はつ恋 の商品レビュー

榎田尤利【著】

2012/02/08

教え子×教師の鉄板ＢＬと思いきや、予想外のタイムスリップものでした。本当の恋を知らない捻くれ30男が、高校時代の自分に戻り人生をなぞる…いいなぁ、この設定、私もやってみたい。
初めて先生にキスするシーンはドキドキしました～だって中身は30の傲慢だった男が触れるだけのキスに唇震わせてるんですよvv
先生もね、生きるのに不器用でつい貧乏くじ引いちゃうタイプ？恋人だった男にも散々な目に遭わされていて、もう30男はそんな先生がほっとけない訳です。なんとか未来に起こる出来事から先生を守る為に頑張るのですが、無情にも現在に引き戻されて…という話です。
さすが榎田さん、こんな意外な？設定でも主人公の心理描写が細かいのでサクサクと読めます。
そしてラストは、、、
happy endでホントよかったです。

2013/09/04

結局どこでどうなってそうなったのかは分からないけど、お互いがお互いを必要としていたからこその「やりなおし」だったのかなぁ・・・。　
オイラ的には続編は蛇足すぎた感じｗｗｗｗ

2011/07/18

タイムリープする話。あらすじ読んでも、いまいち設定がわかったなかった。まさか自分の過去に飛ぶとは・・・。
大人になって見えるものもあるんだな、と思った。子供の頃は気付かなかったことも、成長することで感じ方が変わったり。それがいいか悪いかは別として。大人になって見えたから、好きになった。助けたいと思った。しかしまさか未来に戻って恋人になれるとは思わんかった。

2011/06/20

失恋したときの主人公の描写が生々しく、それはもう自分が失恋したような気分。「シザーハンズ」のキムとエドワードの会話を授業に取り入れる先生だったら、私も好きになってしまいそうだなあ。
結局、31歳の久我山は途中で元の時間に戻ってしまい、直接先生を救うことはできなかったけれど、31歳の久我山がほんのひと時だけでも先生と関係を築いていたからこそ、14年後に先生は自ら死を選ばずに済んだんだと思えば、彼がタイムスリップしたことに大いに意味があったのではないでしょうか。なにはともあれ、主人公が先生と再会できて、結ばれて良かった。

2011/04/08

表紙買いした作品なので、期待度が低かったせいか意外にもかなりのお気に入りに。
はっきり言ってタイムスリップとか、SFチックかつ、ファンタジックなテイストは、この方の作品としては相当な違和感ありました。でも、この鼻持ちならない大人に育っちゃった主人公の久我山を矯正するには、それくらいのインパクトがなくてはダメだったんですね。

久我山が事故に遭って、突然高校時代にタイムスリップしてしまい、完璧に忘れ去っていた曽根に甘酸っぱい初恋をしてしまう話なんですが、体は高校生でも心が31歳のいけ好かない弁護士ってとこがものすごくキモ。で、当時は鼻にもかけなかった曽根を、危なっかしい年下の若い男として見る事になって、次第に久我山の気持ちが恋へと変化していくところはさすがだなと思わせる心理描写です。
曽根が教師としていかに真摯に臨んでいたかというのも、大人目線でやっとわかるあたりも、リアル。
曽根を守りたくても、身分が高校生なのでどうにもならないもどかしさとか、31歳から見れば当時気付かなかったいろいろな真実が理解できるところとか、目線は終始大人側。大人のためのBLかも。高校生がこの話読んでも、ちょっと理解不能かもね。

タイムスリップなしにそのままの人生送っていたら、胸が張り裂けそうな気持ちになる恋のことも知らずに死んだかもしれない久我山は、もう一度過去を生き直すことによって一世一代の実らぬ初恋を経験します。…男同士ってのもあるけど、教師と生徒ってのもあるし、なにしろ未成年だし。いけないことなんですね。

久我山が「私」と語るのがいい。17歳の自分をすごく大人目線で客観視していて、でもその語りが曽根を好きになっていくにしたがって、柔軟になるのも絶妙。

現在に戻った後の生まれ変わっちゃった久我山にはびっくりだったけど、相変らずちょっと黒いところもあったりして、個人的に安堵感がありました…曽根が一人身だとわかった途端の、あの早業！ツボった。かなり素敵な攻に成長してます。最後は押しの強い年下攻め、しかも眼鏡弁護士。一つ一つのセリフが素晴らしすぎでした。

2011/01/06

大きく言えば生徒×先生です
でも、攻めが31歳から精神だけタイムトリップして高校生活を送るので、精神的には年上×年下という…でも受けは攻めがタイムトリップしたと最後まで知らずに終わるので、受けとしては年下×年上…少し混乱してしまいますがｗ良い作品でした
先生がとても可愛かった！
そして、攻めが17歳に戻ることによって、自分の未熟さ・稚拙さに気がついて、本当の大人になっていくのが良かったです

2010/11/03

これは…当たりきましたー！！
前に読んだ「恋ひめやも」といつも合わせられて似てるとか似てないとか…だったんで気になって読んでみました。
確かに最初、ああ似てるな…とは思ったんですが…。
あれ？葬式？あそうか、先生は死んでその身内の人かなんかと葬式で知り合って恋に

( 　д )゜ ゜

まさかこんなファンタスティックな展開…？いや似てねーし。
これは…あらすじ書いた人、確信犯ですか。私が勝手に誤解してたんですか。
予想外でしたー。
僕系受けでも全然平気でした。
僕系でしかも声高くて気持ち悪いとか言われて、うっすらとシワのついたもうすぐ40歳オサンだけど大丈夫でしたー。
こんなご都合主義的なハッピーエンドを幸せな気持ちで読めるからBLって好きです。幸せな気持ちで読めるBLって好きです。
生きてて良かった。

2010/10/16

二冊借りてたうちのもう一冊
前の「嘘と誤解は恋のせい」に比べてすごいちゃんとした文章（いや嘘と〜もちゃんとしてないわけじゃなくってお笑い要素がいっぱいあるので・笑）で普通の小説を読んでるような感じ
これは泣ける、と貸してもらったけど、さすがに涙は出なかったかな
でもせつなくってよかったです
挿絵がちょっと男らしすぎる（つか、頭身が高くてリアル系）かなぁ
すごいうまくてかっこいいんだけど、もうちょっとかわいらしい感じがあってもいいかな
挿絵とカラーはすごいきれいだった
これはこのまま報われないまま終わるのか？と思ったら最後にしっかりらぶらぶしてて安心したv
31歳の主人公が交通事故で17歳の自分に精神が乗り移る（タイムスリップ）という、現実離れした設定だったけどあんまり違和感なく読めて面白かった

最後よかったな〜

先が読めない展開でおもしろい

そんでそのあと「嘘と誤解は恋のせい」の前半をもう一度読み返してしまったので私相当すきなのかもしれないよ(笑）

2010/10/13

同級生の誘いで、高校時代の恩師、曽根の通夜に参加した、弁護士の久我山は、その帰りに事故に合い、１４年前の高校時代にタイムスリップしてしまう。

そんな始まりだったので、ＳＦ？とか思ったんですが、どちらかと言うと、大林監督の「同級生」のような、青春の甘酸っぱい感じとでもいうような雰囲気がありました。
３１歳の意識のまま１７歳になった久我山の戸惑いや、当時気付くことの出来なかった感情で、曽我に恋してゆくというストーリーは、絶品でした。
本当に最後の最後で、やっと想いが通じるんですが、それまでの過程が、なんとも切なくもどかしい･･･。
素晴らしいまでの純愛もので、心が温かくなる、素敵なお話でした。

2010/07/02

逆行モノを初めてＢＬで読んだ。すごーく面白かった！改変エンドに「なんで？」となってる辛口レビューが多いけど、私は「逆行→改変」に馴染みがあって、尚且つご都合主義も大好きなので、大変楽しく読みました。ハッピーエンドはいい。嬉しくなっちゃう。