わたしのネコが小さかったころ の商品レビュー
いせひでこさんの絵本と思い、図書館で借りたが、よくよく見ると、作者は、フランスの奇才といわれる「ジル・バシュレ」で、いせさんは邦訳でした。 「ネコ」と呼ばれるものが、絵を見ると私には「ゾウ」に見え、ユーモアに溢れた作品だと思っていたが、まえがきを読むと、それだけでは無い、ネコに...
いせひでこさんの絵本と思い、図書館で借りたが、よくよく見ると、作者は、フランスの奇才といわれる「ジル・バシュレ」で、いせさんは邦訳でした。 「ネコ」と呼ばれるものが、絵を見ると私には「ゾウ」に見え、ユーモアに溢れた作品だと思っていたが、まえがきを読むと、それだけでは無い、ネコに対する愛情を、より深く持っていることを感じさせられて、ちょっと長いのですが、掲載いたします。 『なるほど、ジル・バシュレのネコは、ちょっと変わった鼻を持っている。だからどうだ、というのだ。多くの者たちが、大きな鼻や変わった個性を持っていても、脳の機能に何の影響もないではないか。うんと小さいときから、すでにジルのネコは、《はみ出した生き方》を堂々と示していた』 そう、確かにこの姿を見ると、はみ出しているようにも思われて、自分事で考えると、わけもなく不安に感じ、オロオロしてしまうのだが、それをこの作者は、『だからどうだ、というのだ』と言っている。 はみ出していても、それは、たくさんある中の、ひとつの生き方にすぎないし、それに良いも悪いもなく、ただ堂々としていればいい、と励まされているようにも感じられるし、ネコに対する思いとしては、どんなはみ出し者であろうと、その愛情は変わらないと言っているように感じられて、胸を打たれるものがありました。 それに、何度も繰り返し見ていると、だんだんネコに見えてきて、終いには、ネコだよと思えるのが、何だか不思議な感じ。 7ページの、おなかを見せて信頼を表現する姿は、まさにネコのそれですし、作者の、ネコがおばかな年頃を迎えつつあるという言い方も、きまぐれなネコの可愛さの照れ隠しにも思えてくるし、なかでも、『うんと小さいときから、ネコは、体じゅうで生きるよろこびを表すものだ』と書かれる方が、ネコをおばかだと思うわけがないと感じたとき、ああ、この作品は、こういうことなんだなと実感し、時には楽しく読めて、時には考えに耽って読める、思った以上に懐の深い作品なのだと感じました。
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ハハハハハ、困った「ネコ」です。フランスの文化のシャレた感じ、まあ、昔の人がそういっていただけで、今でもそうなのか、実際そうなのか、知りませんが、ホントシャレています。 感想はブログに書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumaku...
ハハハハハ、困った「ネコ」です。フランスの文化のシャレた感じ、まあ、昔の人がそういっていただけで、今でもそうなのか、実際そうなのか、知りませんが、ホントシャレています。 感想はブログに書きました。 https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202004230000/
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私はわたしのネコが小さかったころを知らない。なぜならうちに来た時にはもう大人だったもの。 猫が猫であることの本質は性質だと、そう、この著者はお一人で暮らしてるからこれが可能なのよね。
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シリーズ2冊目。 小さかった頃の本だからなのか?他2冊とは違う小さめサイズでちょっと探すのに手間取った。 「わたしのネコ」が「わたし」の「ねこ」になったころの話。 飼い主は鈍い人なので、読者が絵本につっこむように作られている。 だからツッコミ気質の人のほうが楽しく読めると思う。...
シリーズ2冊目。 小さかった頃の本だからなのか?他2冊とは違う小さめサイズでちょっと探すのに手間取った。 「わたしのネコ」が「わたし」の「ねこ」になったころの話。 飼い主は鈍い人なので、読者が絵本につっこむように作られている。 だからツッコミ気質の人のほうが楽しく読めると思う。 お気に入りのニンジンとの出会いが出てきた。 あの犬はおともだちだったのか。 太極図やら招き猫(多分「千両」の小判だろうな)やら小物が楽しい。 背表紙の言葉が猫バカっぽくて良い。 猫好きな人が読むとより楽しいだろうな。
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