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ジーキル博士とハイド氏 の商品レビュー

3.8

49件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2011/10/23

誰も少なからず多面的だ。また、そうあってほしい。バランスがとれていれば優れてそれは美しく、損なわれれば何か狂気に見える。決してわかりっこない体験の話を、何故か理解できるような、恐怖と葛藤の中を自分も追体験しているような気にもなる。

Posted byブクログ

2011/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

内容よりネタバレのほうが有名な一冊。 予想以上にどきどきしながら読めた。 これ、結末知らなかったらもっとハラハラしたんだろうなと思うと 当時の人がうらやましくなったり。 後ろに載ってる解説も面白かった!!

Posted byブクログ

2010/12/28

街中で少女を踏みつけ、平然としている凶悪な男ハイド。彼は高潔な紳士として名高いジーキル博士の家に出入りするようになった。二人にどんな関係が?弁護士アタスンは好奇心から調査を開始するが、そんな折、ついにハイドによる殺人事件が引き起こされる。目撃者もいたことですぐに捕まると思いきや、...

街中で少女を踏みつけ、平然としている凶悪な男ハイド。彼は高潔な紳士として名高いジーキル博士の家に出入りするようになった。二人にどんな関係が?弁護士アタスンは好奇心から調査を開始するが、そんな折、ついにハイドによる殺人事件が引き起こされる。目撃者もいたことですぐに捕まると思いきや、行方が全く分からないハイド。そんな中、ジーキル博士の様子が突然おかしくなり、アタスンは真相を確かめようと彼の家に乗り込む。実は奇妙な薬を調合し、それを飲んだ博士は、悪の権化ともいえる恐るべき人間に変身をとげていたのだ――彼はハイド自身でもあった。 これだけ有名なのに未読でした。恥ずかしくて人に言えないので、こっそり手を出しました(笑)ようやく「二重人格」で有名な二人の名前の意味が分かったよ!他の翻訳を未読なので比べられないですが、古典とは思えないくらい読みやすかった。新訳のおかげかも。このレーベルは手を出しやすくて助かります。最終的に罪を償うことなく死んだジーキル・ハイド両氏は散々やっておいて・・・って感じもしますが、怪奇小説として読者をびっくりさせてくれるいいネタではあったと思います。思いついた作者はすごい。ハイド氏の不気味さを言葉を尽くして伝えてくれた役者さんもぐっじょぶ!

Posted byブクログ

2010/12/27

二重人格の代名詞の「ジキルとハイド」。実際読んでみると、ジキルとハイドの二面性は、産業革命期の大英帝国の二面性の象徴だというのがすごく分かった。子供をふんづけて歩く(児童労働が問題化した時代)ハイドの様子とか。

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2010/11/24

名前は知っていても、今まで、読んだことが無かった作品です。映画で知っていたのかなと思ったりします。皆さんも良くご存じの二重人格のジーキルとハイド。改めて読んでみると、こんな話だったのだとの驚きです。街中で少女を踏みつけて平然としているハイド。弁護士アタスンは、親友ジーキル博士の遺...

名前は知っていても、今まで、読んだことが無かった作品です。映画で知っていたのかなと思ったりします。皆さんも良くご存じの二重人格のジーキルとハイド。改めて読んでみると、こんな話だったのだとの驚きです。街中で少女を踏みつけて平然としているハイド。弁護士アタスンは、親友ジーキル博士の遺言状を委託されるが、財産をハイドに送るとあった。ハイドが起こした殺人事件がの解決に、弁護士アタスンは手を貸していく。その過程で、ハイドとジーキルの秘密が明らかにされる。

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2010/07/15

あまりにも有名すぎて、かえって読まれない名作のひとつ。 日常で一般的に二重人格や善悪の表裏一体性を「ジキルとハイド」で隠喩することはまったく珍しくない。 言葉わかってる感じだけで使うのとは違う。 最後まで読むとまたエンドレスに最初に戻って読み返したくなる。 エンドレスブ...

あまりにも有名すぎて、かえって読まれない名作のひとつ。 日常で一般的に二重人格や善悪の表裏一体性を「ジキルとハイド」で隠喩することはまったく珍しくない。 言葉わかってる感じだけで使うのとは違う。 最後まで読むとまたエンドレスに最初に戻って読み返したくなる。 エンドレスブック。 もう何度も読んでる。 この時系列感といい、現実と非現実の共存が書かれてるかんじといい、 そして最後のカオスぶり、人間臭くて大好き。

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2010/05/03

「ジーキル博士とハイド氏」は二重人格の代名詞であるし、怪奇文学の代表作の一つである。 思うに不思議な怪奇的な現象を扱った文学作品がスタンダードに成り得るには、怪奇そのものは告白文として描かれ、それを読む物語の語り手を持つことで、語り手のいる現実社会との間にクッションをおくことで、...

「ジーキル博士とハイド氏」は二重人格の代名詞であるし、怪奇文学の代表作の一つである。 思うに不思議な怪奇的な現象を扱った文学作品がスタンダードに成り得るには、怪奇そのものは告白文として描かれ、それを読む物語の語り手を持つことで、語り手のいる現実社会との間にクッションをおくことで、リアリティを持つ。この手法は多くの古典的文学にあり、逆にSFが古典に成り得ない最大の要因かと思う。語り手が物語をリアルに生きたら、読み手にはリアルではなくなる。何処か離れた場所にリアルはある。その不思議を思う。

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2010/03/15

「ジキル博士とハイド氏」という言葉で、二重人格を意味する慣用句は既に周知であるが、その原典を未読の人は数多くいるだろう。 自分もその一人だった。曖昧な知識だが、大方の物語の筋は読めていたので、あまり手を伸ばす気が起きなかったのだ。 そして読破後も、やはりある程度の予想範囲内で物...

「ジキル博士とハイド氏」という言葉で、二重人格を意味する慣用句は既に周知であるが、その原典を未読の人は数多くいるだろう。 自分もその一人だった。曖昧な知識だが、大方の物語の筋は読めていたので、あまり手を伸ばす気が起きなかったのだ。 そして読破後も、やはりある程度の予想範囲内で物語は展開されていた。今回は読破することによって、漠然とした情報の隙間を埋め合わせた感じだろう。 けれど、子細を知るのならば、原典を読む方が良い。なぜ彼はこうなったのか、どうして二重人格なのか。事細かな事情が原典を読むことによって、解消されたり、または誤った解釈を訂正する場合もある。 慣用句だけでは理解できない、未知なる物語を知ることができた。

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2010/03/15

人間の二面性をテーマとした名作。 医者で、温厚な紳士であるジーキル博士は、自らの身に何かあったときは、その全財産をハイドという男に委ねるという遺言書を友人の弁護士アタスンに託す。善良なジーキル博士が擁護する謎の男ハイド氏は、邪悪な冷血漢だった。 「一個の人間とは、多様な、相矛盾...

人間の二面性をテーマとした名作。 医者で、温厚な紳士であるジーキル博士は、自らの身に何かあったときは、その全財産をハイドという男に委ねるという遺言書を友人の弁護士アタスンに託す。善良なジーキル博士が擁護する謎の男ハイド氏は、邪悪な冷血漢だった。 「一個の人間とは、多様な、相矛盾する、独立した生き物の棲む社会の縮図だ」

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