ハニービターハニー の商品レビュー
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歳を重ねても色々な恋をしてきたなぁと懐かしいような感覚で読める1冊でした。ショートショートだからこそ奥行きのある話に感じられるものもあれば、少し物足りなく感じるものも。その後は読者に委ねているということなのでしょうが、なんだか気持ちを持て余してしまいました。 私はこの話すごく好き!と、嫌い!が混在しています。つまりは誰にも愛される本だということ。こんなにもブレずに愛される作家さんって、すごいなぁと思います。 個人的には「甘く響く」「ねじれの位置」は胸がキュンとなるストーリーで大好きです。 なかでも「ねじれの位置」の隆久の言葉が感動。 「俺と真澄は、違う人なんだから。だけど、わかりたいし、わかり合いたいって思ってるし、本当に好きだよ。そういうことのほうが、大事なんじゃないのかな」という言葉。最初のうちは相手との違いが嬉しかったり尊敬したりしていたはずなのに、段々と一緒の考えではないこと、自分がわかりえない相手の部分があると不安になってくるという矛盾する女子たち。更に「分かってほしい」と面倒くさい感情を勃発させる女子にとって、イケメン過ぎる言葉。女性として言われたら嬉しい言葉ですが、それは男性も同じなのかな。ひっそりと学ばせてもらいました。
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友人から借りる。 すぐ読める短編集。 タイトル通り、ハニーだったりビターだったりする恋愛小説。 どちらかというとビターが多いかな? でも、個人的にはハニーな話の方が好き。 辛くならないから…
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ビターの部分が多い気がしました。どの物語も最後どうなるの?という気になる終わりかたばかりでした。登場してくる男性にもっとしっかりして‼と思わずにはいられなかったです。
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何気に本屋で手に取り買った本。 後でよくよく見てみたら、ハッピーアイスクリームの著者の小説と判明。 短歌の言葉の選び方が生かされた、甘酸っぱい恋愛話の短編集。 あと1話、あと1話…と読むうちに読了。 読んだ後の感じが、読み切り少女マンガを読んだ後に似てる。 めちゃくちゃ面白かった...
何気に本屋で手に取り買った本。 後でよくよく見てみたら、ハッピーアイスクリームの著者の小説と判明。 短歌の言葉の選び方が生かされた、甘酸っぱい恋愛話の短編集。 あと1話、あと1話…と読むうちに読了。 読んだ後の感じが、読み切り少女マンガを読んだ後に似てる。 めちゃくちゃ面白かった! けど、再読したい中身ではない。
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完全に表紙買いではあったけど、良かった。昔流行った携帯小説感覚で読めた。 恋愛の甘苦さをテーマにした短編集で、どれも甘苦いのは確かなんだけど、ほとんどの話が苦い要素=男の浮気になっている気がした。別れや失恋、カップルの試練って浮気以外にももっと色んな要素があると思うけどなぁ……何なら女だって浮気する人は浮気するし。 個人的に「ねじれの位置」が一番好き。個人的にこの話を最後に持ってきて欲しかったなぁと思ったくらい。ねじれの位置って確かに絶対交わることないし、おんなじ人間なんていないから分かり合えるのは簡単にはいかないなっていうことが感じられて良かった。
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そんなバカな話があるか! 親友の彼氏と付き合うなんて、そんな裏切りが許されるわけがない。「好きになってしまったのだから仕方がない」なんて、「殺したくなったのだから殺しても仕方ない」みたい。「彼女がいてもいいから付き合って」ってこっちはよくないよ!どんだけ自己中だよ!自分が一番かわ...
そんなバカな話があるか! 親友の彼氏と付き合うなんて、そんな裏切りが許されるわけがない。「好きになってしまったのだから仕方がない」なんて、「殺したくなったのだから殺しても仕方ない」みたい。「彼女がいてもいいから付き合って」ってこっちはよくないよ!どんだけ自己中だよ!自分が一番かわいいからって、自分をかわいそがってるだけじゃないか。 などなど、三角関係の短編集。 短篇過ぎて「こっからだろ!」っていうのも何個かあった。 表紙がかわいくて、しかもポストカードつきという特典につられて低下で買ってしまったが、それがなければ多少の後悔があっただろう。
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恋愛の気持ちが動いていく部分を切り取った短編集。味のしなくなったガムや羊羮、タルトにアイスクリームと食べ物とその時の感情がキレイに結び付いた表現。作品に出てくる男いい人ばかりではないけど離れられないんだろうな。
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情景や感情の描写が細やかで綺麗。 短くて軽いのに、胸の奥でじくじくと重く気怠い感情を引き起こす作品達。 個人的には、唐突な終始は印象的な場面だけを切り取っているようでより共感しやすかったり、終わり方もどれもどうとでも転がりそうな脆さがあって良かった。 こってりとした痺れるような...
情景や感情の描写が細やかで綺麗。 短くて軽いのに、胸の奥でじくじくと重く気怠い感情を引き起こす作品達。 個人的には、唐突な終始は印象的な場面だけを切り取っているようでより共感しやすかったり、終わり方もどれもどうとでも転がりそうな脆さがあって良かった。 こってりとした痺れるような甘さも、じわじわ漏れ出すのを噛みしめるしかない苦さも、許せない行動の相手も、脱力しか無い自分も、はっきりしないずるさも、甘えもあーー恋愛には付き物だよなあと。
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作者さんのラジオをたまに拝聴してるので、読んでみました。淡々としてるけど印象深い。あとがきを読むと短歌の方も気になります。
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実家のバスタイム用に。 読みやすい恋愛短編集で気軽に楽しめた。 そんななかにもどきっとする心理描写があったりして。 人を好きになる気持ちに正解も不正解もなくって、どうしよーもなくなるときもあって、それは幸せなことでもあるのかもしれない。
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