戦いすんで日が暮れて の商品レビュー
全く今まで読んだ事のない作者さん。 表紙を見せて置かれていたので本屋さんのおすすめかと思って購入。 読み始めてすぐに思ったのは昭和の戦後、昭和30年代の話し?今どきこんな夫婦はいないよね、と。 なんだか常にバタバタ、ゴチャゴチャしている感じなのに人、特に旦那さんへの観察眼がするど...
全く今まで読んだ事のない作者さん。 表紙を見せて置かれていたので本屋さんのおすすめかと思って購入。 読み始めてすぐに思ったのは昭和の戦後、昭和30年代の話し?今どきこんな夫婦はいないよね、と。 なんだか常にバタバタ、ゴチャゴチャしている感じなのに人、特に旦那さんへの観察眼がするどくて。 小説は作者の実経験がもとになっているそう。 作者さん自身に興味を持った。
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解説:今官一、直木賞 戦いすんで日が暮れて(直木賞)◆ひとりぼっちの女史◆敗残の春◆佐倉夫人の憂愁◆結婚夜曲◆マメ勝ち信吉◆ああ男!◆田所女史の悲恋
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まぁ豪快というか何というか。 男には書けない作品だけど、女性が書くにはそれこそ豪傑でないと世の袋叩きに合いそう。小説の内容よりもこれを書いた人物の怪獣ぶりに献杯。
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状況が最悪とはいえ、口汚い妻の罵りひどすぎる。人の尊厳もなくこんな言われようしたら、男でも女でも余計ダメになる。借金を返してあげるのもかえってよくないし。
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図書館で。 佐藤愛子さんの自伝のようなフィクションも交えたような倒産と借金のお話。破産宣告しちゃえば確かに財産管理人だかなんだかにゲタを預けちゃえば良いんだろうけど。そうもいかない人情と人と人のしがらみがあるというんだろうけど… 借金背負ってさらに元気になるってパワーが素晴らしい...
図書館で。 佐藤愛子さんの自伝のようなフィクションも交えたような倒産と借金のお話。破産宣告しちゃえば確かに財産管理人だかなんだかにゲタを預けちゃえば良いんだろうけど。そうもいかない人情と人と人のしがらみがあるというんだろうけど… 借金背負ってさらに元気になるってパワーが素晴らしい。やっぱり手に職持っているというのは強いんだろうな。 というわけでどうにもあまり色っぽくない話ばかりでそれも面白かったり。
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第61回直木賞。 夫が経営する会社が倒産し、親戚・債権者の対応をする妻の話。どうやら著者自身の経験そのものらしく、エッセイと言っても過言ではない。 いざという時の、人間の本音と建前を軽快なタッチで描いている。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「なんでこうなるの」と一緒に買ってあった佐藤愛子さんの短編集です。 表題のこの話は、佐藤さんの実際の経験をもとに書かれたそうで。 旦那の経営する会社が倒産。 う〜ん、考えただけで目の前が真っ暗になりそう。 だけど佐藤さん(本の中では瀬木さんだけど)は、怒りをパワーに、逆境をパワーにして突き進んでいく。 だけど時々、金貸しの人に「奥さんが責任取ることはない」と優しい言葉をかけられてホロリとしたり。 それにしても強いなぁ。 そんな状況になっても、娘に冗談を言ったりできる強さがすばらしい。 その他の短編では「ひとりぼっちの女史」「佐倉夫人の憂鬱」がよかったかな。 まあ、大体似たような感じの人たち(気の強い妻、気弱な夫)が出てくるんですけどね。
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