絶望ブランコ の商品レビュー
10年ぶりの再読。 前回読んだときは、良さが全然分からなくて、結局最後まで読めなかった記憶あり。 今回は読了! 姉と弟それぞれの語り、特にサーカス時代を想起するシーンに惹かれた。 なんで前回あんなにつまらないと感じたのか不思議。オチはともかく、ストーリーの描写は好き。 近親相...
10年ぶりの再読。 前回読んだときは、良さが全然分からなくて、結局最後まで読めなかった記憶あり。 今回は読了! 姉と弟それぞれの語り、特にサーカス時代を想起するシーンに惹かれた。 なんで前回あんなにつまらないと感じたのか不思議。オチはともかく、ストーリーの描写は好き。 近親相姦まで描く必要があったかは疑問だけども。。。
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自分の意志で行く先を決めようとせず、目の前にぶら下がったわずかな利害に惑わされ、善悪の判断も曖昧に生きていた。人生に明確な目標を持つこともなく、さしたる努力もせず、誰かに言われるがまま、ただ浮草のように、その日、その日を暮らしていた。
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日の高いうちに読み出して、一章読んだところで、「これは22時以降に読むべき話だ」と判断。 で、一気に読了。 空中ブランコのようにサーカスの回想と現在の時間軸が行き来しながら話が進む。 あらゆる想定をしても、不幸な結末しか思いつかない姉弟の、もっとも幸福な場面で物語が終わったこと...
日の高いうちに読み出して、一章読んだところで、「これは22時以降に読むべき話だ」と判断。 で、一気に読了。 空中ブランコのようにサーカスの回想と現在の時間軸が行き来しながら話が進む。 あらゆる想定をしても、不幸な結末しか思いつかない姉弟の、もっとも幸福な場面で物語が終わったことに感心した。 希望がなければ絶望は存在し得ないことを思うと、その描かれない絶望の深さに震えが来る。 ちょっと「…」と感嘆詞が鼻につく文章だったけど、興奮度は高い。
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エッチなシーンは多いです。 完全に隔離された価値観のストーリーです。 でもそれに惹き込まれてしまうので、大石圭作品は好きです。
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サーカスで空中ブランコ乗りとして活躍する両親。 キラキラした世界の中で、父親が違えども仲良く生きてきた姉弟。 だが、母が事故に遭ったことで…家族はバラバラになってしまう。 仕事が続かない父と暮らし苦労する弟。 冷たい母に虐待され、視力を失い、結婚相手にも暴力をふるわれ捨て...
サーカスで空中ブランコ乗りとして活躍する両親。 キラキラした世界の中で、父親が違えども仲良く生きてきた姉弟。 だが、母が事故に遭ったことで…家族はバラバラになってしまう。 仕事が続かない父と暮らし苦労する弟。 冷たい母に虐待され、視力を失い、結婚相手にも暴力をふるわれ捨てられた姉。 姉弟が一緒に暮らし始め、そこには穏やかな幸せがあるように思えたが・・・。 過去の場面が出てくる度、今現在姉弟二人がどれだけ幸せなのか、どれだけ今の生活を大事にしているのかが痛いほど伝わってきます。 お互いがお互いを深く思い合ってるのが、至るところに垣間見えて…だからこそ隠しごとをしている辛さも。 優しさと悲しさが溢れてる話でした。
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盲目の娼婦であるお姉ちゃんと (雇われ)連続殺人犯の弟の話。 設定はすごく面白い。 現にふらっと入った本屋で帯買いしたくらいだし。 ただ、近親相姦のくだりは本当に必要あったのかな? えらく生々しい描写の割には、ラストに生かされてない気が… 別に無くても支障なか...
盲目の娼婦であるお姉ちゃんと (雇われ)連続殺人犯の弟の話。 設定はすごく面白い。 現にふらっと入った本屋で帯買いしたくらいだし。 ただ、近親相姦のくだりは本当に必要あったのかな? えらく生々しい描写の割には、ラストに生かされてない気が… 別に無くても支障なかったよね?的な。 いや、もしかしたらここを書きたかったのかもしれないけど 優しくも残酷な究極の愛の物語ではない。 そもそも「愛」なのか?と小一時間。 んー。
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読み終わりがすっきりしない。私の想像力が足りないからだろうか。そもそもサーカスにそこまでの魅力を感じないからか、登場人物にそこまで入り込めなかった。しかし、切なく悲しい気持ちには心を動かされた。
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うーん、これはよく分からなかったな…。大石圭の作品の中でも、イマイチ何がしたかったか分からない作品。
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空中ブランコ乗りの母を、ある日襲った転落事故。 それをきっかけに、仲睦まじかった姉弟は離ればなれになってしまう。 根無し草の父に育てられ、社会の底辺を這いずるように生きる弟。 無関心で冷淡な母と暮らす中、視力を失い、結婚相手にも捨てられた姉。 姉弟が再び一緒に暮らし始めた...
空中ブランコ乗りの母を、ある日襲った転落事故。 それをきっかけに、仲睦まじかった姉弟は離ればなれになってしまう。 根無し草の父に育てられ、社会の底辺を這いずるように生きる弟。 無関心で冷淡な母と暮らす中、視力を失い、結婚相手にも捨てられた姉。 姉弟が再び一緒に暮らし始めたとき、さらなる悲劇が幕を開けるのだった…。 優しくも残酷な究極の愛の物語。 途中まで話の展開が面白くて夢中に読んだけど、 オチが・・・・なんかうやむやに終わってしまった感。 姉との関係もなんとなく想像はつくけどそれすらもうやむやに。 結局あの女の子を殺してしまった後どうなったの? 殺した後の心理描写は良かったけど、姉との後は 何事もなかったように終わってしまって・・・。 なんか違うでしょ・・・。
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失明した姉と、世界との関わりがとても暖かい。…ある一点を除いては。 そういう本なんだろうとは思うが、 あまりにもその日々が綺麗に描かれるものだから、 いまこの生活で何に絶望するのやら。 そんな感想。 姉はきっとこのあと、何度目かもわからない絶望を感じることになろう。 そういう...
失明した姉と、世界との関わりがとても暖かい。…ある一点を除いては。 そういう本なんだろうとは思うが、 あまりにもその日々が綺麗に描かれるものだから、 いまこの生活で何に絶望するのやら。 そんな感想。 姉はきっとこのあと、何度目かもわからない絶望を感じることになろう。 そういう予感は描かれまくるのだけれど、あまりにはっきり描かれ過ぎて興ざめ。 描くものは今の幸せ一辺倒でもよかった。 今は私がそんな気分なんだろうけど。 全く関係無いが「翼ちゃん」というネーミングは絶妙だなぁ。
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