1,800円以上の注文で送料無料

独学のすすめ の商品レビュー

4.1

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    11

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/09/26

先日、NHK『アナザーストーリー』で小松左京の『復活の日』が取り上げられた。その番組でコメントする著者の姿を見て、本書を思い出した。 著者の加藤秀俊(1930-)は社会学者である。1954年にハーバード大学に留学した際にはキッシンジャー に師事し、1964年には小松左京とともに「...

先日、NHK『アナザーストーリー』で小松左京の『復活の日』が取り上げられた。その番組でコメントする著者の姿を見て、本書を思い出した。 著者の加藤秀俊(1930-)は社会学者である。1954年にハーバード大学に留学した際にはキッシンジャー に師事し、1964年には小松左京とともに「万国博を考える会」を結成して大阪万博のテーマを考えた。 2009年発刊の本書は、もとは1974年に月刊誌『ミセス』に「教育考」というタイトルで連載されたエッセイである。(1970年代はウーマン・リブ運動を背景に女性向けの雑誌が流行った。) 約50年前に書かれた文章だが、今に通じるところが多分にある。むしろ今の方が当てはまる指摘もたくさんある。それは50年前も今も学生の質が変わっていない、あるいは学生の質が低下していることを意味しているだろうか。 チンパンジーの研究で有名なジェーン・グドール(1934-)は独学で動物行動学者になった。師がいても勉強するのは自分だから、勉強とは所詮、独学ではないか。 2010年に一読したときにはピンと来なかったところも、再読したらよく理解できた。人生の充実は創造性にある。何かを創造すること。人生の価値はそこにある。人生の価値の創造。

Posted byブクログ

2022/11/19

独学に関するメソッドのような本なのかと思って購入したのだが、どちらかというと独学や学びに関しての包括的な内容であった。それはそれで良かったと思う。あとがきを読み、かなり古い書籍ということだが参考になる部分が多くあり、かつあまり難しくは書いてない。(と思うので)よく、理解でき読めた...

独学に関するメソッドのような本なのかと思って購入したのだが、どちらかというと独学や学びに関しての包括的な内容であった。それはそれで良かったと思う。あとがきを読み、かなり古い書籍ということだが参考になる部分が多くあり、かつあまり難しくは書いてない。(と思うので)よく、理解でき読めた。学びということについて、示唆に富んでいる。と思った。書店で、何か気になっていて、購入して読んだのですがとてもよかったと思いました。

Posted byブクログ

2022/08/20

「情報を選ぶことが人生を選ぶこと。情報の質が人生の質を決める」というフレーズが印象的。約50年前の婦人雑誌に連載していたエッセイ集で書名はそのひとつなのだが、全体を通して学習や教育といった「知」に関することがテーマとなっており、古さはなく普遍性を感じる内容。子育て中の親向けに書か...

「情報を選ぶことが人生を選ぶこと。情報の質が人生の質を決める」というフレーズが印象的。約50年前の婦人雑誌に連載していたエッセイ集で書名はそのひとつなのだが、全体を通して学習や教育といった「知」に関することがテーマとなっており、古さはなく普遍性を感じる内容。子育て中の親向けに書かれたエッセイではあるが、学びなおしたいと考えている大人にもオススメ。

Posted byブクログ

2021/09/15

良書 方法論ではなく、学びにどう取り組むかを解説した書 ・意欲があるのであれば、独学で学べること ・現行の教育制度はいろいろ問題があること ・教育は、与えられるものではなく道具として使うこと 自ら、主体的に学んでいくことを終章で結論づけています。

Posted byブクログ

2021/05/31

最近の大学生は一から丁寧に手をかけないと育たない"モヤシども"、、、 自力で育っていけるよう、今までの自分を悔い改めようと思いました。

Posted byブクログ

2020/05/26

大学の司書講習の講義の中でこの本の一部が資料として使われたので、興味を持って読んでみた。 新しい学習指導要領では、[主体的対話的な深い学び]が提唱されているが、40年前から、本当の学びとは何か、筆者は問いかけていた。 もともと、雑誌「ミセス」に掲載されたエッセイなので、学問として...

大学の司書講習の講義の中でこの本の一部が資料として使われたので、興味を持って読んでみた。 新しい学習指導要領では、[主体的対話的な深い学び]が提唱されているが、40年前から、本当の学びとは何か、筆者は問いかけていた。 もともと、雑誌「ミセス」に掲載されたエッセイなので、学問として裏づけされた深い内容が実例をあげてわかりやすく述べてある。 年齢的にどうかな、という私にも独学のすすめに従おう!とやる気の出る一冊である。

Posted byブクログ

2020/03/22

内容 - 独学は誰でもできる - 何歳になってもできる - 親が本を読まずに子どもが読むわけない - 親は子どもの好奇心を潰してはいけない - 日本の教育システムは横への移動性がすくない - 教育は性別年齢問わず誰にでも開かれているべき - 日本の教育方法は好奇心を潰している ...

内容 - 独学は誰でもできる - 何歳になってもできる - 親が本を読まずに子どもが読むわけない - 親は子どもの好奇心を潰してはいけない - 日本の教育システムは横への移動性がすくない - 教育は性別年齢問わず誰にでも開かれているべき - 日本の教育方法は好奇心を潰している 1975年に書かれた本とは思えないほど、今の時代にもあてはまる。この時代から、すでに詰め込み教育を問題視している。 日本の詰め込み教育って、昔から根本的に変わっていないんだなと痛感する。 とくに共感したのは、海外では子どもを持つ大人や主婦でも大学で学ぶことがあるが、日本の大学生はほとんどが若者だという点。 著者は「20代は働き、20代後半や30代前半でまた教育機関に入り直してもいい雰囲気に社会がすべき」と述べている。 また、とても読みやすい。 平易な言葉をつかい、漢字は適度に開かえれており、ロジックが聡明。今までで読んだ本ではトップクラスに読みやすい。 何回でも読み直したいし、自分のこどもにもおすすめしたい一冊。

Posted byブクログ

2019/07/31

大学教授の小言か。と思って気軽に読んでたら、40年前に書かれた本だと知って驚愕してる。。。現代の教授が書いてると思い込んでた、ってくらい核心を突いて、学生の向学心の無さを嘆いている。学問のまえに向学心教育が必要かも。

Posted byブクログ

2018/11/12

35年も前の本とは思えない。今の時相にピッタリの本であった。ということは、35年前から、今に至るまで何も変わっていないということだろうか。独学のすすめ、今の学校に絶望しているひとにとって、きっと心の支えになってくれる本と思う。

Posted byブクログ

2018/06/18

「良い学校に入って卒業する」ことに価値を置く学校主義とでも呼ぶべきものへの疑問を投げ掛ける。 真に「学ぶ」とはどういうことかを考えさせてくれる。

Posted byブクログ