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ほんとうの「食の安全」を考える の商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2013/06/18

こういうことを世の中のひとに知ってもらいたい!という内容。でも、心理的な抵抗が大きそうだなあ。。 普段の農薬や添加物の話と、基準値越えなどの有事の話は同列に語れないような気もします。問題点が別というか。

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2013/01/11

食品添加物について、基本的な考えと、公表データと算数で、本当に人体に害がありそうなのかどうなのかを丁寧に説明している。基準値を上回ったという報道に慌てふためく前に、冷静に考えられる消費者でありたい

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2011/11/17

 健康に対する食品のリスクをどう扱うか。基準値のしくみから,リスクコミュニケーションまで,基本的なことを学べる。結論としては,ゼロリスクを前提とするメディアの情報をうのみにせず,多様な食材をいろいろな調理法で変化をつけて食べること。これが肝心。  残留農薬や添加物の基準値として,...

 健康に対する食品のリスクをどう扱うか。基準値のしくみから,リスクコミュニケーションまで,基本的なことを学べる。結論としては,ゼロリスクを前提とするメディアの情報をうのみにせず,多様な食材をいろいろな調理法で変化をつけて食べること。これが肝心。  残留農薬や添加物の基準値として,ADIがよく使われる。これは「生涯毎日摂取しても健康に影響がない量」で,動物での慢性毒性試験における無影響量に安全係数(種間10,個人差10の計100で割る)を掛けて算出。かなりの余裕が見込まれている。中国餃子事件などのような急性中毒では,別のARfDという基準値を使う。これも動物実験から算出。人間で試験することは倫理的に不可能。  人工より天然が安全というわけではなく,たとえばタマネギなんかでADIを計算してしまうと,ほとんど食べられなくなってしまう。アクリルアミドやトランス脂肪酸,魚類のメチル水銀(汚染がなくても)など,天然の食材からも健康に影響のある物質は検出される。大事なのは,定量的にリスクを見積もって,理性的に判断すること。現状ではそれができずに,BSEや賞味期限渡過問題など,些細なリスクを避けるために大きなコストをかけてしまっている。  要は株でポートフォリオを組むのと同じで,リスク分散。健康食品などに頼らず,いろいろな食材を摂取することで,一部の食材で基準値を大きく超えるようなことがあっても,危険は軽減できる。

Posted byブクログ

2011/05/25

こういう良書を科学に興味のないマスコミに踊らされがちな一般の人に読んで理解してもらうためにはどうすればいいんでしょうか。 どんな問題においても言えることですが、専門家と一般人との認識のズレを修正するのって本当に難しい。

Posted byブクログ

2011/03/21

既存の食の安全にかんする書物の中では最良の本。埋もれがちですがほんとうに良い本なので是非読んでください。

Posted byブクログ

2010/03/15

食品添加物は危険なのか? 天然は安心なのか? 残留農薬の基準値超過で回収・廃棄の対応は世界の常識なのか? ビタミンでがんの予防ができるのか? オーガニックは優れているのか? 巷には食をめぐるさまざまな情報が氾濫しているが、どの情報が信頼に足るものなのだろうか? メタミドホス、マラ...

食品添加物は危険なのか? 天然は安心なのか? 残留農薬の基準値超過で回収・廃棄の対応は世界の常識なのか? ビタミンでがんの予防ができるのか? オーガニックは優れているのか? 巷には食をめぐるさまざまな情報が氾濫しているが、どの情報が信頼に足るものなのだろうか? メタミドホス、マラカイトグリーン、メチル水銀、トランス脂肪酸、メラミンなど、実際の事例を参照しながら、残留農薬の基準値の設定の仕方やその値の意味、発がん物質のリスクの大きさの考え方、さらにはリスク分析やリスク評価の方法を紹介していく。食の安全の本質に迫る目から鱗が落ちる一冊。

Posted byブクログ

2010/02/28

食の安全というと食品添加物やトランス脂肪酸など人工的なものばかりに注目しがちだが、実際にはそれらは安全性が検証されて世にだされているものだから、摂りすぎないかぎりは安全。逆に天然由来のものや食品そのものはノーチェックなので実際には毒性があるものが市場に流通している恐れがある。じゃ...

食の安全というと食品添加物やトランス脂肪酸など人工的なものばかりに注目しがちだが、実際にはそれらは安全性が検証されて世にだされているものだから、摂りすぎないかぎりは安全。逆に天然由来のものや食品そのものはノーチェックなので実際には毒性があるものが市場に流通している恐れがある。じゃがいもの芽に含まれる毒性やかび毒など心配なものは実は多い。結局のところ偏った食生活をせずにいろんなものを食べる、むやみに食べ過ぎないというのが一番の健康的な食事。 以上が著者の見解です。 目からうろこでした。 ただ、人によってはお酒に強い弱いがあるようにある物質を分解できない体質というのもあると思うので個人差をもうちょっと考慮してほしい気がしました。研究者の立場からなのでレアなケースへの言及をするはずはありませんがその辺が個人的には気になっている部分なので。

Posted byブクログ