二つの国をつなぐ子ら の商品レビュー

岡本文良(著者)

2009/10/04

戦争を経験し、ブラジルに移住した人々が『戦時中のようなことにならないためにも子どもたちが交流してお互いを理解することが大事』ということから、ブラジル、日本の交流がはじまった。日系人たちのことを思い出した。ブラジルの日系人といっても全員が日本語を学べるわけではない。日本にこれるような日系の人は恵まれているのだろう。しかし『交流』が日本語を学ぼうという気になるというのはそのとおりだ。ブラジルの日系の人が日本人に優しいのも祖国にたいするサウダージと共に、若い自分の子孫に日本のことを知ってもらいたい興味をもってもらいたいということがあるのだろう。それにしてもそういう純粋な想いでお互いの子どもがお互いの国に行くということになったのはとてもすごい。