狼と香辛料(ⅩⅢ) の商品レビュー
「狼と桃のはちみつ漬け」 手の届かない価格だが。 どれだけ気力を奮い立たせて稼いだとしても、低賃金で効率の悪いことをしていたら時間が無駄だろうな。 「狼と夕暮れ色の贈り物」 今までとは違う意味を。 簡単に価値を変えるのは難しいことではあるが、新しいものを作り意味をもたせれば新た...
「狼と桃のはちみつ漬け」 手の届かない価格だが。 どれだけ気力を奮い立たせて稼いだとしても、低賃金で効率の悪いことをしていたら時間が無駄だろうな。 「狼と夕暮れ色の贈り物」 今までとは違う意味を。 簡単に価値を変えるのは難しいことではあるが、新しいものを作り意味をもたせれば新たに根付くかもな。 「狼と銀色のため息」 尻尾に括り付けた紐は。 日々共に過ごしているからこそ、要らぬ悪戯から気付くこともあるだろうし強請ることも簡単なのだろう。 「羊飼いと黒い騎士」 常に傍にいるからこそ。 夢は遠いものになってしまったが、やらなければいけないことが山積みになった新たな日常もいいかもな。
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今回は、短編三作と中編一作で構成されています。 短編は、いつものようなロレンスとホロのやりとりがえがかれています。特筆するような内容はありませんが、二人のあいかわらずの関係性がほほえましくなります。 中編「羊飼いと黒い騎士」は、ノーラの後日談を、牧羊犬エネクの視点からえがいた...
今回は、短編三作と中編一作で構成されています。 短編は、いつものようなロレンスとホロのやりとりがえがかれています。特筆するような内容はありませんが、二人のあいかわらずの関係性がほほえましくなります。 中編「羊飼いと黒い騎士」は、ノーラの後日談を、牧羊犬エネクの視点からえがいた、一風変わった趣向の作品になっています。仕立て屋になることをめざしてクスコフの町にたどり着いたノーラでしたが、人びとが出ていって活気をうしなった町には、彼女の望む仕事はありません。それでもノーラは、その町で新しい一歩を踏み出すことを決意するのですが、ちょっと結末を急ぎすぎた感じもあります。
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本編のサブキャラクターに焦点を当てた短編集です。特に主人公のロレンス(人間)ではなく、ホロ(狼)やエネク(犬)視点のストーリーは、夏目漱石の吾輩は猫であるを彷彿とさせるものであったように思います。それ以外は特筆すべき点はなく、いつも通り平坦な物語だった気がします。
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短編集。 甘々なロレンスとホロの話3編と、元羊飼いノーラが、新しい街に行って次なる一歩を踏み出す話。 短編集での2人の話は物語の進行に応じてどんどん甘くなってくるイメージが。 [狼と桃のはちみつ漬け] 遂に出会ってしまった高級桃のはちみつ漬けを購入するために奮闘する話。 「二人で」やりたいとか、もう結婚してしまえ。 [狼と夕暮れ色の贈り物] 男避けに、狼避けの貨幣を首から下げさせる話。 態度が堂々としてきた感じが。 [狼と銀色のため息] 質の悪い狐の毛皮を示す値札を、そうとは知らず自慢のしっぽにつけてご満悦のホロが可愛い。 [羊飼いと黒い騎士] 羊飼いをやめたノーラが、服飾関係の職につこうと、疫病で人の減った村に来たら、ゴタゴタに巻き込まれて、教会の司祭につく話。 疫病で人が沢山死んだ→就きたい職に就くことが可能だ。と安易に考えてしまい、それはある意味正解なのかもしれないけれど、被害を受けた方としては生きるのに精一杯で軽い気持ちで来られても辛いわけで。 中々人生思い通りに行かないものだと思うけれど、無難な着地をしてくれたようで何より。
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短編三本。 ホロ目線の短編に爆笑。 コメディの要諦は、様々なギャップを如何に上手く見せるかだが、これをよく認識している作家さんだと伝わる佳品。 ここでは、好意を持ち合っているのに素直になれない男女の意識と認知の違いだ。 合理的と言いつつ、ロレンス一杯のホロの頭の中。ロレンスしか見えていない、いや見ていないホロ。あそこまで凝視出来るから気づきが多い。そんなホロ。 一方のロレンス。仕事など他のことも考えていることが多い上、ホロの笑顔や姿態など外見に意識が向きがち。 こんな2人には認識に差が出て当然だ。だからこそ、ホロは激怒し、ロレンスはあたふたする。それが恋愛初期の可笑しみを倍加されるのだ。 そして「我輩は犬である」を地で行く短編もなかなか楽しい。
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短編集 ロレンス視点二つ ホロ視点一つ エネク視点一つ 一つ目話は、ほっとかれたホロが機嫌悪くなる話 ロレンスは愚図 二つ目は、なんてこと無い日常の話。ホロ甘い 三つ目、ホロ視点、甘ったるい。本編の三割り増し 四つ目、ノーラのその後のお話。前途多難、なかなか落ち着きそうにない。
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久々に狼と香辛料の続き読んだ。13巻目。 「狼と桃のはちみつ漬け」「狼と夕暮れ色の贈り物」「狼と銀色のため息」「羊飼いと黒い騎士」の短編4話です。 最初の3話は相変わらずホロとロレンスのいちゃいちゃが堪能できます。爆発しろ。 そして4話は久しぶりの羊飼いノーラと、それを牧羊犬エネクから見た視点のおなはし。 主を殺され命からがら逃げてきたエネクに寄り添ったのがノーラだった。その日からノーラが新しい主になった。 リュビンハイゲンの一件が終わり、羊飼いから服の仕立て職人を目指そうと、疫病が流行り人口が減ってしまい立て直し中の街クスコフを目指す。 その道中、廃屋で休んでいるところを山賊に襲われている一団をノーラとエネクが助ける。 その一団は、クスコフの教会の新たな司祭たちだった。 ノーラのその後やいかに。 そんなわけで次が14巻。そろそろホロとロレンスの旅も終りが見えてくるころだ。
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「心外である。」 短編集なりに面白かった。 4編中、2編の一人称ということが珍しかった。 ホロの一人称というのは、心が何が見えないことこそがホロなのではないか?と思ったりしているのが、ホロ一人称だと、ロレンスの心が逆に読めなくなり、それはそれで読んでいて面白かった。 最後のノーラの番外編は面白かった。まさ、犬のエネクの一人称で話が進むとは、自分のことを「我輩」や「騎士」と呼ぶ古風さには意外さと愛嬌があった。 一人称とか普段と違う書き方とすると、作者にとっても気分転換になったりするのだろうか?
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前回からあまり間を空けずのサイドストーリー ホロとロレンスの短編3篇と羊飼いのノーラのその後を描く中編。 ノーラのその後は作者も書きたがっていた内容なので面白かった。
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