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フィッシュストーリー の商品レビュー

3.7

853件のお客様レビュー

  1. 5つ

    131

  2. 4つ

    342

  3. 3つ

    271

  4. 2つ

    32

  5. 1つ

    4

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正義の味方とは

短編集の同タイトル小説に感動しました、というよりなんとなく疑問に思っていたモヤモヤが晴れた気分です。最近多い、知識をひけらかし言葉で相手を言い負かすような正義感にウンザリしていましたが、体を鍛え強い肉体と動じない心を持つ、いつ起こるかわからない何かの為に準備をしておくこと、まさに...

短編集の同タイトル小説に感動しました、というよりなんとなく疑問に思っていたモヤモヤが晴れた気分です。最近多い、知識をひけらかし言葉で相手を言い負かすような正義感にウンザリしていましたが、体を鍛え強い肉体と動じない心を持つ、いつ起こるかわからない何かの為に準備をしておくこと、まさに私の求めていた正義の味方でした。

haha

2024/08/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラッシュライフに登場した人物たちが活躍する短編集であった。特に三つ目のフィッシュストーリーでは、売れないバンドの最後のレコードで無音の箇所が存在し、それによって世界を救った話ではあったが、解散の流れなどがリアルで、嫌味をいうプロデューサーが裏でファンであったなど、ほんとに好かれているバンドであったことが伝わる。10年後にも聞かれ続けていて、万人受けしなければいけないのかと悲しくなった。

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2024/08/13

不意打ち的に味わい深い文章を挿入してくるのがいいんだよなあ、伊坂さん。 そして物語のラストがいちいちお洒落! 「フィッシュストーリー」 それぞれのストーリーが繋がっていって、風が吹けば桶屋がになるのが読んでいて気持ちいい。痛快。伊坂さんだなあ。 「ポテチ」 クライマックスの...

不意打ち的に味わい深い文章を挿入してくるのがいいんだよなあ、伊坂さん。 そして物語のラストがいちいちお洒落! 「フィッシュストーリー」 それぞれのストーリーが繋がっていって、風が吹けば桶屋がになるのが読んでいて気持ちいい。痛快。伊坂さんだなあ。 「ポテチ」 クライマックスの、球場の熱量の描写がリアル。人によって違っていた熱量が、ぐわーっと一つになって駆け上がっていく感じ。 ポテトチップス、漫画といった小道具も秀逸。 今村、好きなキャラだ。

Posted byブクログ

2024/08/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

伊坂幸太郎らしいと思う短編集だった。 "サクリファイス"がちょっとら面白かった。 "サクリファイス"と"ポテチ"の黒澤が同一人物だとレビュー見るまで気づかなかった!笑。

Posted byブクログ

2024/09/10

伊坂幸太郎の過去作からお馴染みの面々が再登場す贅沢な中短編全4編。黒澤がうち2作に登場。 中でも表題作とポテチの2つは映画化しており、 だいぶ前に鑑賞済でしたが、ポテチの方は、かなり原作に忠実な印象です。 最後に、今作の好きな一文を。 「情報というのは、真実味や証拠よりも、受...

伊坂幸太郎の過去作からお馴染みの面々が再登場す贅沢な中短編全4編。黒澤がうち2作に登場。 中でも表題作とポテチの2つは映画化しており、 だいぶ前に鑑賞済でしたが、ポテチの方は、かなり原作に忠実な印象です。 最後に、今作の好きな一文を。 「情報というのは、真実味や証拠よりも、受け取る人間の需要に反応するんだ」(サクリファイスより)

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2024/07/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作フィッシュストーリーは伊坂氏には珍しく、中編集とでも言ったところ。 それぞれ独立した物語、「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の四編からなります。 ・・・ 取り敢えず、ページをつらつらとめくっているうちに、速攻没入しました。 たまに顔を上げてトイレ休憩などしながらふと思ったのは「いかにも初期っぽい作品だなあ」ということ。読了後、終わりの解説を再読すると、単行本出版は2007年とのこと。デビューして数年の作品ですね。 この頃の作品というと、シュールで奇想天外、異時代で物語を構成、洒脱で知性を感じさせる会話、作品をまたぐ登場人物、そして登場人物の核に性善的な強さが見える、といったところが特徴であると感じます。 例えば、今回も大活躍の泥棒の黒澤氏。『ラッシュライフ』にて主役級の活躍の彼ですが、「ポテチ」では後輩やその彼女のサポートをしたり、「サクリファイス」では金田一少年よろしく古い村落の習俗を暴いたり、大活躍。でも人を傷つけない優しさ?が見え隠れ。 またフィッシュストーリーは、場面がシャッフルしますが、徐々に時間軸が飛んでいることに気づくことでしょう。このパズルのピースが徐々に埋まっていくかのような理解の進捗の快感こそ伊坂作品の真骨頂!? 「フィッシュストーリー」は、売れないバンドが生み出した迷曲が地球を救う、というなんとも壮大な話。マネージャーの岡崎さんが連れてきた敏腕プロデューサー谷が、実はそのバンドのことを大いに評価していると分かるのが、根は「いい人」が多い伊坂作品らしいです。 ・・・ ということで一か月ちょっとぶりの伊坂作品読了でした。 伊坂作品、本当に好きです。 面白い。グイグイ読ませて、展開も面白く、それでいて何だかほっこりする展開に落とし、締める。今回もそれですよ。 単純に読んでいて面白いので、多くの人におすすめできる作品かと思います。読書嫌い、活字が苦手な人に読んでみてほしいなあ。どう反応するんだろう。

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2024/06/27

伊坂幸太郎さん作品オールスター!!!って感じで、今までに登場した人物がちらちらと出てくるのが面白い。「あ!この人!!!今も元気かなー???」みたいに、昔よく遊んでたけれど今はもう音信不通になってしまった友人を懐かし思い出すかのよう。 短編小説ってどれか一つはハマらないものがある...

伊坂幸太郎さん作品オールスター!!!って感じで、今までに登場した人物がちらちらと出てくるのが面白い。「あ!この人!!!今も元気かなー???」みたいに、昔よく遊んでたけれど今はもう音信不通になってしまった友人を懐かし思い出すかのよう。 短編小説ってどれか一つはハマらないものがあるんだけれど、全部好き!!!

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2024/06/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

語り手を誤認させる叙述トリックや閉ざされた村の因習を利用したビジネスなどが面白く書かれていた。4作の中ではサクリファイスが好み。

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2024/06/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトル見て人間じゃない魚の話かと思ったら普通に違った( ˊ̱˂˃ˋ̱ ) そしてフィッシュストーリー=英語でホラ話って意味だとはΣ('◉⌓◉’) 英語はちゃんと勉強しとくべきだったかな\(//∇//)\ そしていつも伊坂幸太郎作品読んで思うけど、それぞれの話は一つで完結してるけど、こことここが繋がるなんて\(//∇//)\ っていつもながらに感激しちゃう(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ あと黒澤さんこんにちは!ってなっちゃった笑 黒澤さんはいろんな作品でちょこちょこ出てくるからなんか最近は親近感湧いてきちゃったd( ̄  ̄)

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2024/05/15

【2024年109冊目】 夜の動物園で寝そべる男、とある村に伝わる生贄の儀式、売れないバンドが引き起こしたバタフライエフェクト、空き巣たちの日常――伊坂幸太郎が軽快なテンポで綴る表題作を含めた4つの中編集。 手軽に伊坂幸太郎ワールドを楽しむなら、短編〜中編集を読むのもいいかもし...

【2024年109冊目】 夜の動物園で寝そべる男、とある村に伝わる生贄の儀式、売れないバンドが引き起こしたバタフライエフェクト、空き巣たちの日常――伊坂幸太郎が軽快なテンポで綴る表題作を含めた4つの中編集。 手軽に伊坂幸太郎ワールドを楽しむなら、短編〜中編集を読むのもいいかもしれません。どのお話も登場人物たちの軽快な掛け合いが楽しく、どこで起こっているのかもしれない日常を垣間見るような気持ちで読みました。 表現の秀逸さを楽しめるので、読書初心者の方もきっとするする読めてしまうのではないかと思います。過去作に出てきたキャラクターや物語が引用されたりしているのも魅力ですね。

Posted byブクログ