丸太町ルヴォワール の商品レビュー
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ついていくのがやっとな位 裏返しては戻して更に裏返して...と 行ったり来たりで 混乱しつつ読みました。 伏線が多すぎて それを最後にどばっとまとめるもんだから 結構 繋ぐのが大変でした。 えぇー!と思う事も多々。 話的には面白かったです。 言葉遊びがしたいのは分かるけれど もっと回収がスマートだったら 気持ちよく読み終えれたハズ。 読み終えた爽快感は、ちょっと、足りないかも。
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舌戦でここまで読ませてくれる本もあまりないと思います。 デビューしたての新人が書いたとは思えない構成力もあり、 最近読んだミステリーの中では一番のおすすめです。 騙されたと思って、まずは一章を読んでみていただければ絶対引き込ます。 作り込み過ぎて、三章が長いのはやや難ですが。 ...
舌戦でここまで読ませてくれる本もあまりないと思います。 デビューしたての新人が書いたとは思えない構成力もあり、 最近読んだミステリーの中では一番のおすすめです。 騙されたと思って、まずは一章を読んでみていただければ絶対引き込ます。 作り込み過ぎて、三章が長いのはやや難ですが。 オチが見えてからの展開が長いので、ダレてしまいました。 しかしその分を引いても読む価値はあると思います。 掛け合いが好きな方は、特にオススメです。
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法廷もの、ライトノベル版。 アニメ的美少年像 美少年にふりかかる、殺人事件。 殺人事件の犯人と思われる女に対する主人公の憧憬。 読者のいろんな興味要素をちりばめながらも、全体の浅い感じが非常にする作品ではある。 多分、作品の登場人物がアイコン化しすぎていて、小説の持つ異世界を表現...
法廷もの、ライトノベル版。 アニメ的美少年像 美少年にふりかかる、殺人事件。 殺人事件の犯人と思われる女に対する主人公の憧憬。 読者のいろんな興味要素をちりばめながらも、全体の浅い感じが非常にする作品ではある。 多分、作品の登場人物がアイコン化しすぎていて、小説の持つ異世界を表現しきれていないところにあると思う。 人物設定・世界観設定だけでは、決してイイ小説にならないというイイ例。 やっぱ、優等生にはイイ小説書けないよね。。。
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ミステリーとしても恋愛物としても極上の作品。 京大ミステリー研出身ということで、やはりすごいですわ!
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丸太町という京都の地名に惹かれて購入。どんでん返しの連続で、オチが全く読めず(読める人がいるんやろうか?)、楽しい読書ができました♪
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2009年の刊行で著者のデビュー作です、刊行当初からよい評判を聞いてたんですが、「講談社BOX」なるシリーズが書店で見つけられず、本来は購入したかったんですが図書館の力に頼りやっと出会うことができました。 読む前に改めて著者のプロフィールを調べてみると…おやおや!京大ミステリ研出身じゃないですか!そして敬愛なる麻耶雄嵩氏の推薦コメントもでております。これは期待しますね。 予測のつかない怒涛の展開にほぼ一気に読み終えました。久方ぶりの心地よい脱力感…読者を飽きさせないジェットコースター並のスピード感とどんでん返しの連続、しかも明確な論理による真相への終結、胸に迫る最後の一行まで個人的趣向ど真ん中の傑作でありました。 以下かなりのネタバレになります、未読の方は決してこの先へは進まれないことを御注進申し上げます。 舞台となる土地は京都です、これは著者の地元であろうし、物語中における特殊な舞台設定において最も似つかわしい土地であるとも言えます。 作品の構成においてですが4部からなり、1部は事件編、3~4部は解決編といえるでしょう。病院経営者であり財産家である老人が死亡します、状況的に限りなく他殺の疑いの高い自然死で処理されるものの、老人の孫が容疑者とされます、世間体を保つため事件性は揉み消されますが、3年の月日をおいて遺産を巡る骨肉の争いが起こり、真相究明を公の裁きの場ではない「双龍会」にかけることになります。この「双龍会」という舞台装置の創設こそがこの作品の大きなポイントになっています。 古式にのっとった擬似裁判であり、通常の裁判における検事、弁護士は龍師と呼ばれ、凄まじいまでの舌戦を繰り広げます。公的な裁きではないので被告が有罪になろうとも懲役等の罰はありませんが社会的地位は失墜することになります。こうして被告である少年と、検事側である黄龍師、弁護側である青龍師、両陣営が主な登場人物となって物語は展開していきます。 1部においては被告である少年、論語の一人称で語られます、老人が死亡した日、彼はある女性と運命的な邂逅を果たし恋に落ちます。しかしながら彼女はその痕跡を全て消し去り姿を消してしまいます。かくして論語の無罪を証明できるのはその消えた女のみ、そして彼女を探すことは失った恋の炎をもう一度煌かせることでもあります。この1部において論語の一人称で語りかける事件の顛末は構成そのものが大きな伏線となっています。 2部以降は双龍会での擬似裁判の進行に合わせて物語は加速していきます、第三者神の目視点で語られていき、主な登場人物として弁護側の青龍師、流(みつる)と達也。流はべれんめぇ調で威勢がいいのが特徴ですが、役割としては狂言回しです。真の探偵役は達也で自ら棋士を名乗っています。そして検察側の黄龍師、龍樹落花(龍樹という姓にびっくり!麻耶雄嵩の推薦コメント読んだからなおさらですが、龍樹頼家=メルカトル鮎じゃないですか!オマージュ的なものがあったのかな?)と大和。 龍樹家は特級龍師の家系で、双龍会で無敗。落花落とし、暗殺剣などの必殺技までついてます!論語と青龍師達はかなり絶望的な状況です。 この後は二転三転の展開が素晴らしく、龍師達の戦いは緊迫感に溢れてます。公的裁判ではないため勝つ為の手段として証拠の捏造、偽証などは当たり前。要は裁判官である火帝と聴衆を納得させれば勝ちなのです。龍師の(特に龍樹家)いでたちなどヴィジュアル的にも色彩鮮やかに描かれ、その中での論理合戦は読み応え抜群でした。 論語、達也、落花と物凄い探偵級の頭脳の持ち主が登場しますが、それぞれ個性がかぶることなくバランスよく配置され状況が反転する度に視点が移動しますが、違和感なく読み進めることができました。 中盤以降驚きの連続でしたが、最後は気持ちよく真相に辿りつきました。そして最後の一行…フィニッシングストロークではありませんが深い余韻と共に心に残る締めくくりでした。
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戯言遣いと同等なほど言葉遊びし、物騙りと比例するほど歪んでいない。論理と詭弁を用いてビロードを引き裂く叫びを抑える。極めて綺麗な愛であり、iであった。帝王切開に似た物語。高評価。
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ミステリ的驚きをふんだんに盛り込んだエンタテインメント本という感じ。言葉遊び部分を面白いと感じるかどうかで評価が変わってきそうだなー。面白かったのだけど、キャラとか設定が魅力的かと言われると、首を捻る部分も。そういう「設定」を受け入れられるかどうかという、好みの問題なのだと思うけれども。
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京都を舞台とした異色ミステリー小説。最近、京都を舞台とした小説はかなりの流行を見せていますが、ご多分に漏れず、作者の円居さんは京大出身。なんでも、京大推理小説研究会に所属していた方のようです。 楽しいとか楽しくないとかは関係なく、このありとあらゆる推理小説の仕掛けを百貨店の...
京都を舞台とした異色ミステリー小説。最近、京都を舞台とした小説はかなりの流行を見せていますが、ご多分に漏れず、作者の円居さんは京大出身。なんでも、京大推理小説研究会に所属していた方のようです。 楽しいとか楽しくないとかは関係なく、このありとあらゆる推理小説の仕掛けを百貨店のごとく散りばめる手法は、さすが推理小説ファンといったところ。一部、納得のいかないこともあるけれど、それでもこの一冊を読むだけで、衝撃を受ける系のミステリーの雰囲気は十分に味わえるのではないでしょうか。そういった意味で、ミステリー小説に縁のない人が、まず読んでみるというのも悪くはない。もう何から何までが罠であり、仕掛けであり、答えである。 いわゆる叙述トリックもふんだんショコラであり、特に真相に近づくにつれて「そういうことか!」の連続。叙述トリックというと、綾辻行人さんの『十角館の殺人』など、「映像化できない作品」という札が付けられるわけですが、当然本作もその例には漏れない。絶対映像化はできない。逆に言えば、この面白さは文章でしか味わえないということ。それだけに、読む価値のある一冊と言えましょう。 「ああ、夢から醒めてもまた夢なんだぜ? どれだけどんでん返しするんだよ。馬鹿じゃねえの!」 【目次】 丸太町ルヴォワール 第一章 朱雀の女よ 第二章 その絆に用がある 第三章 さらば甘き眠り 終 章 昏くなるまで待って (イラスト/純)
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論理ずくの大合戦! でもとてつもなくアンフェア! ヒントあったっけ?というようなどんでん返しの連続なので素直な人向けのお話かも。 作者との推理合戦はできないです。
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