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ぼくらの(11) の商品レビュー

4.2

33件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    14

  3. 3つ

    4

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2023/04/09

平行世界を交えて繰り広げられる死なない地球決め。一戦闘駆動する変わりに、操縦者の命を奪う仕組みはシンプルながらも残酷さを引き出し、命の尊さとその命を持つキャラクターのドラマを作り出すことに成功していた。操縦者の選択肢は“勝って地球を守って死ぬか、負けて地球を失って死ぬか”の2つし...

平行世界を交えて繰り広げられる死なない地球決め。一戦闘駆動する変わりに、操縦者の命を奪う仕組みはシンプルながらも残酷さを引き出し、命の尊さとその命を持つキャラクターのドラマを作り出すことに成功していた。操縦者の選択肢は“勝って地球を守って死ぬか、負けて地球を失って死ぬか”の2つしかなく、それらは地球の存続をかけて戦うスリリングさ、「敗北=滅亡」という重すぎる責任を描くことに繋がっていた。セリフとしては過去に死の授業(今日自分が死んだとして周りの人間、親や友達の反応を経過毎に書き出していく。)をしていたキャラクター(宇白順の育ての父。教師。)が発した「死を考えることがないから、生を考えることもない」、コエムシが宇白順に悟すように言った「痛みを与える苦痛を知ってて痛みを与えるより、痛みを与えられる苦痛を知ってて痛みを与える方がより過酷だ。宇白可奈はそれをした」が印象的だ。ぼくらの命は綺麗で汚くて儚かった。

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2023/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

終わった。ぼくらの地球は守られた。ウシロ戦は辛すぎるよ。最後には相応しいかもしれないがきつすぎる。そしてみんないなくなる。彼らの戦いをみんなに知ってほしい。

Posted byブクログ

2022/06/12

ウシロの戦いは辛い。この巻はウシロとコエムシ、2人の兄の話だけれど、2人とも妹のために世界を救い、世界を滅ぼしていった。永遠に続いてくこのバトル、なんのために生まれたのか正直謎も多いけれどもいいラストだった。読みきって推しはモジ、強い人だと思うのはダイチとカナ。 1番考えが好きな...

ウシロの戦いは辛い。この巻はウシロとコエムシ、2人の兄の話だけれど、2人とも妹のために世界を救い、世界を滅ぼしていった。永遠に続いてくこのバトル、なんのために生まれたのか正直謎も多いけれどもいいラストだった。読みきって推しはモジ、強い人だと思うのはダイチとカナ。 1番考えが好きなのはキリエ、1番現実的なのはカコだと思った。自分は間違いなくカコタイプである

Posted byブクログ

2021/04/10

 一番最後の方が少し分かりづらくて、感想をつけるのをサボってしまった。  ドラマとしても戦闘部分でも、それぞれのキャラクターに違った苦悩を与え、ワンパターンに陥ることなくドラマを完結させているのは素晴らしい。

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2020/10/30

何年も前に1巻だけ読んだときは、続きを読もうと思えなかった…のを後悔。この人は色んな意味で心に残るお話を描くからスゴイ… ナカマ、キリエ、コモ戦が好き。マキもだなあ。カナちゃんは立派すぎて報われなさすぎて泣いてしまった。から、ウシロは嫌いじゃないけど好きにはなれない。でも気付けて...

何年も前に1巻だけ読んだときは、続きを読もうと思えなかった…のを後悔。この人は色んな意味で心に残るお話を描くからスゴイ… ナカマ、キリエ、コモ戦が好き。マキもだなあ。カナちゃんは立派すぎて報われなさすぎて泣いてしまった。から、ウシロは嫌いじゃないけど好きにはなれない。でも気付けて良かったねと思う。 こんな終わりなのに、何故か救いというか、爽やかさ?を感じる漫画。少年少女の決断とか成長が見れるし、みんな死んじゃうんだけど読んでる側は今生きていることについて考えるからかなあ。 物語としてとても面白かったです。 でも畑飼というドクズを野放しにしたのは駄目だ。

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2019/07/04

椅子のエピソードのある話を読んで、思い出したので読み返し。 2回通読してしまった。掛け値なしの名作。 人生の象徴が椅子って言うのがかっこいいんだ。 正解のないことに答えを出そうとしないところが傑作のゆえん、かな。

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2018/10/15

読み方大失敗! 11巻だけ残さずいっぺんに読むべきだった。 10巻までのクオリティがとても高かったので期待していたが、間が空いたことでそれまでの流れを忘れてしまい(いちおう10巻から読み直したが)、緊張感のようなものが持続できなかった。 うーん、10巻までは個人的にかなり名作...

読み方大失敗! 11巻だけ残さずいっぺんに読むべきだった。 10巻までのクオリティがとても高かったので期待していたが、間が空いたことでそれまでの流れを忘れてしまい(いちおう10巻から読み直したが)、緊張感のようなものが持続できなかった。 うーん、10巻までは個人的にかなり名作だと思ってたのでこれは何だか残念。

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2016/07/15

ようやく手に入れて一気読み。 少年少女それぞれが現実世界での重みや恨みや来し方を振り返り、清算して/あえて清算せず/清算できないまま、命を落とす。 そのいわば死にざまをひとつひとつ描きながら、世界観も明らかになってくる。 個人の謎と世界の謎が並行して解き明かされていく王道...

ようやく手に入れて一気読み。 少年少女それぞれが現実世界での重みや恨みや来し方を振り返り、清算して/あえて清算せず/清算できないまま、命を落とす。 そのいわば死にざまをひとつひとつ描きながら、世界観も明らかになってくる。 個人の謎と世界の謎が並行して解き明かされていく王道パターンだが、その計算の巧みなこと。 そしてやはり少年少女の痛みがびしばし伝わってくる描き方。 彼ら彼女らはそれぞれヒーローではなく、個人の物語の中で決着をつけるだけ。 そこに「命は大切」という無条件な理念はない。 実際、そういう思い込みやイデオロギーを言葉の力で相対化しようと、みんながしている。 このクールでドライだがリアルな人物たちが、それぞれの環境の中で命や生やつながりという「人間的な」概念を見直していく。 金や地位やセックスのことしか考えていない大人よりはよっぽど「人間らしい」。

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2015/06/01

通巻感想。子供達の苦悩は、ヒロイック・シンドローム的な部分もあわせて、大人びてはいるけどなんか分かる。実際子供って、大人が想像しているよりも、多くのことを考えている。それがきちんと描かれている感。そして、子供を死地に追いやらざるを得ない大人達の苦悩にも、鬼気迫るものがある。生きる...

通巻感想。子供達の苦悩は、ヒロイック・シンドローム的な部分もあわせて、大人びてはいるけどなんか分かる。実際子供って、大人が想像しているよりも、多くのことを考えている。それがきちんと描かれている感。そして、子供を死地に追いやらざるを得ない大人達の苦悩にも、鬼気迫るものがある。生きることは、誰かと繋がることだし、繋がるには言葉や態度にしていかなければならない。確定的な死を前に誰と、何と繋がるのか。自分の死の価値は、何かと引き替えにできるものなのか。決して長くはない話数の中で、15人+αのそれを描き分けている。

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2015/01/31

心に残る作品でした。結末に賛否両論あるかと思いますが個人的には綺麗でスッキリとした終わり方だったと思います。オススメ出来る作品です。

Posted byブクログ