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近代政治の脱構築 の商品レビュー

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2012/08/20

気晴らしがてらポストモダン思想に触れてみました。 本書は、イタリアの思想家エスポジトの論文・講演集です。 彼の思想のテーマは、ハイデガーの存在論をモチーフとした「共同体communitas-免疫 immunitas」という彼独自の概念群を用いて、フーコーが提起した「生政治」の文...

気晴らしがてらポストモダン思想に触れてみました。 本書は、イタリアの思想家エスポジトの論文・講演集です。 彼の思想のテーマは、ハイデガーの存在論をモチーフとした「共同体communitas-免疫 immunitas」という彼独自の概念群を用いて、フーコーが提起した「生政治」の文脈を再構成していくと言ったようなものです。 第Ⅰ部ではまず、「共同体 communitas」の語源が「義務、責任、贈与 munus」と「ともにあることcum」として理解されます。それによって、共同体は他者に開かれ、あらゆる固有性・共通性を放棄し、その根底で「ある/ない」が重なり合う達成不可能な努力目標のようなものとして表象されていきます。 続いて第Ⅱ部では、munusに打ち消しの接頭語imを付加した「免疫 immunitas」と近代の政治的概念との関係性が考察されます。そしてcommunitasとの対比によって、他者への義務を免れ、個人の所有が保護され、外部の複雑性が内部化されてしまっている近代の「免疫型民主主義」が問題視されていきます。 最後に第Ⅲ部では、「生政治」が「死政治」へと差し戻されるナチズムの文脈が、immunitasの思考によって自己免疫疾患として論じられ、その処方箋が考察されていきます。さらには、communitasと半ば相容れない「人格」概念の系譜が弄られ、終章ではそれに対処する「非人称性」を軸とした現代的な処方箋が簡潔に提示されることで本書を終えます。 以上が本書の内容ですが、自分の力不足ゆえ、適格な内容把握には至らなかったように思います。 ただ、概念の難解さと比較すると論旨が平易な点、エスポジトの思考の道筋が追いやすいように整理されている点、入門書向きです。また、各章間で内容の重複する箇所が多々あるので、適度にスキップしながら読み進めることも可能です。 現代思想に興味のある方、おすすめです。

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2011/04/25

【目次】 訳者によるイントロダクション [岡田温司] ナポリ発、全人類へ──ロベルト・エスポジトの思想圏 第Ⅰ部  第1章 共同体の法  第2章 メランコリーと共同体  第3章 共同体とニヒリズム 第Ⅱ部  第4章 免疫型民主主義  第5章 自由と免疫  第6章 免疫化と暴力...

【目次】 訳者によるイントロダクション [岡田温司] ナポリ発、全人類へ──ロベルト・エスポジトの思想圏 第Ⅰ部  第1章 共同体の法  第2章 メランコリーと共同体  第3章 共同体とニヒリズム 第Ⅱ部  第4章 免疫型民主主義  第5章 自由と免疫  第6章 免疫化と暴力 第Ⅲ部  第7章 生政治と哲学  第8章 ナチズムとわたしたち  第9章 政治と人間の自然  第10章 全体主義あるいは生政治──二十一世紀の哲学的解釈のために  第11章 非人称(インペルソナーレ)の哲学に向けて 訳者あとがき 事項索引 人名索引 *****

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2014/04/08

【目次】 訳者によるイントロダクション [岡田温司] ナポリ発、全人類へ──ロベルト・エスポジトの思想圏 第?部  第1章 共同体の法  第2章 メランコリーと共同体  第3章 共同体とニヒリズム 第?部  第4章 免疫型民主主義  第5章 自由と免疫  第6章 免疫化と暴力...

【目次】 訳者によるイントロダクション [岡田温司] ナポリ発、全人類へ──ロベルト・エスポジトの思想圏 第?部  第1章 共同体の法  第2章 メランコリーと共同体  第3章 共同体とニヒリズム 第?部  第4章 免疫型民主主義  第5章 自由と免疫  第6章 免疫化と暴力 第?部  第7章 生政治と哲学  第8章 ナチズムとわたしたち  第9章 政治と人間の自然  第10章 全体主義あるいは生政治──二十一世紀の哲学的解釈のために  第11章 非人称(インペルソナーレ)の哲学に向けて 訳者あとがき 事項索引 人名索引 *****

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2010/07/15

駱駝堂bot にて紹介されていたのでふと思い出した。大学の図書館にあって気にはなってたんだけど、結局読むには至らなかった本。しかしこの著者の名前は知らなかったorz

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2009/12/24

ナチストたちが除去したいと欲する病はまさに彼ら自身の人種の死であった。それはナチストたちがユダヤ人たちの体の中でそして内外からアーリア人種を脅しているように見えたあらゆる人々の体のなかで抹殺したいと欲した病であった。 ユダヤ人に対するすべての最後の挑発は、生物学的-免疫学的な特徴...

ナチストたちが除去したいと欲する病はまさに彼ら自身の人種の死であった。それはナチストたちがユダヤ人たちの体の中でそして内外からアーリア人種を脅しているように見えたあらゆる人々の体のなかで抹殺したいと欲した病であった。 ユダヤ人に対するすべての最後の挑発は、生物学的-免疫学的な特徴をもっている。ただユダヤ人を駆除することは不可能になった。

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