白い城 の商品レビュー
「わたしの名は紅」や「雪」の厚さに恐れをなしていたので、257頁に思わず手が出ました。佐藤亜紀の世界に近いのでしょうか。自分の理解力をはるかに越えていました。
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パムクらしいテーマです。「紅」と比べると物語の広がりが乏しいし、せっかく歴史を扱ってるのにそのあたりの楽しみというか、歴史ものでないと出せない世界観が少なく、歴史がシチュエーション程度ですまされているのが残念です。 が、あくまでそれは「私の名は紅」とくらべてのこと。 ある意味、も...
パムクらしいテーマです。「紅」と比べると物語の広がりが乏しいし、せっかく歴史を扱ってるのにそのあたりの楽しみというか、歴史ものでないと出せない世界観が少なく、歴史がシチュエーション程度ですまされているのが残念です。 が、あくまでそれは「私の名は紅」とくらべてのこと。 ある意味、もっともパムクらしい小説かもしれません。
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独特の語り口と世界。淡々として饒舌、哲学的で、奴隷のわたしと師と皇帝との関係がとても興味深い。単純に西と東とは言えないが、文明、文化のせめぎ合いのようなものも息苦しいほどである。そして、全体に美しい。白い城は何の象徴だったんだろうと考えさせられた。
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パムク氏の小説は、きれいで迫力もあって、ファンなのですが、日本語が難しいように思った。英語でも読んでみたい。
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ついに翻訳が出たか。美しい作品だし、格調も高い小説なので、早く翻訳が出ればよいなあ、と思っていた。 ドイツ語版Die weise Festungを2008年にベルリンに滞在しているときに読んだ。内容的にも難しく、この本を選んでしまったことを少し後悔したのだが、パムクの作品やテーマ...
ついに翻訳が出たか。美しい作品だし、格調も高い小説なので、早く翻訳が出ればよいなあ、と思っていた。 ドイツ語版Die weise Festungを2008年にベルリンに滞在しているときに読んだ。内容的にも難しく、この本を選んでしまったことを少し後悔したのだが、パムクの作品やテーマは大好きなので、なんとか読み終えることが出来た。分からない箇所もあったので、翻訳が出ることを私も待っていた一人だ。もう一度、ドイツ語版も脇に置きながらこの翻訳を読みたい。
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