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欧亜純白(1) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2012/07/01

大沢作品の中で最も長い作品らしいが、これほどの長さが必要な作品であるようには思えない。基本は国際麻薬戦争を舞台にした活劇なんだけれど、麻薬事情をキャラたちに語らせてそれで終わりかい、っていう小説に過ぎなく、そのための長さかよ、ぶーーー! と思わずブーイングしたくなる凡作であった。...

大沢作品の中で最も長い作品らしいが、これほどの長さが必要な作品であるようには思えない。基本は国際麻薬戦争を舞台にした活劇なんだけれど、麻薬事情をキャラたちに語らせてそれで終わりかい、っていう小説に過ぎなく、そのための長さかよ、ぶーーー! と思わずブーイングしたくなる凡作であった。  通勤時間帯でしかほぼ本を読むことのできない生活の中で、ページ数というのは非常に読書スピードの不可要素となるのだが、それがぎっしり詰まってのものであれば文句はない。だけど、本書みたいなB級な展開が延々長いだけというのも、やはり何だかなあ、という気がしてしまう。  1999年に連載が終っているのに、ハードカバー化に10年もかかるというのは、現代日本の出版事情から見るととっても考えにくいことである。大沢という売れっ子作家の大作でありながら、これほどハードカバー化を出版社に躊躇わせる何かがあったということを考えると、やはりその核には、この本の面白くない要素がありあまる程あったということではないのだろうか。  今週は中国に覚醒剤を持ち込んだ日本人の死刑が話題になったのだが、この小説にはアヘン戦争以来の中国のドラッグに対するトラウマについてもしっかり解説されている。そういう時事問題の解説本を読まされているような気分に全編を通していざなわれるような変てこな小説である。情報小説、っていう分野だけはちょいと勘弁してほしいのだけれどなあ。

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2011/06/17

面白かったです っていうか、最初は登場人物が多すぎて、 さらに話の筋が読めず、なかなかリズムに乗れませんでした。 だんだん話が見えてきて面白くなってきたという感じです。 えらい大きな話になりそうだけど、どうまとめるのか? 続きが楽しみです。

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2010/10/29

ボリュームが凄いことになっている。 Ⅰ・Ⅱセットなのだが、物語が濃密な上に長い。 週刊プレイボーイで全122回(すげ)連載 だそうで。 そのまま本になっているのだが、本として読むと 唸る。 面白いし、読めるんだけど、グイグイ感・疾走感はモノ足りず 読みにくい本 となっている気がす...

ボリュームが凄いことになっている。 Ⅰ・Ⅱセットなのだが、物語が濃密な上に長い。 週刊プレイボーイで全122回(すげ)連載 だそうで。 そのまま本になっているのだが、本として読むと 唸る。 面白いし、読めるんだけど、グイグイ感・疾走感はモノ足りず 読みにくい本 となっている気がする。 出来ることなら 話の筋はそのままに ・ベリコフ視点バージョン ・三崎視点バージョン ・アニタ視点バージョン  と再編集して本になったらいいのになぁ と思う。 もちろん、大沢在昌氏が編集して書くのがベストだけど、 ハードボイルドを書いている、違う作家さんが書いてみても面白いのにな。

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2010/07/11

ユーラシア大陸、日本、アメリカをまたにかけようとする新しい犯罪組織「ホワイトタイガー」。 強大な力を前に、アメリカのDEAベリコフ、日本のナーク三崎、中国の珠海市公安局刑事隊の趙が手を組み戦いを挑む。

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2010/10/13

香港返還前後のドラッグビジネスの変遷を大胆に予告した作品。単行本となったのはこれが初だったみたい(確か週刊大極宮で大沢さんが言ってたような…未確認;)だが、連載されたのは正に1997年からなのでどんぴしゃり、大沢さんらしく犯罪の最先端を描いたものというわけです。 かなり複雑。主...

香港返還前後のドラッグビジネスの変遷を大胆に予告した作品。単行本となったのはこれが初だったみたい(確か週刊大極宮で大沢さんが言ってたような…未確認;)だが、連載されたのは正に1997年からなのでどんぴしゃり、大沢さんらしく犯罪の最先端を描いたものというわけです。 かなり複雑。主な登場人物だけで20人はいる。ある事件でグレーゾーンの潜入をせざるを得なくなった麻取の三崎と、DEAのベリコフの視点で進む。 中国から日本、アメリカへとヘロインルートが確立するかしないか――という話なので、国や機関によっても立場が違う、それがまた複雑。個人と組織の意思も対立する。 というわけでかなり読み応えのある作品となっています。Ⅱを読み途中ですがどんどん物語が加速していってます。それぞれの立場、愛国心、野心、裏切り……さまざまな思惑に翻弄されながらも、三崎とベリコフは唯一つの目的、「巨悪なヘロイン流通組織の確立阻止と破壊」を目指し、命懸けの共同戦線を張る。あー楽し♪

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2010/03/09

「欧亜」とはユーラシアのこと、「純白」はヘロイン。船戸与一や逢坂剛ばりのハードサスペンスの開幕。最初の3分の1が少しツラいけど、それを乗り切れば話は一気呵成に進みます。1巻は黒幕まで後一歩と言うところまでのお話。2巻が楽しみです。それにしても、初出から出版までに10年もかかってい...

「欧亜」とはユーラシアのこと、「純白」はヘロイン。船戸与一や逢坂剛ばりのハードサスペンスの開幕。最初の3分の1が少しツラいけど、それを乗り切れば話は一気呵成に進みます。1巻は黒幕まで後一歩と言うところまでのお話。2巻が楽しみです。それにしても、初出から出版までに10年もかかっているのは何故?

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