フリー の商品レビュー
ロングテールの名付け親Chris Anderson氏の本. 今回は「無料」をビジネスにしている企業ーGoogleやYoutubeなどーのビジネスモデルについて解説している. 副題は「Freeからお金を生み出す新戦略」であるが,戦略を紹介というよりはFreeの歴史,現在のビジネス...
ロングテールの名付け親Chris Anderson氏の本. 今回は「無料」をビジネスにしている企業ーGoogleやYoutubeなどーのビジネスモデルについて解説している. 副題は「Freeからお金を生み出す新戦略」であるが,戦略を紹介というよりはFreeの歴史,現在のビジネスモデルの紹介が中心. ビットの値段が限界費用≒Freeになった現在,この技術をどうビジネスに還元するか.
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とてもよく調べてるし、分かりやすい。 何だか自由な論文を書いているようで、情報量が多いながらも言いたいことがスッと入ってくる。 彼とは気が合いそうだ。 ただ、ウィキペディアを少し信頼しすぎじゃないか?
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ブログにてコメントしてます。 http://d.hatena.ne.jp/uk_pin/20091220
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■フリー ①最大の問題は、消費者が商品をどのように使えばいいのか知らないことだ。 ②あるものをタダで渡して別の需要を作る。 ③タダのものは大切にしない。食べ物は残す。ものはなくす。 ④100人を超える教授の講義。(ユーチューブ) ⑤無料駐車場は、車依存社会や都市部の拡大、莫大なエ...
■フリー ①最大の問題は、消費者が商品をどのように使えばいいのか知らないことだ。 ②あるものをタダで渡して別の需要を作る。 ③タダのものは大切にしない。食べ物は残す。ものはなくす。 ④100人を超える教授の講義。(ユーチューブ) ⑤無料駐車場は、車依存社会や都市部の拡大、莫大なエネルギーの浪費、その他様々な問題を生んだ。無料駐車場はもともと渋滞緩和のために考えだされたが、結局のところ、それは移動手段の選択をゆがめて都市デザインを劣化させ、経済に打撃を与え、環境を悪化させた。都市は、人間よりも車に適したスケールで広がっていった。( the high cost of free parking) ⑥デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる。 ⑦フリーミアムのモデル(時間制限、機能制限、人数制限、顧客のタイプによる制限)
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潤沢経済における無料の価値がよくわかる。 20世紀までの経済に慣れている世代には、直感に反するため理解しがたいその性質を、その凝り固まった常識を解きほぐしながら解説してくれている。 [more] ・完全競争市場では価格は限界費用まで低下する。ビット(デジタル世界)の限界費用は0...
潤沢経済における無料の価値がよくわかる。 20世紀までの経済に慣れている世代には、直感に反するため理解しがたいその性質を、その凝り固まった常識を解きほぐしながら解説してくれている。 [more] ・完全競争市場では価格は限界費用まで低下する。ビット(デジタル世界)の限界費用は0に近いので、どんどん無料に向かう。アトム(物質世界)でも、0にはならないまでも、その傾向は変わらない。 ・希少性はいずれイノベーションにより潤沢化(陳腐化・一般化)する。そうすると、それをベースにして(今まで予想も出来なかったような)新しい希少性が生まれる。 ・この経済環境において利益を出すには「潤沢化に関わる価値」か、「それによって生じる新たな希少価値」のいずれかを利用する必要がある。間違っても「潤沢化によって失われる希少価値」にしがみついてはいけない。 人は意外と陳腐化を見落としてしまうもので、気づいたときにはもう遅い。 ・一部のものが独占していた希少価値が、潤沢化によって大勢のものに広く薄く分配される。富は失われたように見えるが、社会全体の豊かさは増加する。 ・ウェブの世界では「注目(フロー)」と「評価(ストック)」が非貨幣的価値となっている。そして「評価」はオフラインの世界でも変わらず価値を発揮する。 ・この世でもっとも貴重なものは「時間」である。ユーザーの時間の獲得(関心を引く)、節約(効率化)などが利益につながる。 ・フリーの種類 直接的内部相互補助(試供品と製品)、三者間市場(広告、プレーヤーと開発環境)、フリーミアム(無償版と有料版)、非貨幣市場(贈与、無償の労働)
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希少性は価格によって再分配される、その方法を研究してきたのが経済学だとしたら、マーケティングは希少性を作り出し、管理する方法を編み出してきた。あらゆるビジネスがマーケティングに携わり、行動指針として一般化したとき、希少性は仕方なく存在するものではなく、意図的に作り出されるものとな...
希少性は価格によって再分配される、その方法を研究してきたのが経済学だとしたら、マーケティングは希少性を作り出し、管理する方法を編み出してきた。あらゆるビジネスがマーケティングに携わり、行動指針として一般化したとき、希少性は仕方なく存在するものではなく、意図的に作り出されるものとなった。 フリーが脅威なのは、意図的に作り出された希少性が、実際には希少ではなく、潤沢であることを如実に示してしまうときである。つまり、それは虚構の希少により、相応以上の利益を既得権として得てしまっているビジネスにとっての脅威となる。 それが最も顕著に現れるのが、限界利益がゼロに近づくビットの世界だ、と本書は指摘する。そこでは、コピーがフリーであるがゆえに、コンテンツは希少ではなく潤沢である。が、アトムに引きずられた発想では、それは希少に見えた。そこに虚構の希少が発生する。 コンテンツが潤沢であるがゆえに、コンテンツそのものを価格によって再分配するという経済学の図式が成り立たない。そこで現れる新たな希少性の例として、注目や評判がある。それは、行き着くところ、他者の時間という新たな希少性だ。しかし、希少性はそれだけではない。 潤沢であるものを素直に認識しつつ、何を希少なものとして把握するか。それは、いったい自分たちは何を、どんな価値を提供しているのかを、あらためて検討すべきだ、という(極めてオーソドックスな)指摘に他ならない。
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料金をとらないで大金を稼いでる人々がいて、無料か無料同然のものから一国規模の経済ができています。それはどのようにして起こり、どこに向かおうとしているのか?そんな疑問を説き明かしていく本です。 第1章 フリーの誕生 20世紀はアトム経済。この時代の無料とは、何か他のものでお金を支...
料金をとらないで大金を稼いでる人々がいて、無料か無料同然のものから一国規模の経済ができています。それはどのようにして起こり、どこに向かおうとしているのか?そんな疑問を説き明かしていく本です。 第1章 フリーの誕生 20世紀はアトム経済。この時代の無料とは、何か他のものでお金を支払わされる商法なのに対して 21世紀はビット経済 これからは、無料とは本当にタダ。 アトム経済では無料と聞いて疑いをいだくが、ビット経済では信頼する。 このビジネスモデルは 無料からお金を生み出す方法。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前作の「ロングテール」も面白かったが本書もなかなかの出来。知的財産に価値の多くが由来するような製品においては限界費用が極めて安いため、収穫逓増の法則が働きやすい。医薬品、半導体、映画などなど。。。特にデジタル化できるようなモノは限界費用がゼロに近くなるため、貨幣のみならず、「注目」や「リンク」などでその価値を計ったり、「フリー」にすることもありうる。古くから言われている通り、「フリーランチ」はないのだが、著者によると ・携帯は無料だが通話料は有料、など、一部が無料になっている内部相互補助タイプ ・あるグループが別のグループの代金を支払うタイプ(コンテンツは無料で広告主が料金を支払う ・一部の顧客が他の顧客の無料分を支払う。お試し版は無料だが、フル機能のプレミアム版があるとか、スカイプのように、PC間の通話は無料だが、電話との通話は有料(フリーミアム) の三つのタイプの「フリー」がある。 ・手で触れられるもの(アトムの世界)と異なり、デジタルの潤沢な世界では、意思決定がボトムアップで行われる ・競争市場においては、価格は限界費用まで下落する ・ペニーギャップ 無料と一円との間には大きなギャップがある。私たちは値段がつくことで選択を迫られる。料金を請求することで心理的障壁が生まれ、多くの人はわざわざその壁を乗り越えようとは思わない ■イノベーションは商品価格が上がることを忌み嫌う
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http://fideleruuth.blog101.fc2.com/blog-entry-62.html
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基本マーケティングの書籍です。 巷で目にするツイッターベタ褒の「薄いちょうちん書籍」かなり違います!!
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