北朝鮮帰国事業 の商品レビュー
北朝鮮への帰国事業が生まれた時代背景から始まり、帰国事業の終了までをまとめた一冊。 「8時間働けば生活できる、大学は無料、医療費も無料」などの嘘や甘言にだまされ、多数の人々が北朝鮮に渡った「背景」を知ることができた。普通に考えれば「そんな社会あるわけないだろ」なのだが、イデオロ...
北朝鮮への帰国事業が生まれた時代背景から始まり、帰国事業の終了までをまとめた一冊。 「8時間働けば生活できる、大学は無料、医療費も無料」などの嘘や甘言にだまされ、多数の人々が北朝鮮に渡った「背景」を知ることができた。普通に考えれば「そんな社会あるわけないだろ」なのだが、イデオロギーのために人をだますという「彼ら」の手口のは今も変わらない。
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かつて北朝鮮に帰国を希望した/希望せざるをえなかった人たちがたくさんいたこと、日本側もこれを好機とばかりに熱心に後押ししたこと、この相乗効果で起こった悲劇の流れがとてもよくわかる。日本人妻の帰国できる日がくることを祈るばかり
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[ 内容 ] 一九五九年から四半世紀にわたって行われた北朝鮮帰国事業。 「地上の楽園」と宣伝された彼の地に在日コリアン、日本人妻など約一〇万人が渡った。 だが帰国後、彼らは劣悪な生活環境・監視・差別に苦しむ。 本書は、近年公開された史料や証言を基に、南北統一への“活用”を意図した北朝鮮の思惑と、過激な政治分子と貧困層排除を目論んだという「日本策略論」を検証し、どのように事業は行われ、「悲劇」が生まれたかを追う。 [ 目次 ] 序章 問い直される帰国事業 第1章 「在日社会」の激動-戦前~朝鮮戦争 第2章 朝鮮戦争と帰国運動の始まり 第3章 帰国実現の模索 第4章 帰国事業をめぐる攻防 第5章 北朝鮮はなぜ「帰国」を推進したか 第6章 なぜ「未知の祖国」へ渡ったか 第7章 なぜ「帰国」は四半世紀も続いたか 第8章 「虚構の楽園」での悲劇 終章 現在進行形の問題 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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日本から帰国した人たちは貧乏で大変だと聞かされていたはずなのに、想像以上にきれいでよい洋服を着ていたのを見て、北朝鮮人は吃驚したそうだ。あまりにも無茶苦茶で理不尽な歴史に言葉もない。
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