第四の手(上) の商品レビュー
待望の文庫化。ぐっどうぃる博士なら、「かかわってはいけません、彼は弱い男性です。」といいそうな男が主人公。この作家さんにしては短い話でした。私は長ければ長いほど好き。
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事故や病気で手足を失ったとき、もはや存在しないはずの、かつての「指」や「手」が感覚を持つことがある、という記事を読んだことがある。そうした感覚(とくに痛覚なのだそうだけど)は、持ち主が「指」や「手」を失ったという事実を完全に受け入れられなければ、なくならないのだという。この本では...
事故や病気で手足を失ったとき、もはや存在しないはずの、かつての「指」や「手」が感覚を持つことがある、という記事を読んだことがある。そうした感覚(とくに痛覚なのだそうだけど)は、持ち主が「指」や「手」を失ったという事実を完全に受け入れられなければ、なくならないのだという。この本では、やはり失った手と、移植した他人の手と、そして新しい別の「手」が持つ不思議な感覚について取り上げている。まだ上巻だけしか読んでないけれど、ここでアーヴィングが興味を持って取り組んでいるのは、さまざまな記憶の問題なのではないか、と思っている。それは痛覚にはじまり、触覚、嗅覚、あるいは夢の記憶、他人の記憶、さまざまな記憶をめぐる冒険の物語。
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ラブストーリーというより、見た目はいいけどヘタレな男の話です。よってくる女性には事欠かないが、本気で人を好きになったことがないパトリックが、ライオンに食われた左手の移植を受けるのですが、その提供者の妻、ドリスに心を奪われてしまうけど、ドリスは亡き夫の手だけを愛している…とはいえ、...
ラブストーリーというより、見た目はいいけどヘタレな男の話です。よってくる女性には事欠かないが、本気で人を好きになったことがないパトリックが、ライオンに食われた左手の移植を受けるのですが、その提供者の妻、ドリスに心を奪われてしまうけど、ドリスは亡き夫の手だけを愛している…とはいえ、ドリスの行動はまともには見えないんですけどね。パトリックの恋愛は前途多難です…
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