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売り方は類人猿が知っている の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2020/11/12

ナンシー・エトコフを思わせるほどの出来映えだ。マーケティング本の枠に収まらない広汎(こうはん)な知識がわかりやすい文章で綴られている。 https://sessendo.blogspot.com/2020/11/99.html

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2016/06/29

「低価格一辺倒のマーケティング戦略は、不況や先行きを恐れる経営者の弱気を示唆するメッセージ」という言葉に同感。動物としての人間の脳みそをケアしながら愛のあるコミュニケーションをすることがどの業界でも大切なのかなと思った。

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2015/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主に海外の行動経済学、神経学、進化心理学で発表された知見をもとにして、それをしっかりと理解している著者が自分の言葉で編んだ文章でもっておもしろくわかりやすく伝えてくれます。なぜ、現代日本人はセックスから遠ざかるのか。草食系と言われる男たちはどうしてそうなのか。そういった問いにも答えてくれているばかりか、性の意識に対する「なぜ?」に割いているページもなかなか多かったですね。ポイントはやはり、人間と言ったって、狩猟採集時代を経て農耕を始めても1万年くらいしか経っていなくて、それまでの400万年だとかの類人猿の歴史と習慣と生き方が人間の脳の基本をなしているのだ、というところでしょう。生存のために、直感的(ヒューリスティック)に判断をしなければならなかった、だとか、「欲張り」は健全な衝動である、なぜなら食いだめなどをして生存の可能性を高めるから、など現代人に残るそのなごりの説明が的を射ています。ぼくは本書を読んで、進化心理学や行動経済学に興味を持ちました。とても引き込まれますし、こういう学問を名も知らずに待望していたようにさえ思います。高校生だとか大学生だとか、きっと読んでみるとおもしろいですよ。「不合理な人間」っていうものがだんだんあからさまになっていきます。

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2015/01/24

経済学は 文科系というジャンルだと思ったが ダーウィンの進化論が取り入れられて 脳の進化から ニンゲンの行動を 研究するというのは、 意外とおもしろい。 ルディー和子の著作の特徴は 雑学のような 脳科学の知識を ちりばめて ニンゲンの経済行動の『ちゃらんぽらん』『非合理性』を ...

経済学は 文科系というジャンルだと思ったが ダーウィンの進化論が取り入れられて 脳の進化から ニンゲンの行動を 研究するというのは、 意外とおもしろい。 ルディー和子の著作の特徴は 雑学のような 脳科学の知識を ちりばめて ニンゲンの経済行動の『ちゃらんぽらん』『非合理性』を くわしく 分析しようとしている。 生物の進化、動物の進化、そして 類人猿からニンゲンへ その中での 脳がどのように進化してきたのか? 脳の中心的なスポットは 『報酬系』 不安を感じる。恐怖を感じる。ということを つねに 脳の中の活動としていた。 ネガティブに対する 瞬間的判断と行動を起こすことで、 生きのびてきたのだ。 喜びと楽しみ。嬉しいと幸福。 いくつかの感情が ニンゲンの 行動を制約しているが 感情と理性は ダンスを踊るように 協調して判断する。 食欲や性欲が いつの間にか お金があれば 食欲も、性欲も満たしてくれる ことがわかり、 脳の報酬系は、オカネにも反応を示すようになった。 こうやって、ニンゲンの脳は、報酬系に反応することで 経済的な行動をすすめ、将来にあることよりも 現在にあることを 重視するのである。 やはり、ニンゲンの矛盾した行動は 興味につきない。 オンナは 森にねむれる王子様をもとめ、 オトコは 白馬に乗ったお姫様を待っている。 というようなことが 起こらないのは、 なぜなのだろう。 日本人が セックスレスになった原因は どこにあるのだろうか? それ以外の 刺激、興奮が得られるようになった。 セックスを 『めんどくさい;面倒で煩わしい』と感じる。 そして、セックスレスになったことが  長寿となった と笑えない事実が存在している。 クジャクのはね セクシャルディスプレイとしての クルマ。 しかし、セックスレスになって  クルマも セクシャルディスプレイでなくなった。 オーガズムを感じるのは、 相手が お金が多い時の方が感じる。 ふーむ。 ニンゲンとは とんでもない 生き物である。 その バカさ加減が 生き残る手だてだった。 ルディー和子の本は じつに ニンゲンの欲深さを 暴いているのが 面白いのだ。

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2014/12/29

猿人類が知ってる売り方とは? →購買を決めるのは快と不快 消費者は金銭的利得だけでなく、安心感を求めている 人間は他人の行動、特に自分に類似した他人の行動が非常に気になる社会的動物 消費者の購買を正当化しやすくなるような仕組みをつくってあげる 節約してお金を使わないのは将来を慮...

猿人類が知ってる売り方とは? →購買を決めるのは快と不快 消費者は金銭的利得だけでなく、安心感を求めている 人間は他人の行動、特に自分に類似した他人の行動が非常に気になる社会的動物 消費者の購買を正当化しやすくなるような仕組みをつくってあげる 節約してお金を使わないのは将来を慮んばっているのではなく、いまあるものを失いたくないという損失回避性が出ている

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2013/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マーケティング界隈では著名なルディー和子さんの著書。 気にはなっていたものの、手は出していなかったが、最近新著も出されたようで、その宣伝のブログに興味を持って、読んでみた。 内容は「進化人類学」と「心理学」をマーケティングに活かしたような内容でとても面白かった。 特に過去の進化の歴史と脳の構造。とりわけ報酬系などの論点は大変面白かったし、いい気づきももらえたかなと思う。 やはり小手先のマーケティング論よりも人間の本能や脳の構造から得た論拠はとても説得力があるなぁ。ニューロマーケとか少し前に流行ったけど、やっぱりfMRIとか機材高すぎて、なかなか普及しないよね。ライフログツールとしてそういったものを記録・蓄積できるようになれば、もっと革新的に変化していくんじゃないかな。 とにかく、新著も読みたくなる興味深い1冊でした。 ■目次 第1章 不安なホモサピエンスはモノを買わない 第2章 人間もサルも「得る」よりも「失う」を重く考える 第3章 金持ち父さんは貧乏父さんがとても気になる 第4章 自動車の売上と孔雀の羽との関係 第5章 感情と記憶が長寿ブランドをつくる 第6章 人間も進化の歴史から逃れられない

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2013/04/20

 大学院の先生が書いた本。マーケティングと人類の歴史をからめるというなかなかユニークな一冊。チンパンジーのハーレムの話や原始時代の飢えと現代の肥満の関係の話なんかが出てくる。  いちばん面白いと思ったのは、「消費者の買い控えの遠因は原人の時代の集団生活にあった」という主張。集団生...

 大学院の先生が書いた本。マーケティングと人類の歴史をからめるというなかなかユニークな一冊。チンパンジーのハーレムの話や原始時代の飢えと現代の肥満の関係の話なんかが出てくる。  いちばん面白いと思ったのは、「消費者の買い控えの遠因は原人の時代の集団生活にあった」という主張。集団生活を送るには、「公平さ」というものが非常に重要になってくる。自分の能力が高いからといって公平さを受け入れられない個体は集団を追われ、厳しい環境をひとりで生きてゆかなくてはならない。ゆえに人は公平さを重視し、お金のある人でも派遣村の様子を見て贅沢品を買わなくなったりしてしまう。だから企業は、そんな消費者の罪悪感を取り除くマーケティングをしなければいけない。  ちょっと難しいところもあったけど、普通のマーケティングの本からは得られない驚きがある本だと思う。  

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2013/03/29

マーケティングの本と思って読んだら全然ちがった。人間の進化や脳の動きからの考え方や行動がおもしろかった。

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2013/03/03

2009年の発売でこの本の存在、筆者の名前はしっていたが、今まで読まなかったことを後悔した。 神経科学、行動経済学、進化心理学など最近のフロンティアの領域の研究と筆者の消費者マーケティング領域が縦横無尽に絡み合い、極めて知的刺激の強い一冊に仕上がっている。 ★10コつけたいw

Posted byブクログ

2012/06/18

マーケティングを進化心理学の観点から述べている。 正直、内容は非常に面白い内容ではあったが、マーケティングに関連している部分は一部分だったのが残念だった。 とはいえ、著者の、マーケティングを理論ではなく徹底的に現実的に捉え直している姿勢が出ていて良かった。

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