そこに少し因縁のある少女久遠かぐやが転校してきます。 彼女曰く、彼女の携帯には宇宙人が住んでいて、「彼」を宇宙に帰すためにロケットが必要だと。 そんなこんなで、色々な人を巻き込んでのロケット作りがはじまるのですが、ベタな青春物なのに適度にコミカルで面白かったw ヒロインのかぐやは、ちょっと素直な戦場ヶ原ひたぎみたいなイメージ。 物語り的には読みやすい「電波女と青春男」みたいなイメージ。 かなり満足な一品でした。 若干エピローグが蛇足な感じもするけど、まあとりあえず読んでて羨ましくなる青春物でした。
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