蛇、もっとも禍し(下) の商品レビュー
図書館で。 色々複雑に入り組んだ人間関係の中の殺人事件。 読み終わって、なるほど彼女はだから院長に対してへりくだっていたのね、とも思いましたが、あの男がそれほどモテモテってのがなんか解せない。作中、3人の女性と結婚したり交際してるってことでしょ?不思議だなぁ。 解説にフィデルマ...
図書館で。 色々複雑に入り組んだ人間関係の中の殺人事件。 読み終わって、なるほど彼女はだから院長に対してへりくだっていたのね、とも思いましたが、あの男がそれほどモテモテってのがなんか解せない。作中、3人の女性と結婚したり交際してるってことでしょ?不思議だなぁ。 解説にフィデルマさんがあまり好きになれないとあってまったくもって同感だな、と思いました。血筋の確かな王女様だし、きちんとした資格を持ったドーリィ(でしたっけ)というのはわかるのですが、出会う人間すべてに自分を敬ってしかるべき、という態度をとるのはちょっとどうかな、と思う。へりくだってへつらえとは言わないけど、特に女性に対して高圧的な気がするなぁ。前に読んだ女性の族長に対してもだけど、特に年の若い要職についている女性に対して辺りが強い気がする。まぁ実際偉いんですけどね(笑)
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ロス・アラハーでの事件(『幼き子らよ、わがもとへ』)の後、ドゥーン・ボイーの女子修道院に呼ばれ、船で彼の地へ向かったフィデルマ。その途中、無人で漂流する船に遭遇し、そこでエイダルフに贈った祈祷書を発見する。彼の身を案じつつ、到着した"三つの泉の鮭"修道院で彼女を待っていたのは、身体中が傷だらけで頭部を切断された身元不明の遺体だった。ブレホンを要請しておいて捜査に非協力的な修道院長を訝しみながら、この土地に隠された秘密をフィデルマが暴く。〈修道女フィデルマシリーズ〉邦訳長篇第3作(原書4作目)。 キリスト教の上陸によって地下へ潜った古代宗教の秘密結社と埋蔵金伝説という後半の展開がアツすぎるのに、前半の女同士のいがみ合いパートが冗長!そして地下の隠れ家とか、年代記に残るいわくつきの伝説とかのワクワク要素を出すわりに、そこに幻想味が宿らない筆致なのが残念。フィデルマが論理的思考の持ち主なのはわかるけど、語り手はもうちょっと読者サービスしてくれてもいいでしょそこは。 『幼き子らよ〜』の直後の話なので、途中までエイダルフは不在。代わりにロスというとても頼りがいのある船長キャラがでてくる。フィデルマに対する気遣いもできて、族長や教会関係者よりずっとまともなんだよなぁ。エイダルフと再会してすぐ軽口を交わす辺りも良いのだが、『幼き子らよ〜』で酷い死に方をしたカースのことも一度くらい思い出してくれんか?と思ってしまう(笑)。
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シリーズ長編第3弾。 相も変わらずのフィデルマの知恵の冴え。 陰謀と欲と愛憎うずまく場所での活躍に胸がすくのもいつも通りだけど、この後の作品を先に読んだせいか、インパクトにはちょっと欠けた感。 ほかの作品が更にハイレベルだもんね。 犯人は意外というほどではなかったが、それでもい...
シリーズ長編第3弾。 相も変わらずのフィデルマの知恵の冴え。 陰謀と欲と愛憎うずまく場所での活躍に胸がすくのもいつも通りだけど、この後の作品を先に読んだせいか、インパクトにはちょっと欠けた感。 ほかの作品が更にハイレベルだもんね。 犯人は意外というほどではなかったが、それでもいろんな人間模様がとても濃く、フィデルマの最後の謎解き場面では、ううむ、さすがと唸るのみ。 その時代の香りまで漂ってくるような筆致もひっくるめて、ほんとに好きなシリーズだ。
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(上巻より続く) それにしても、 いくら男女が共に修道院に暮らし、 結婚して子供を作ることもある時代だったとはいえ、 相変わらず、親子関係や夫婦関係がドロドロしている。 でも、楽しく読めたのは、 久しぶりにエイダルフが登場して、 無事再会できたからだと思う。 今後のふたりの展開が楽しみ。
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フィデルマのシリーズでは地位がある強烈に傲慢な女性(男性の場合もあるけど女性が多い)がよく出てきますが、今回も凄まじいです。首都からも遠い田舎の修道院のため、フィデルマの権威もなかなか通じない。無知なので、どれだけ無礼な事をしているかもわからないという。 出てくる人物の描写がほ...
フィデルマのシリーズでは地位がある強烈に傲慢な女性(男性の場合もあるけど女性が多い)がよく出てきますが、今回も凄まじいです。首都からも遠い田舎の修道院のため、フィデルマの権威もなかなか通じない。無知なので、どれだけ無礼な事をしているかもわからないという。 出てくる人物の描写がほんとにうまくて面白い。嘘やごまかしの曲者だらけ。 ストーリーの中で宗教的な行事や、決まり事、独特な法律など、さらっと解説されてるので、わかりやすい。 史実とも絶妙にリンクさせてるのもさすがです。 ミステリーというより時代劇に近い感じで、面白いですよ。
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政治、宗教が絡む複数の事件が一つに。最後の一言は全く気づかなかった事で伏線を探しに戻った。わからなかったw
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横溝正史ばりの、おどろおどろしい展開。 いつの時代も、どんな場所でも、一番おそろしいのは、人間の欲望なのだなぁ、と。 7世紀アイルランドの女子修道院内で、首を切られ井戸に吊るされた若い女性の死体がみつかる。 その後も修道女が、同じく首を切られた惨殺体で発見される・・・ いづれも、...
横溝正史ばりの、おどろおどろしい展開。 いつの時代も、どんな場所でも、一番おそろしいのは、人間の欲望なのだなぁ、と。 7世紀アイルランドの女子修道院内で、首を切られ井戸に吊るされた若い女性の死体がみつかる。 その後も修道女が、同じく首を切られた惨殺体で発見される・・・ いづれも、その身体には古代異教儀式が施されている・・・その意味は? 謎の無人船、高慢な修道女たち、あやしい修道士に領主、図書室の年代記、宝探しや謀反や・・・・もうもりだくさん。 たくさんの事柄を、フィデルマがひとつひとつ拾い集めて繋ぎ合わせてゆき、答えが導き出される。 大変おもしろかったです。 上下巻とも、注釈に結構頁を割いているので、これがまたおもしろい。 フィデルマ・シリーズ、長編が他にもあるそうなので、楽しみです♪
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偏見というのは無知からくるのですね。男も女も、人種や障害についても、私たちは偏見から解放されねばならない。単なるミステリーというだけでなく、いろいろと考えさせられました。
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修道女フィデルマのシリーズ。 7世紀アイルランドを舞台にしたミステリです。 修道女にして法律家でもあるフィデルマは、捜査を依頼されます。 「三つの泉の鮭」女子修道院に滞在して、奇怪な連続殺人事件の捜査に当たることに。 (三つの泉の鮭とはキリストを指す異名の一つ。実際にこの地には...
修道女フィデルマのシリーズ。 7世紀アイルランドを舞台にしたミステリです。 修道女にして法律家でもあるフィデルマは、捜査を依頼されます。 「三つの泉の鮭」女子修道院に滞在して、奇怪な連続殺人事件の捜査に当たることに。 (三つの泉の鮭とはキリストを指す異名の一つ。実際にこの地には三つの泉があることにもかけてある) 王の妹でもあるフィデルマは、地方の反乱の兆しに気づかされて驚愕します。 古代文字を書いた札を腕に結びつけられていた死体。 発見者を殺人犯と決めつける若い修道女達。 修道院での怪しげな音。 代官のもとへ向かうフィデルマを襲った貴族達は…? この地で何が起ころうとしているのか? 色々な要素があって、盛り上がります。 嫌な人間が多いけれど、後でその理由がわかってくる場合も‥ 船長のロスなどはいい人! 修道士エイダルフとの再会が嬉しい。 この時代の修道院では結婚が認められ、子供を修道院の中で育てていた場合もあるという。 エイダルフとの関係も、心に秘めた思いだけでなくてもいいわけなのね‥ でも国籍も違うし、ゆ~っくり進みそう?
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