読むだけですっきりわかる政治と経済 の商品レビュー

後藤武士【著】

2011/08/08

　主に日本の政治と経済の仕組みについて網羅的に書かれた初心者用入門書。全五章から成っている。

第一章・日本国憲法と三大原則
第二章・基本的人権
第三章・三権分立と各機関
第四章・地方自治と財政
第五章・経済と国際関係

　経済については第五章のみ。第四章も含めたとしても多少ボリューム不足かなと言う気はする。実質的には政治の仕組みや憲法について書かれている本だ。
　憲法の前文に始まり、天皇について、自衛隊について、国民主権や基本的人権、その諸権利、行政、立法、司法、選挙制度等々が分別されて書かれている。
　各項目ごとにその仕組みや解釈、意義、意図、成立の歴史を説明し、その後に良い点や問題点、そしてそれに対する解決策の提案などが記されている。
　また重要語句と思われる言葉が本文中に太字で示され、巻末の索引で引けるようになっている。

　極端に崩した言葉遣いも交えながらの口語体で、好みは別れるところだと思うが、読みやすいことは間違いない。
　ただ読んでいて感じたのは、やはりこれはあくまでも初心者用の本、もしくは副読本であると言うことだ。
　各項目の根拠となる憲法などを、項目ごとに切り貼りして取り上げて説明しているため読みやすいが、全体像は把握できない。また、専門用語、重要語句だけ列記して、その内容については詳しく書かれていない点も多い。
　これについては取り扱う量も多いし、ページ数や本としてのまとまりを考えると仕方がない面もある。

　評価は難しいが、とにかく政治や経済の全体の仕組みをさらっと簡潔に知りたいという人には、一定の価値はあるものと考える。
　これを取っかかりにして更に各分野に深入りしていくか、もしくはわかりにくい点をこの本で確認して理解を深める、と言う使い方がありそう。

2011/02/24

経済について、もう少し細かいところを知りたかった。
政治もわたし個人的には知ってる、
と言う内容ばかりだったので、物足りなさを感じた。

2010/09/02

一通り勉強してきているのでほとんどの内容を知っているが、一冊の本でまとまっているのは嬉しい（話し言葉で書かれており、分量的にも疲れるが一日で読める分量）。対象は小学生？。こういう低年齢を対象にした本は馬鹿にできない。改めて考えるきっかけになるので避けずに読むように心がけたい。

2010/06/09

公民の教科書を先生がそのまま読んでいるのを本にしましたというかんじ。
口語体で書かれているから読みやすいものの、１ページに１回しか改行がないなどザラ。
図表をもっと効果的に使えばよかったのに。

また、「今話題になっているあの事件だけど～」のような表記が多々出てくるが、肝心の『あの事件』についてはなんの事件をさすのか具体的な記載がなされていない。
しばらくたってその事件の印象が薄れたあとに読み返しても、なんのことだかさっぱりわからないだろう。

筆者の主観も強く、全体的に妙に地方公務員に風当たりが強いなぁという印象を受けた。
こういった時事ニュースの基礎本は、自分には池上彰さんの方がはるかに読みやすく、わかりやすかった。

2010/05/01

文庫本だし、分かりやすいので電車など暇な時間に読んでます～。
基本的事項だけど、意外と忘れかけていたりしてる今日この頃なので・・・便利です(笑）

次のような人にお勧め☆
・日本国憲法の公布と施行の日がわからない人
・日本の政治制度と経済は知っているけど、なんでそれができたのか、
背景の雑学が知りたい人
・海外旅行に行こうと思ってる人（意外とこれが会話のトピックになったりするよ♪）

です～～。私も早く