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拘置所のタンポポ の商品レビュー

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3件のお客様レビュー

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2016/07/06

著者の体験や関わった人物のエピソードから薬物の依存度というのか常習性がおそろしいというのが分かります。 愛や努力に根性ではやめれない。 そして使用した本人だけではなく、周囲の人を巻き込んでしまう。 このような事実を多くの人に知ってもらう必要があると思います。 個人的に一番...

著者の体験や関わった人物のエピソードから薬物の依存度というのか常習性がおそろしいというのが分かります。 愛や努力に根性ではやめれない。 そして使用した本人だけではなく、周囲の人を巻き込んでしまう。 このような事実を多くの人に知ってもらう必要があると思います。 個人的に一番おそろしいと感じているのは薬物が身近にあり、簡単に手に入るということです。

Posted byブクログ

2012/09/10

覚せい剤常習者だった著者が、ダルクを立ち上げ、薬物依存者の回復に尽力する活動を書いた本。薬物依存の心理を体験者が正面から伝えていてとても貴重な上に「薬物依存は他人のために頑張る気持ちでは抜けられない」とか、常習してた本人の説得力ある言葉にハッとした。 ダルクの運営方針は、薬物自己...

覚せい剤常習者だった著者が、ダルクを立ち上げ、薬物依存者の回復に尽力する活動を書いた本。薬物依存の心理を体験者が正面から伝えていてとても貴重な上に「薬物依存は他人のために頑張る気持ちでは抜けられない」とか、常習してた本人の説得力ある言葉にハッとした。 ダルクの運営方針は、薬物自己使用への処罰がたぶんにパターナリスティックな性質なものだっていう特徴ゆえか、とふと思った。 学生のときに沖縄ダルクを見学させてもらったことを思い出した。 この本は、同職の人たちはみんな読んだらいいんじゃないか。

Posted byブクログ

2010/05/01

著者の近藤恒夫さんは、「日本ダルク」(薬物依存者のための民間初のリハビリ施設)を作られました。自らも薬物依存者であったという過去を持ち、何人かの方との決定的な出会いを経て立ち直って生きていかれながら、自分と同じような苦しみを持つ人々の治療と再起へつなげるための活動を始められます。...

著者の近藤恒夫さんは、「日本ダルク」(薬物依存者のための民間初のリハビリ施設)を作られました。自らも薬物依存者であったという過去を持ち、何人かの方との決定的な出会いを経て立ち直って生きていかれながら、自分と同じような苦しみを持つ人々の治療と再起へつなげるための活動を始められます。 近藤さんはちょうど当時日本中の話題を集めていたタレント酒井法子さんに呼びかけます。「酒井法子さん、薬物依存は犯罪ではなく病気なんだよ。刑罰ではもちろん、反省でも愛情でも治せない。だからダルクへいらっしゃい。」 私たちはまさしく、法とモラルに背くあらゆる行為が「刑罰・反省・愛情」の三つか、そのどれかによって治ると思い込んでいるのではないでしょうか。それでは誰も救われず、何の解決にもならない。人間が生きるとは、生かされるとは何か、考えさせられずにはいられません。深い示唆に富む本です。 また、薬物依存から回復することは誰しも不可能であり、一生涯を通じて回復し続けていかなければならないという、薬物の人に及ぼす害のすさまじさを知らされました。

Posted byブクログ