牡丹酒(2) の商品レビュー
山師の父が出会った銘酒を江戸で売り出そうと蔵秀たちが土佐へ向かい、仕掛けを進めていく話。土佐の佐川村の自然や村人たちの様子がリアルに伝わってきて、タイムスリップして行きたくなりました。作者の山本氏は土佐出身者。土佐愛を感じます あれもこれも上手く行き過ぎな気もしましたが、ひなに雅...
山師の父が出会った銘酒を江戸で売り出そうと蔵秀たちが土佐へ向かい、仕掛けを進めていく話。土佐の佐川村の自然や村人たちの様子がリアルに伝わってきて、タイムスリップして行きたくなりました。作者の山本氏は土佐出身者。土佐愛を感じます あれもこれも上手く行き過ぎな気もしましたが、ひなに雅乃とのこと「一筋縄じゃあ、いかねえぜ」 次は辰之助の話を書いて欲しいな
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前作は連作短編でしたが、続編の本書は、蔵秀たちが土佐の酒“司牡丹”と鰹の塩辛“酒盗”を江戸に広める為に旅をする長編です。 今回は宗佑が主役?という程、宗佑にとって出会いのある旅になりましたね。 土佐と江戸を繋ぐ、多くの人々の思いが味わい深く描かれていて、今回も気持ち良く読ませて頂...
前作は連作短編でしたが、続編の本書は、蔵秀たちが土佐の酒“司牡丹”と鰹の塩辛“酒盗”を江戸に広める為に旅をする長編です。 今回は宗佑が主役?という程、宗佑にとって出会いのある旅になりましたね。 土佐と江戸を繋ぐ、多くの人々の思いが味わい深く描かれていて、今回も気持ち良く読ませて頂きました。
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蔵秀、雅乃、宗佑、辰次郎の4人組が活躍するシリーズの第2弾は、蔵秀の父で山師である雄之助が土佐に出向いた際に銘酒 司牡丹と酒盗を江戸で広めて欲しいと託されたことを受け、豪商紀文や老中柳沢吉保等の助けを得ながら、蔵秀達4人組が土佐に向かい、見事、江戸に持ち帰り、江戸で広めるまでを爽...
蔵秀、雅乃、宗佑、辰次郎の4人組が活躍するシリーズの第2弾は、蔵秀の父で山師である雄之助が土佐に出向いた際に銘酒 司牡丹と酒盗を江戸で広めて欲しいと託されたことを受け、豪商紀文や老中柳沢吉保等の助けを得ながら、蔵秀達4人組が土佐に向かい、見事、江戸に持ち帰り、江戸で広めるまでを爽快に描いたストーリーで、粋な人間模様に完全に惹き込まれました! 宗佑や蔵秀、雅乃の恋模様も気になるところで、続編が出て欲しいと思います!
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江戸時代前期、土佐の銘酒「司牡丹」と酒盗を江戸に広めようとする主人公4人組の珍道中の話。酒にも土佐にも興味がなかったらつまらないだろうな。 次は司牡丹を飲もっと。船中八策にしよっかな。
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深川黄表紙シリーズ続編。山本一力作品(高知県出身)は、土佐の香りがし始めた瞬間にぐぐっと彩りを深めてくる。そういう意味では前作よりこっちの方が魅力的。今じゃ誰もが知る土佐の銘酒司牡丹を軸に、花を添える鰹の酒盗、そして鰻(土佐者は鰻に自信があるらしい)と、思わず身をにじり出したくな...
深川黄表紙シリーズ続編。山本一力作品(高知県出身)は、土佐の香りがし始めた瞬間にぐぐっと彩りを深めてくる。そういう意味では前作よりこっちの方が魅力的。今じゃ誰もが知る土佐の銘酒司牡丹を軸に、花を添える鰹の酒盗、そして鰻(土佐者は鰻に自信があるらしい)と、思わず身をにじり出したくなるうまいモンと、4人の主人公と周りを取り巻く人々への愛のある描写、そして交差する恋。ちょっと話が出来すぎなのはご愛敬って事でもう良いか。前編から読まないとちょっと話半分になってしまうかも。
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一作目が非常に秀逸だっただけに非常に残念。 中身も何もないような気がした。 ただ淡々と順調にストーリーが展開しており、山もなく、何ともいただけなかった。 山本一力の作品は楽しい暇つぶしなのだが、この本は期待値が高かったためか、時間の無駄であった。残念。 売却
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「深川黄表紙掛取り帖」シリーズ2作目。一話完結ではなく、江戸ではまだ知られていない土佐の銘酒「牡丹酒」をマーケティングする長編。物語の本筋ではないが、飾り行燈職人宗佑と、父親が失踪してしまった少年金太との触れ合いが良かった。
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第二弾 土佐の酒を江戸で売り出すため土佐まで往復する。 ちょっと内容としてこの内容で引っ張るのはシンドイ 紀伊国屋文左衛門、柳沢吉保のバックアップは健在 蔵秀と雅乃の仲は
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危険な目に遭うシーンとか、逆境のシーンがあまり好きではない私でも、全体的に順調すぎたなぁと思いました。
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読後感の爽やかな小説です。これは登場人物の人柄によるものでしょう。それぞれが才気に満ち、人に温かく、矜持を胸に凛とした生き方をしています。その魅力に周りが引き込まれてゆき、大きな力となり企画が実現した時、人々の心に感動の波がひろがる。今回、四人衆が広目(広告)しようとした土佐の酒...
読後感の爽やかな小説です。これは登場人物の人柄によるものでしょう。それぞれが才気に満ち、人に温かく、矜持を胸に凛とした生き方をしています。その魅力に周りが引き込まれてゆき、大きな力となり企画が実現した時、人々の心に感動の波がひろがる。今回、四人衆が広目(広告)しようとした土佐の酒『司牡丹』は現存する酒です。どうやら作者・山本一力氏はけっして媚を売ることなく人の心を捉えていく主人公たちに、自分の出身地の酒『司牡丹』のもつ「剛直な辛口でいながら、ふっとひとの和みをいざなう旨さ」を重ね合わせたようです。 司牡丹酒造の酒は私も何度も飲んだことがあります。キリッとした辛口で切れ味鋭くいくら飲んでも飲み飽きない、飲めば飲むほどに旨味が増してくるような酒です。豪快な飲みっぷりで知られる土佐の酒とはこのようなものかといつも感心します。この本は小説として素晴らしいだけでなく日本酒ファンにはたまらない一冊です。いや、この本を読めばふだん日本酒を飲まない人もきっと飲んでみたくなるはず。それほど山本一力氏の『司牡丹』に対する思い入れが感じられる一冊でした。
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