すみ鬼にげた の商品レビュー
「鬼がヤスに、なにか言いかけた」 唐招提寺の四隅に在る鬼がモデル。フィクションだが、本当の言い伝えと思いたくなる。ワクワクする冒険ファンタジー。長編だが、ぜひ読んでほしい。(28分)#絵本 #絵本が好きな人と繋がりたい #すみ鬼にげた #岩城範枝 #松村公嗣 #福音館書店
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2020年度 4年生 寄贈本 奈良にある 唐招提寺。 大工見習いの話です。 ある日 仕事終わりに暗くなった境内のどこからか 泣き声のようなうめき声が 聞こえてきました。 おそるおそる その声のする方へ行ってみると……
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宮大工の少年ヤスと、唐招提寺の屋根を支えるすみ鬼との交流を描いたお話。 展示されていた実物のすみ鬼を見た作者が思いついた話とのことだけど、唐招提寺に残る伝承って言われても信じてしまいそう。それ位ワクワクしてスケール感もあっておもしろくて、この話とても好き。映像化しても見応えある作...
宮大工の少年ヤスと、唐招提寺の屋根を支えるすみ鬼との交流を描いたお話。 展示されていた実物のすみ鬼を見た作者が思いついた話とのことだけど、唐招提寺に残る伝承って言われても信じてしまいそう。それ位ワクワクしてスケール感もあっておもしろくて、この話とても好き。映像化しても見応えある作品になりそう。 そして、これは唐招提寺に行ってすみ鬼確認したくなる、望遠鏡が必要なんですね。
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4年生読み聞かせに持っていきました。 読むのに15分くらい、説明込だと20分くらいです。 === 江戸時代。宮大工見習いとして奈良の唐招提寺修復に加わわった少年ヤスは西南の軒下の隅に打ちつけられた木彫りの鬼の鳴き声を聞く。 鬼は九百年前に唐の国から日本の鬼と力比べをするため...
4年生読み聞かせに持っていきました。 読むのに15分くらい、説明込だと20分くらいです。 === 江戸時代。宮大工見習いとして奈良の唐招提寺修復に加わわった少年ヤスは西南の軒下の隅に打ちつけられた木彫りの鬼の鳴き声を聞く。 鬼は九百年前に唐の国から日本の鬼と力比べをするため鑑真和上の船に密航したが、見つかって”すみ鬼”として封じられていた。 日本の鬼との力比べが心残りの西南のすみ鬼は、ヤスにここから自由にさせてくれと頼む。 ヤスが隅鬼の釘を外すと、鬼はヤスを背負って吉野の深い山奥へ入って行く。 夜の闇には、日本の鬼たち、人間の知らないもう半分の世界で生きる物たちがいた。 「うおーーー!」ヤスを連れてきた鬼が吠える。 「うおーーー!」闇から日本の鬼たちが応える。 そうだ、鬼は日本の鬼たちと心ゆくまで力比べをしたかったのだ。 ヤスの前で、鬼たちの宴会が始まる…。 === 作者が唐招提寺修復の際に公開された隅鬼を見て考えた話と言うこと。 個人的に非常に良い絵本だと思っているのですが、子供たちには難しいと思ったので、 唐招提寺、鑑真和上、唐招提寺修復の際に公開された実物の隅鬼をプリントアウトして 「このお坊さんが中国からきて…」 「この絵の隅鬼の実物はこちらです。この絵本の作者は、四体の隅鬼の中でこの一体だけが力が抜けているから、なんでかなと思ってこの本を書いたそうです」 なんて説明をしました(本当は増長天たち四天王の写真もプリントアウトして「近くの〇〇寺にも像があるから見てね」と言うつもりだったんだけど準備し忘れた / f^^;)。 しかし読み聞かせ時間をオーバーしていたので(先生のご厚意で最後まで読ませていただいたが)さら~っとした説明しかできず。どこまで理解してくれたか。 子供たちの反応は、まあ絵も見てくれたし、私がプリントアウトした実際の西南の隅鬼も興味を示していたと思います。 またうちの娘も、この絵本を家で読んだときは「長い。鬼怖い。なんだかわからない」とかなり不評だったのですが写真を見せたことで興味を持ったようで、 家に帰ったら 「あの写真見せて。本当のところはどうして四匹の鬼のうち一匹だけ力が抜けてるの?」と聞いてきました。 実際の隅鬼がなぜ一体だけ表情が違うかと言うと、 他の三体は創建当初に作られた物、南西の隅鬼は江戸時代に作られた物で素材も違うからだそうですが、 それを「この一体はまだ心が残っているのでは?」と考えるのが作家なんだなあと思った…とか読み聞かせの時に言いたかったんですけど時間がなかった。 次に別のクラスへ持っていくことがあったら説明時間ももっと取ろうと思っていますが、うちの次男は1年生。まだ早いよなあ…。 (長男6年生からは「ぼくの教室には来ないで」と言われている…(;;))
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うわ、好き。 こういうお話に弱い。 唐招提寺のホンモノのすみ鬼をモデルにしたお話だって。 宮大工の見習として、唐招提寺の修理にやってきたヤス。 ある夕暮れに不思議な鳴き声を聞いたヤスは南西の屋根を支えるすみ鬼に出会う。 「この鬼、イイヤツだな。」(S9) 鬼が吉野の山奥にずん...
うわ、好き。 こういうお話に弱い。 唐招提寺のホンモノのすみ鬼をモデルにしたお話だって。 宮大工の見習として、唐招提寺の修理にやってきたヤス。 ある夕暮れに不思議な鳴き声を聞いたヤスは南西の屋根を支えるすみ鬼に出会う。 「この鬼、イイヤツだな。」(S9) 鬼が吉野の山奥にずんずん進んでいく展開に顔を強張らせたチビくんがホッとしたように呟く。 「俺も腹にのせてみたい。やっぱ、くすぐったいのかな。」 唐招提寺ですみ鬼に会いたくなる。
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低学年、中学年から。 課題図書。 唐招提寺の柱の隅に四体の鬼がいる。そのうちの一体は他とはなにか違う… 鬼が逃げた。結局捕まって元に。 本当にこの鬼あるようなので見てみたいです。
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この「すみ鬼」のモデルは唐招提寺の金堂の四隅にいる木彫りの邪気なんですって。このうちの三体は必死の形相なのに、一体だけは力の抜けた顔をしているそう。重い屋根を支える役目を担ったすみ鬼ゆえ、苦しい顔をしているのは納得できるが、なぜこの一体は笑出しそうな顔をしているのか? ここからう...
この「すみ鬼」のモデルは唐招提寺の金堂の四隅にいる木彫りの邪気なんですって。このうちの三体は必死の形相なのに、一体だけは力の抜けた顔をしているそう。重い屋根を支える役目を担ったすみ鬼ゆえ、苦しい顔をしているのは納得できるが、なぜこの一体は笑出しそうな顔をしているのか? ここからうまれたストーリーだそうです。 へぇ〜、そうなんだ。是非このすみ鬼を見てみたいなぁ。
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奈良の唐招提寺に鬼がいた――――。宮大工の見習い少年、ヤスとすみ鬼のこころの交流が、筆が踊るような生き生きとした画風で描かれています。逞しい鬼の背中に少年は父を見たのでは――?少年が出会ったすみ鬼の 圧倒的な強さと逞しさと優しさ。それは大人になった少年のこころにつよく焼き付いてます。
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表紙を見たときには,炭鬼かと思いました。 灰色を基調とした鬼だったので。 よく読んでみると,角鬼だったのですね。 四隅という意味からすれば,隅鬼の方が正しいのでしょう。 建物を見て、それが作られたことを物語にしていくなんて, とても素敵な話です。 実際に、建物を見に行きたくなりました。 自分でも、素敵な建物の物語が書きたくなりました。 下手な読書感想文でごめんなさい。
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