平家の群像 の商品レビュー
物語としての平家物語を頭に入れた上で、史実の側も...と見るのはとても面白かった! ・平家の「家」(p.12): 律令制では、親王、三位以上の上流貴族の「家」は公的な存在で、家政を掌る職員(家令)が官給されていた。...源氏と平家と呼んでも源家と平氏とは言わない。語呂の善し悪し...
物語としての平家物語を頭に入れた上で、史実の側も...と見るのはとても面白かった! ・平家の「家」(p.12): 律令制では、親王、三位以上の上流貴族の「家」は公的な存在で、家政を掌る職員(家令)が官給されていた。...源氏と平家と呼んでも源家と平氏とは言わない。語呂の善し悪しの問題ではなく、両者の朝廷における位置の高下さによるものである。 や維盛は嫡子か(p.35)なども、特にアニメ平家物語の中では維盛、資盛、清経と仲の良い兄弟のイメージが強いけれども昇進の差などめちゃくちゃ面白かった。 あとは平家物語の中では将としてのイメージが強い知盛の病(p.88)の考察なども興味深く、勝手にプレイボーイ重衡と思っていたけれど、勇ましい部分に光を当てるのもまた面白い こういうアプローチの本をもっと読みたいし、やはり読み本系も読みたいなあ
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平氏のしかも清盛ではなく弟、息子、孫を中心に語られており新鮮でした。 親族でない家臣団については語られてないのは残念。 鵯越が義経ではなく多田行綱が行っていて逆落としはしていないって説は面白かった。
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平家物語のせいで 平家はやたら悪者扱いされているけれども 実を言えばそれを滅ぼした源家も 結局は一部分が変わっただけで 何も変わっていはいないんですよね。 歴史は繰り返す… きっとやっかみがあったからこそ なお一層悪者にされたのだと思います。 しかしながら木曽義仲は本当に扱いが悲しい… どこにも身の置き所がなかったからね。 それと…巴御前出してない… この方波乱の人生送っているのに その後出したげてよぉ… 平家がどうして滅んでしまったか… ちょっとの手腕がなかったとも 人に裏切られたとも… いずれにしても人がすべてを握るんだと思うのです。
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平家の六波羅幕府が日本史上初の幕府とする高橋先生の清盛以外の平家の人々を描く作品 物語と違い、学術的な検討が行われ平家の人々の違う一面を発見できます。
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平家物語の世界に慣れていると、重盛は知性の人、知盛は武勇の人、そして宗盛は愚人ということになりますが、著者はそれを徹底的に分析して、英雄・敵役を物語として語るために創られたものとして否定しているかのようです。そして 光源氏の再来と謳われた小松家の長男維盛、牡丹の花の猛将・重衡の2人に焦点を当てて、真相を探っていきます。「父太郎」と「母太郎」の対抗関係として、清盛と頼盛、重盛と宗盛、維盛と資盛などの関係が描かれておりますが、これなどは今までこのような見方を知らずに平家一門を見ており、新鮮でした。それにしてもこのような研究をすることの意味がどこにあるのか?といってしまうとオシマイなのでしょうね。私としては物語の登場人物の本当の姿の追究は実に楽しかったのですが・・・。平家政権が武士による最初の幕府だったという証明にもっと力を入れるとか、あるでしょうが。清盛が白河法皇の落胤という説を受け入れているということでも、この著者は随分捌けた人です。
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清盛の弟や子供、孫、公家の平家の人間関係などからどう運命が変遷したかを分かりやすく記述していておもろかったー。
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系図や地図、役職の表など図が豊富でより深い知識を得ることができると思います。 特に第3章〜5章ではあの有名な壇ノ浦の戦いまでの流れが詳細に記されており、日本史好きにはたまらない一冊だと思います。 ただ一つ気になるのは本の題名です。 私だけかも知れませんが、「群像」という言葉の意味...
系図や地図、役職の表など図が豊富でより深い知識を得ることができると思います。 特に第3章〜5章ではあの有名な壇ノ浦の戦いまでの流れが詳細に記されており、日本史好きにはたまらない一冊だと思います。 ただ一つ気になるのは本の題名です。 私だけかも知れませんが、「群像」という言葉の意味が曖昧で本の表紙を見ただけでは読む気になれませんでした。 目次を見て初めて平家の盛衰についての本であることを知りました。 もっと分かりやすい題名の方が逆に印象に残ると思います。 大河ドラマと併せてより深く学んでみませんか。
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平家物語に親しんでいて大体の場面とか人物ごとのエピソードを把握している人向けだと思う。重盛、維盛、資盛が好きな私にはすごく面白かった。
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様々な史料を駆使して平家物語の影響を排除して平家の人々や政権の性格を描き出そうとしている。今までも自分では平家物語はあくまでフィクションだということは分かっているつもりだったけど、jこれを読んで人物像とかかなり影響を受けていたことを再認識した。平家物語ではあんなに印象の強い知盛が実はそれほど活躍していなかったとかは今回初めて知った
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資料を参照した分析が主で、主観の少ない文章であることは好感が持てた。 資料の抜き出しは、もう少しだけ、前後も入れて貰えるとよりうれしかった。 玉葉本文を読んでみたくなった。 侍大将と侍、大将軍との関係、隷属関係もわかりやすい。 知盛の持病について、踏み込んだ分析をしている。
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