王朝滅亡の予言歌 の商品レビュー

串田久治【著】

2012/04/22

副題が「古代中国の童謡」
中国の歴史小説で、ときどき不気味な予言や辛辣な揶揄をふくむ童謡が出てくるが、あれについて取り扱った本。
もちろんそれは時の知識人が子供に教えて歌わせているわけであるが、時の政権批判とだけ言い切れない、神秘的な、たしかに予言という感じのするものもあって、面白いものである。
でも実際は、結果的に予言になったものが後世に記録されたのだろうから、その時代は、童謡という形で政権批判が結構行われていたのだろう。
しかも、意外とこれは政権中央はこたえているらしい。
なんていうのか、これは２ちゃんのスレとかtwitterみたいなものだな。
意味も存在も。

2012/03/03

漢詩、中国の童謡を、ていねいに説明している。
漢字が不得手で、漢詩を読んだことがなかった。
本書で、漢文を勉強しようという気になった。
できれば、詩は書で漢字だけで表現してほしかった。
漢字の持つ味が伝わるのではないだろうか。