ウイスキーの科学 の商品レビュー
目下一番好きなお酒であるウイスキーについて、その製作過程における不思議を解き明かした本。いや、科学では解明しきれないその精妙さや不思議について語っている本。 著者のウイスキーへの愛情がたっぷりと感じられて嬉しい。 途中からはブルーバックスらしく化学式がたくさん出てきて、中々読...
目下一番好きなお酒であるウイスキーについて、その製作過程における不思議を解き明かした本。いや、科学では解明しきれないその精妙さや不思議について語っている本。 著者のウイスキーへの愛情がたっぷりと感じられて嬉しい。 途中からはブルーバックスらしく化学式がたくさん出てきて、中々読むのに苦労したが著者の語り口に乗せられて何とか読み切りました。 一番驚いたのは、ウイスキーでよく10年ものや18年もの等の物があるが、18年とか25年物になるのは仕込み時からそこを目指す、あるいは商品として作るのではなく、あくまでも樽の中で熟成を始めてその様子を見ながら、まだ熟成できるまだ寝かせられるの繰り返しで、結果として25年物になるという事です。 要するに長い年月熟成できるという事は、ある意味運まかせの部分が大きいという事。実感として15年以上のウイスキーはある程度高価なものが多い様に思うが、この事を知り仕方ないかなとも思いました。これからは心して飲みたいです。
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前半はウイスキーの概要。歴史、作り方など。 ウイスキーの現状についての記述は、ところどころ今(2020年)は違うところもあるので、注意が必要。 後半は、ブルーバックスらしい、化学的な示唆に富んだ内容。ただでさえ反応が複雑な酒造りにあって、ウイスキーはさらに蒸留器や樽も絡めた複雑...
前半はウイスキーの概要。歴史、作り方など。 ウイスキーの現状についての記述は、ところどころ今(2020年)は違うところもあるので、注意が必要。 後半は、ブルーバックスらしい、化学的な示唆に富んだ内容。ただでさえ反応が複雑な酒造りにあって、ウイスキーはさらに蒸留器や樽も絡めた複雑な反応系が加わることで、より奥深さが加わっている。 ウイスキーの美味しさの虜になった人が、その奥にある化学の深遠さに思いを寄せるもよし。化学のバックグラウンドがある人が、身近な複雑系としてウイスキーに興味を深めるのにもオススメの一冊。
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いつだったかに購入し積読のままだった物を読了。 前半でウイスキーの種類・製法・歴史を、後半で各成分の分析が述べられている。特にエタノール水溶液の状態変化をDSCで見たものが興味深かった。あと、スチルポットが銅製なのも触媒的な意味がある事を知り深く頷けた。
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由来や分類を紹介する部分読み終わったです。続きを読むのはどうでしょうくらい。とりあえずウィスキーをしばらくのむチャンスはないので、一時放棄することにしました。さけの入門は難しいと感じました。
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ウィスキーの熟成に科学的メスを入れた本書。 十数年もの長期熟成で出来上がるウィスキーを今日も味わいたい。
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最近のマイブームであるウイスキーですが、私の欲望を満たしてくださった一冊です。 やはり、様々な不思議は科学的・論理的に理解したいというのが私の信条ですが、極めて詳細な解説でウイスキーの製造工程を論じて下さっております。 さらにウイスキーの事を深く知りたいと感じた次第です。 確かに...
最近のマイブームであるウイスキーですが、私の欲望を満たしてくださった一冊です。 やはり、様々な不思議は科学的・論理的に理解したいというのが私の信条ですが、極めて詳細な解説でウイスキーの製造工程を論じて下さっております。 さらにウイスキーの事を深く知りたいと感じた次第です。 確かに、年数は様々ですが、製造完了までに12年以上もの歳月を有する製品などは、どれだけ思い返してもウイスキーくらいかと思います。 それだけ奥深いものだということですね。
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ウイスキーの作り方や、味の秘密などについて科学的に解説した本。合わせてウイスキーの歴史や成り立ち、産地などにもふれていてウイスキーの基本的な知識も身につく。製法や、特に味についての解説では化学式や分子構造を用いていてとても科学的。 なんだけど文章は全体的にポエミィでそのギャップは...
ウイスキーの作り方や、味の秘密などについて科学的に解説した本。合わせてウイスキーの歴史や成り立ち、産地などにもふれていてウイスキーの基本的な知識も身につく。製法や、特に味についての解説では化学式や分子構造を用いていてとても科学的。 なんだけど文章は全体的にポエミィでそのギャップは面白い。
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ウイスキー造りの99%は「熟成」がもたらす変化をひたすら待つ時間である。その間に樽の中で何が起きているのか。科学がいまだ解けない謎に迫る。
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名著だった。 科学的考察を通して、ウィスキーの世界を深く知れる。 うんちくを知らない全くの素人にも配慮した内容。 読んでいる途中で、はじめて知ったこと、「なるほど!」と膝を打ったことが何度もあった。 そして文章が良い。 『何かを期待して待つことは、かなり知的な行為と言える...
名著だった。 科学的考察を通して、ウィスキーの世界を深く知れる。 うんちくを知らない全くの素人にも配慮した内容。 読んでいる途中で、はじめて知ったこと、「なるほど!」と膝を打ったことが何度もあった。 そして文章が良い。 『何かを期待して待つことは、かなり知的な行為と言える。「何かを期待する」ためには、想像力を働かせなければならない。「待つ」ためには、動きたい衝動を抑えて、じっとしていなければならない』 哲学的とも言えるフレーズが流れるように湧いてくる。ウィスキー好きに作家が多く、蓄積されてきた文化が高いからかな、と思った。 オススメ。
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大変興味深く読んだ。ウィスキーの文化歴史的な側面ももっと知りたいと思ったが、そちらは別の書物に譲るべきであろう。とはいえ日本のウィスキーを語る上で外せない竹鶴政孝とニッカの話も紹介されている。タイトルに科学とあるとおり、後半のラマンスペクトルやクラスレートの話は大変おもしろかった...
大変興味深く読んだ。ウィスキーの文化歴史的な側面ももっと知りたいと思ったが、そちらは別の書物に譲るべきであろう。とはいえ日本のウィスキーを語る上で外せない竹鶴政孝とニッカの話も紹介されている。タイトルに科学とあるとおり、後半のラマンスペクトルやクラスレートの話は大変おもしろかった。改めて水という物質の不思議さに感服されられた。
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