ルー=ガルー の商品レビュー
2009年発行、講談社の講談社ノベルス。近未来の架空の世界を舞台としたミステリ作品。あまり架空な世界を舞台とした作品がない作者だと思う。舞台の設定のわかりにくさが、前半の描写を回りくどくしているように思える。中盤から後半はあまり近未来と関係なくなることもあって一気呵成に進む感じだ...
2009年発行、講談社の講談社ノベルス。近未来の架空の世界を舞台としたミステリ作品。あまり架空な世界を舞台とした作品がない作者だと思う。舞台の設定のわかりにくさが、前半の描写を回りくどくしているように思える。中盤から後半はあまり近未来と関係なくなることもあって一気呵成に進む感じだが。 備考:2001年6月に徳間書店より単行本として刊行、2004年11月にトクマ・ノベルズとして刊行、
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おや、森博嗣さんの小説を読んでる気持ちになった。仲良しのお二人だから似ている部分もあるのかないのか( ´艸`) 毒親ならぬ毒孫…。ひとつひとつの材料は実に生々しいが、京極さんによって毒描写は薄められたのかなあと感じた。 読者から募集した設定で書かれたということだが、気持ちのあがる...
おや、森博嗣さんの小説を読んでる気持ちになった。仲良しのお二人だから似ている部分もあるのかないのか( ´艸`) 毒親ならぬ毒孫…。ひとつひとつの材料は実に生々しいが、京極さんによって毒描写は薄められたのかなあと感じた。 読者から募集した設定で書かれたということだが、気持ちのあがるすがすがしいお題が集まりにくい、未来に対して悲観的なものがウケルのは国民性なのかな。 データが真実の世の中、とてもリアルに感じた。 でも選択したくはない未来だった。 あ、でも小説はおもしろかった。 少女とカウンセラー二人の視点を通じて事件が語られる形式
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ん、榎木津大明神の娘がいる。 少女ってどこか凄みがあるんだよな。特に美少女。 安心感のある百鬼夜行。
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アニメ化されたラノベ、けっこうお勧め、しかも京極夏彦と聞いて借りたけれど、この表紙で739ページ…。 近未来、少女達が主役、殺人事件。 全く読み進めることができる。 後半からおもしろくなるらしいけれど、すごく時間があるときがきたら続きを読むかもしれない…。
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ポイントで購入。京極さんのラノベって不思議…と軽い気持ちで読み始めたが、やっぱり京極テイスト健在でした。 近未来の在り方と、そこで生きる少女たちの心の在り様に共感する部分もあった。今のSNSの行く末のような。 歩未には自分の罪を知る人、その人達が傍にいる事が救いになればいいと思う...
ポイントで購入。京極さんのラノベって不思議…と軽い気持ちで読み始めたが、やっぱり京極テイスト健在でした。 近未来の在り方と、そこで生きる少女たちの心の在り様に共感する部分もあった。今のSNSの行く末のような。 歩未には自分の罪を知る人、その人達が傍にいる事が救いになればいいと思う。
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内容(「BOOK」データベースより) 近未来。少女・牧野葉月は閉じた世界に生きていた。形態端末という“鎖”に繋がれ監視された内部に不純物が入り込む余地はなく、安全なはずだった。そこに突如現れた一片の狂気―それは少女達を狙う連続殺人鬼!物理的接触で初めて知る友達の存在。自由を求め、...
内容(「BOOK」データベースより) 近未来。少女・牧野葉月は閉じた世界に生きていた。形態端末という“鎖”に繋がれ監視された内部に不純物が入り込む余地はなく、安全なはずだった。そこに突如現れた一片の狂気―それは少女達を狙う連続殺人鬼!物理的接触で初めて知る友達の存在。自由を求め、鎖を引きちぎった少女達を待ち受ける驚愕の真相とは…!?京極夏彦が描く新世代ミステリ、ここに新生。 手にとっては、読むのをやめることを繰り返していたが、本腰を入れて読み出した途端最後まで読みきってしまった。後半はミステリというか漫画のような展開で楽しく読めました。序盤とっつきにくかった代償なのか世界観もきちんと描かれていたように思います。
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長かったです、また。 京極さんの、近未来のサスペンスもの。 新書版2段組み580ぺージ強は、さすがにやっぱり圧巻でした。 最初、あまり世界観にはまりきらなくて進みが遅かったんですけど、 最後1/3くらいはやっぱり怒涛の展開でした。 それにしても歩未ちゃん、救いがない。。。 このシリーズって続きかけそうだけど、書かないのかな、と思ったり。 詳しい感想はこちら→http://monogatarigatari.blog.fc2.com/blog-entry-140.html
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異色な京極ワールド。 全てがデータで統制され人とのコミュニケーションが希薄になった――無機質な近未来。 最初は世界観に馴染めず読むのに四苦八苦。人間らしさを感じ得ない社会に窮屈を覚えるし、なによりそんな社会で育った少女たちに感情移入が出来ない。 しかし、中盤からの展開の早さにどんどん引き込まれていき、読了後には見事にはまってしまった。 少女たちの初めはないも同然の友情がだんだんと築かれていく様子。 精緻で壮大な仕掛け。 そして、なにより京極ファンなら嬉しい妖怪を題材にしている。 「ルー=ガルー」とはフランスの伝説で夜な夜な狼に化け悪事を働く怪物のこと。 犯人である“狼”の業の深さと云ったら……。 あと、百鬼夜行シリーズ『鬼一口』のある人物が登場したことには驚いた。 その人物の過去が未来に多大な影響を与えていたことには肝胆寒からしめた。
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前に単行本で読んだけど、ノベルスで買ったので再読 京極さんらしからぬ近未来作品 キャラクターの言動が京極らしからぬ感じ でもまぁ、ところどころに京極っぽさがありますなぁ この人、こんなのも書けたのねぇ
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初の京極作品。 衝撃に次ぐ衝撃。セリフもキレキレで面白すぎた!もういろいろ、お腹いっぱい。 まず驚くのはその詳細な説明。かなりの情報量なのに、しつこくはなく、読者をその世界から迷わせない。近未来的なSF設定ながら、現代社会との対比を記すことで、説得力があり、リアリティがある。 ...
初の京極作品。 衝撃に次ぐ衝撃。セリフもキレキレで面白すぎた!もういろいろ、お腹いっぱい。 まず驚くのはその詳細な説明。かなりの情報量なのに、しつこくはなく、読者をその世界から迷わせない。近未来的なSF設定ながら、現代社会との対比を記すことで、説得力があり、リアリティがある。 ネットワークにより、人間が完全に管理された世界はハーモニーを思い出す。 しかし、分かりそうなのにまんまと騙されて驚く。作者の思うつぼですが、騙されてこそ、ミステリィ読者は楽しめるのかも。 「今日は特別なんだ、危ないんだって」
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